今回は、「国の借金」の”2つの嘘”という話をします。
前回は、政府の借金...要は国債発行のオペレーションをお伝えしました。
だいたいお分かり頂けたでしょうか?
【公共事業の場合...】
【給付金の場合...】
(※前回の補足ですが、政府は日銀から直接借金することはできません。法律で決まっています。なので市中銀行から借りています)
これは、紛れもない事実で政府の借金額は、「通貨発行残高」なのです。
で、こんな話を聞いたことがないですか?
「政府は国民の預貯金から借金しているので、将来、社会保障の問題などで国民が預貯金を減らせば、政府は借金できなくなって財政破綻する」
とか
「国民の預貯金の総額を政府の借金額が超えたら破綻する...」
もうお分かりですよね。
全部「大嘘」なのですよ。
政府が市中銀行から借りるお金は、「日銀当座預金」。
「日銀当座預金」は、日本銀行や市中銀行、政府だけが使えるお金です。
民間は使えないお金の種類です。
政府が借りているお金は、「国民の預貯金」ではないのですね。
基本的には、お金は「信用創造」で生まれるものですから借りられる額に限界などない。
民間の場合は返済能力で借りられる額は変わりますが、政府は「円」を作れる一番上の存在ですから借金限度額という限界はないのです。
だから、政府はいくらでもお金を出すことができる。
特に国が危機に陥った時は、国民にいくらでもお金を出して助けることができるのです。
主権は国民にある!
なので、国民は遠慮などする必要は無く「金出せ!国民を救え!」と言えばいいのです。(商売している人は特に!)
国会議員の仕事は「経世済民」。”世を治め、民を救う”。
これをやるために国会議員は存在している。
なのに、現政府は、金を出し渋る...国民を救う気が無いのです。(菅総理は確実に救う気が無いです)
「ふざけるな!」と言わない日本国民は、他の国の人からみると不自然過ぎるのですよ。
「なんで言わないんだ!家族がどうなってもいいのか!」と...
私を含めて、みんなおとなし過ぎる...
話を戻しますが、
何より分かって頂きたいのは、政府は民間にお金を渡すために、市中銀行から借金しているだけ。
別の言い方をすると「円」という「通貨発行」は借金すること。
何で借金するかというと、お金は借金(信用創造)で生まれる物だからです。
(厳密には物ではなく「関係性の数字」)
お金は借金で生まれる物だから、こうするしか「みんなにお金を渡すことができない」という言い方もできます。
こういったことから、「国の借金1100兆円、国民1人当たり850万円の借金」というのが大嘘だと気付くわけです。
1100兆円の借金は事実ですが、2つの嘘がある。
1つ目に「国の」というのが嘘。
国ではなく「政府の借金」が正しい言い方。
「国の」という言い方をすると、日本は世界中で借金が多く、とんでもなく悪い国というイメージが沸きます。
ですが、
全体で収支を見ると日本は300兆円の純資産があります。日本は他の国から借りているお金もありますが、貸しているお金の方が多い。
簡単にいうと世界一の「金持ち」ということ。
”国の”という表現が間違っている。
”国の”というなら300兆円も資産があるのですから、収支はプラス。”国の”借金なんか1円もないのです。
なので、1つ目に「国の借金」という言い方が大嘘なのです。
2つ目に「国民1人当たり850万円の借金」。
これは言わなくても分かりますよね?政府の借金が国民の借金になるわけがない!
赤字(借金)の反対側は必ず黒字(資産)になる。
政府の借金、要は政府の赤字は、国民の資産、国民の黒字です。
誰かが借金したら、そのお金何かに使いますから、必ず誰かに渡って「資産」になります。
政府でいうと借りたお金は、民間に渡るわけですから、国民の借金になるわけがないのです。
政府の赤字は、国民の黒字。必ずイコールになる。
「国民1人当たり850万円の借金」は大嘘なのです。
現に日銀のホームページなど見ればわかりますが、全国民の現金と預金は大体1000兆円です。
政府の借金1100兆円とだいたい合いますよね。(ちょっとズレてますが...細かい話になるので割愛)
「政府の借金(赤字)約1000兆円」=「国民の資産(黒字)現金・預金約1000兆円」
「国民1人当たり850万円の借金になる」というのが2つ目の嘘です。
これ、冷静に考えたら分かることで、当たり前なのですが、みんな「イメージ」を煽られて、悪い方に想像してしまい、真実に気付かない。
このイメージを煽ってくるのがメディア...
新聞・テレビなど真実を伝えることが仕事であるメディアが、
「同じ国民を騙している」という信じられない現実が起きているのです。
この黒幕は財務省です...
そして、この「嘘」が分かっていない国会議員が多すぎることも大問題なのです。
長くなったので、また次回に...