【妄想ガール】
眠らぬ街のシンデレラ~廣瀬遼一&…~





妖かしの夜





「……リア」
「………おい、マリア……!」




名前を呼ぶ声に、ハッと我に返る



「大丈夫か?」


「う、ううん…な、なんでも、ない……」

「真っ青だぞ…?」


「……………」

「ほら、早く横になれって」




遼一さんは、私の身体を支えるように手を添えて、ゆっくりとベッドに横たえてくれた

その優しさが、今はなぜか……

切なくて、苦しい………



(……遼一さん、私………)



遼一さんのいつもと変わらない優しさが、胸を熱くする
そんな彼の顔を見ることができずに、私はすぐに目を閉じた

そうしないと、涙が溢れてきそうだったから………



「じゃ、ゆっくり寝てろよ……すぐ戻るから」




そう言い残し私の頭をポンと撫で、遼一さんがベッドから離れていく………気配がした




(行かないで…!)
(……そばにいて………!)




私は咄嗟に声にならない声で叫び、縋るように手を伸ばした



けれど……

その手は…哀しく宙に浮かんだまま

愛する人には届かない………



ポロポロと大粒の涙が頬を伝う……




夢であってほしい…

一夜限りの妖かしなのだと……

全てが妖かしに包まれた夜の幻だったのだと……



だけど、私の身体の中には……
こんな状況の今でさえも、しっかりと愛されたという女の悦..楽を孕んでいる




(遼一さ、ん………)




私は宙に浮かんだままのその手を握りしめ、




ただ………


ぼやけていく視界の中で……

遠くなっていく彼の背中を
見つめることしかできなかった………









~妖かしの夜 完~








*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆






~あとがきみたいな~



長らくお付き合いいただきまして~~
ありがとうごっざいました~~m(_ _ )m


これで、当初予定していた「妖かしの夜」は、無事「完」いたしました。


なんか、軽~いタッチで始まったのに……
最後はシリアスタッチに……
なんとも煮え切らない終わり方になってしまい………モヤモヤwww

ハピエンを御所望されていた
遼一Loversの方、本当にごめんなさいねwww
(最初に甘くないお話を…と、お断りはしたものの……)

本当に毎回毎回、ドキドキハラハラさせてしまったのに、
最後はこんな、モヤモヤ感が残ってしまうテイストに……


ただ、今回のこのお話には、いろいろと思うことも多々あり…
少々、裏話など書いてみたいと思います……
(長文注意!)


書き始めは自分でも、こんな長いお話になる予定はなく、
(3話~5話ぐらいの予定だったのよ~)

そしてわかりもしないのに、ポーカーのくだりとかグダグダと書いたりしたんだけど、
ただ単に、
「遼一と恋人設定のままで、皐月さんに抱かれてみたい!!」
(でも、3P複数はダメだ…力量が……)←Mさんにおまかせ…
そんな身勝手な思いから始まった妄想だったんですよ……実は。。。

だから、その場面(サッちゃんに抱かれてる)が先に出来上がってしまい、
「そこに繋げるにはどうやってもってったらいいんだ~」と思って考えついたのが
「オールナイトのカジノイベント」という……
そこから、「どうやって遼一とヒロインを別々にするかとか、遼一を足止めするには…」とか、
いろいろ膨らんではきたんだけど、なんとも、強引な展開に……

それに今回は、初の皐月&黒皐月を書く~ってことで、
かなり緊張したのですが、
そこは、とりあえず書けた~…ということで、自己満足の極致に浸っております!
(いろいろと、反省しなければいけないところもありますが……)


それと、一番反省しなければいけないところ、
お気づきの方もいるかとは思いますが、
カジノメンバー……
特にノエル……
どうしても、ノエルを弄れない………
どうでもいいセリフさえも言わせてあげられないwww

千早さんにも当たり障りのないことしか……言えてないし、←不思議ちゃん発揮できず…

ゆづは、一応今回頑張った方で……←あれで?
(そう、北大路兄弟の会話、あれ頑張ったんだよ~)

未来くんは、まあまあいい働きをしたかな…と…←え~?どこが~?
(一番セリフ多かったでしょ?)

でもね~もう、ノエルは………だめだなwww(泣)
(決して嫌いなわけじゃないんだけど…)←Rちゃん、ゴメンwww


そんなこんなで、登場人物が多いのは……難しい~~


そして、最後がね~~~
誰も傷つかないで終われたら……と最初は考えていたのですが…

書いてるうちに、
「皐月さんに抱かれたら……忘れられるわけない!」
「皐月さんは、そんな中途半端な抱き方はしない!」

とか、勝手に思ってしまい……

なんたって、帝王ですから……(〃∇〃)


最後までどうしようか悩んだ末、ヒロインちゃんに泣いてもらいました。。。
(最初の予定通りです)


たくさんの方から、「最後まで、気づかないでほしい~」
「誰も傷つかないでほしい~」といったお言葉もいただいていたのですが……
ちょっと、Sっ気がでてしまいましたね~(笑)
(ホントはドM気質ですが…)←勝手に言っとけ!

とまあ、これはどうでもいいとして、

この長い自己満で稚拙なお話に、最後までお付き合いくださいましたみなさま、
温かいコメ・メッセ等で励ましてくださいましたみなさま、
本当にありがとうございました。


これにて、「妖かしの夜」 完全終了いたします!






の、はずでしたが……

おまけストーリーとして、ラストの遼一目線……妄想中です!

ただ、遼一Loversには………
辛く悲しいストーリーになるかもなので……
ご注意ください!



決して、「最愛は遼一」に偽りはないからね……
だけど…遼一ゴメン………