●マオリ族とモリオリ族の衝突
マオリ族がモリオリ族を襲い、皆殺しにした。
・モリオリ族…小さな孤立した狩猟採集民。
技術も持たず、戦いにも不慣れ。
・マオリ族…農耕民で技術も進んでいた。
武器も持っていた。
しかし、1000年ほど前に同じ祖先から枝分かれした
ポリネシア人であった。
=対照的な進化の経路。
●ポリネシアでの自然の実験
この衝突は、環境が人類社会におよぼす影響についての
自然の実験であった。
・モリオリ族…チャタム諸島へ移住。寒冷な気候で農作物は
育たず、狩猟採集民に。余剰作物を持てず、専門の職人、
軍人・兵士などを養うことができなかった。
人口過剰から起こりうる諍いを減らすために、戦いを放棄。
・マオリ族…ニュージーランドに残った。10万人まで増えた。
農業に適していた。専門の職人、軍人・兵士を養えた。
武器や工芸品を発達させた。
⇒同じ祖先から出発して、全く異なる社会を形成した。
●ポリネシアの島々の環境
・社会の多様性は6種類の環境要因
①気候
②地質
③海洋資源
④面積
⑤地形
⑥隔絶度
●環境の違いと社会の分化
島々の総人口や人口密度の違い
↑
広さや地形、他の島々からの隔絶度の違い
↑
島民の生活形態の違いや食料の集約生産の
方法の違い
ポリネシアは、人間社会が環境によって多様化する
という格好の例を与えてくれた。
⇒ポリネシアの社会は環境の違いによって
変化したのだから、環境による多様性は起こりうる。
⇒大陸においても同じような変化が起こったか。
もしそうだとすると、それを引き起こした環境的要因
は何か?
その結果、大陸社会がどのように多様化したか?