どんなに若くても
いっつも元気な人でも
人間いつ
どうなるかわかんないね。
まだまだズット
一緒に過ごせると思ってたし
また夏一緒にアイス食べたり
夜は大笑いしながら酒飲んだり
冬は『寒いね』って言いながら
コタツに入ってミカン食べたり
ァタシの嫌いな虫がいたら
いつもみたいに飛んできてくれたり
そして
将来のァタシの旦那さんに会わせたり
ァタシの子供も抱いてもらえると
普通に思ってた。
それが当たり前やと思ってた。
だっていっつも言ってたやん。
『はよ旦那さん連れてきぃや』
っち。
退院してさ
入院中の愚痴とかを
大声で話してくれると思ってた。
実感がわかなくて感情もナイ。
嘘やろ。っち感じよね。
ん?
え?
は?
ってね。
でも、、、
ヒトガシヌコトが怖い。
大好きな
おかあさん
おとうさん
じいちゃん
だっていつかは死ぬんでしょ?
明日かもしれないし
来年かもしれないし
50年後かもしれんし
怖いよ。
真美は一人っ子やし
身内もそんなにいないし。
いつも親にお願いしてる事。
『せめて真美の子供が
成人するまでは
生きちょってな。』
っち。
本当は真美の孫まで
抱いて欲しい。
じいちゃんも
『真美の結婚式に
自分の足で出席するまでは
死ねんな』
っち言いよるけど
真美の子供を抱いて欲しい。
リアルに
人の死
永遠の別れ
が怖い。
誰も死なんでほしい。
ミンナまだまだ
真美のそばにいてほしい。
怖いよ。
真美よりいっぱい生きてきた
おかあさんや
おとうさんや
おじいちゃんは
人との別れを
どうやって乗り越えてきたんやろ。
今は笑いながら思い出話を
してくれるけど
そうなるまでに
どんくらい泣いたんやろ。
ァタシが初めて人の死に
直面したのは
5、6年前のおばあちゃんの死。
電話で連絡来た時は
涙出なかったもんね。
意味がわからなかった。
お葬式もミンナ泣いてたけど
涙出なかった。
意味がわからなかった。
後半でやっと
現実を受け入れる事が出来て
そこで初めて泣いた。
今でも思い出すと泣けてくる。
去年も大事な人が1人
旅立った。
やっぱり実感がわかなくて
意味がわからなかった。
帰ってから思い切り泣いた。
今の当たり前の毎日が
本当に幸せなんやな。
でもいつ壊れるかワカラン。
そう考えると今の一秒一秒が
とっても幸せ。
ありがたい。
当たり前の日常風景が
輝いて見えてくる。
コレ本当に。
誰かが倒れないと
こーゆー事に気付けないなんて
情けないね。
お父さんもお母さんも
口ウルサイけどさ
何も言われんくなったら
淋しいけんね。
口ウルサイまま
ズット元気でいてくれたらイイ。
おじいちゃんも
真美の結婚式までとは言わずに
ズット元気でいて欲しい。
口約束なんて
出来る様な事じゃないけど
お母さんは
『真美から早く死んでくれ!
っち言われるまで
長生きしちゃるけん
心配せんでいいよ。』
って言ってる。
保証なんて無いけどさ。
でもこの約束は
守って欲しいな。
今は、、、
奇跡が起こるのを願うだけ。
どうか退院できますように。
また皆で笑えますように。