映画感想「シティーハンター/史上最香のミッション」
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シティーハンター THE MOVIE
~史上最香のミッション~

日本公開:2019年11月29日

<レビュー>
キャスト。。★★★★★
ストーリー。★★★★☆
満足度。。。★★★★☆

もうタイトルからして素敵です。「最"香"」ですよ。オシャレ☆。タイトルからも、日本公開に携わった方々の作品愛がビシビシ感じられて嬉しいです。シティーハンター原作&アニメを知らない人でも充分楽しめる映画です(海坊主の事なども劇中でリョウが説明してくれます!)。スマホを使ってるのも今っぽいなーと思いました。


↓ネタバレあります。
↓あくまで個人的感想です。


■はじめに-登場人物の名前-

リョウ=ニッキー・ラーソン
カオリ=ローラ
槇村=トニー
冴子=エレーヌ

デラックス吹替版の音声と字幕では日本での人物名になっています。ちょっと惜しいのは、カオリの役名がフランス版だと『ローラ』だったこと。公開されたデラックス吹替版では「カオリ」呼びでしたけど、DVDを見て、なぜ「デラックス」なのかを理解しました。上着のワッペンが「L」だった理由も同じく。まあ、許容範囲内です。DVDの字幕は2種類あり、「デラックス吹替版字幕」はリョウ/カオリ呼びで、通常字幕のはニッキー/ローラになっていました。

■キャスト
フランスの俳優さんも皆さん素敵でした。特に槇村が印象に残っています。許容範囲とはいえ、少し設定が変えられているので別作品だと考える事にして、個人的にメインキャラ吹替は山寺宏一さん&沢城みゆきさんで良かったと納得しています。神谷朗さんと伊倉一恵さんが特別出演でしたね。パーティーシーンで歌っていた男の方は、フランス版アニメの主題歌を歌っている方らしいです(パンフに載ってた)。

DVDも購入しました。せっかくなのでフランス音声でも観ました。吹替版を何度も見てセリフを憶えているので、字幕なしでも全然OK☆でした。字幕あると映像に集中できない時があるのです(←わたしが字幕を見るの下手なだけ;)

■ストーリー
槇村が死んでから1年後の設定。アニメ&原作のイメージを守ってくださってると作品愛を感じました。「惚れ薬が効かないのは……」と第三者に言わせるのも原作で出てきそうですね。ところどころでハンマーの使い方、カラスの飛ばし方などの小ネタもあり楽しかったです。ジルベール(香水をむやみに使った人)はトラブルメーカーだったけど、可愛らしいオジサマでしたね。彼に香水かがされた人たちはあの後どうなったのだろう…?。予告を見た時点で私は、パンチョ(帽子の男の人)は…予想①実はお金持ちの御曹司で、カオリに惚れる。予想②リョウの情報屋。…と考えていましたが外れましたね(笑)。

■アクションシーン
アクションシーンもちゃんとしてました。「愛は吐息のように」が流れたあの飛んでるシーンは面白かったです。カオリも参戦してるのは、もしもの時のためにリョウが指導したんでしょうね☆。カオリの太ももに武器を仕込んでおいて、リョウが脚の間にくぐって撃つのは、連載初期にあったなー、懐かしいな-、と思い出しました。

■槇村のシーン
厳密に見たら原作と違ってる表現でしたが、イメージは合っていたのでOK!。槇村格好良かったですし☆。フランス版では名前がトニーになっていました。

■音楽
アニメ版のBGMも2曲ほど流れてましたね♪。映画オリジナルと思われる-CHアニメ版サントラのWant Your Love っぽいインスト曲-の効果音とBGMも良かったです。ピンチになる前の、ギザギザの板を棒で擦ったみたいな効果音はアニメに寄せたのでしょうね。

DVDのエンディングはGetWildは短くて、フランス版主題歌-ニッキー・ラーソン-がメインでした。GetWildなのは日本公開だけみたいですね。

<ちょっと脱線>
小室みつ子さんのTwitterでイタリア語のGetWildと一緒に探してチェックしました。他にイタリア版アニメのテーマ曲かな、歌詞にズバリ「シティーハンター♪」と歌ってる曲もあって新鮮でした。

■ロケ地
ひと言で表すと、風景がゴージャスでした。スケールが大きいというか。駅と伝言板、公園、街並、山、海辺、空港、夜景、工場?、倉庫?、など。街並は新宿っぽい場所もありました。車はしっかりミニクーパー。夜景とパーティーシーンが特に華やかでしたね。

▲残念だったところ(T△T)
がっかりしたのは、ネズミの思い出の話。これだけは無理無理無理!!。架空の話でも無理!。私の学生時代、社会科の授業で、なぜ電化製品の取扱説明書に注意書きがこれでもかというほど沢山記載されるようになったのかを教わったのですが、まさにこういう事だったのですよ!!!。まさかこの映画で思い出すことになるとは……うーむ……。残念としか言えませんね。そしてこのエピソードはフランスでは笑うところなんでしょうかね?。映画化のオファーが原作者にあった時、シナリオも読んでOK出したって記事ありましたよね?。この話のシーンは問題にならなかったのか?(-_-;)。惜しい、とても惜しい。それと、毛髪の量で笑いを取ろうとされるのも無理です。ハァ……。ちなみに、レビューでマイナスしてるのはこれらのエピソードが原因です。地上波放送されるかどうかは、あんまり期待しない方がいいのかな?。もしするなら、上記残念エピソードのところは可能な限りカットして放送してくださいね~。

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最初は公開初日に行きました。グッズにも期待して行ったのですが、パンフのみでしたね。ポスター画入りのムビチケは宝物にしています☆。

2018~2019と、シティーハンターが話題になったのがとても嬉しいです。地上波番組でも取り上げられ、「王様のブランチ」では田中秀幸さん(槇村役)がフランス版CHの紹介を読まれていたのが感慨深かったです。

おしまい (n_n)ノシ