玄関ピンポン鳴って、近所の子どもがやってきた。

何だろうと思ったら、


「鍵貸してください」


・・・え???????


しばらく理解不能だったんだけど、

よくよく聞いてみると、

帰宅したらお母さんがいない、

お友だちも一緒で、早く家に入りたい、

だけどお母さんがいないから鍵が無い、

そうだ、同じ棟の部屋の人から

鍵を借りればドアが開くんじゃないか?

という結論に至ったらしい。


あのね、同じ建物の中だけど、

別々の部屋だから、鍵はみんな違うんだよ。

だってもし他の部屋も開けることができたら、

ドロボウ入っちゃうでしょ?

だからね、いつもお母さんが帰って来る時間まで、

もう少し二人で一緒に待ってたら?

と話したら、何となく納得してくれました。


ごめんね、榎本さんだったら

「こんなの余裕です」って開けられるんだけどね←こら