Bed Time Story……




~溢れる想い⑦~





次の日の朝―――



「…う、んっ……」


目を開けると、そこは見慣れたいつもの部屋の光景……
カーテンの隙間から、微かに朝の光が差し込んでいる

まだ朦朧とした意識の中に、背中に人の温もりを感じる

身体をすっぽりと包み込むように回された…逞しい腕……


(総司さん……ずっと、抱きしめてくれてたんだ………)


回された腕に自分の手をそっと重ねる

触れ合った肌から感じる、総司さんの体温……
嬉しさとともに……昨夜の出来事が鮮明に思い出されてくる



(………まだ、私の中に総司さんがいるみたい……)


昨夜の余韻が、まだ身体の中にしっかりと残っている


(……総司さん、あんなに………)


その時、スーっと身体のラインをなぞるように手が動いた


「あっ……」

不意に触れられた感触に、声を上げ思わず振り向いた


「そ、総司さん……起きてたんですか?」

「…ああ、今起きたところだが……」


そう言いながらも、総司さんの手の動きは止まらずに動き続けている


「あ、あの…その手を……」

「ん? 手がどうかしたのか…?」

「…あっ……んふっ」

「……ずいぶんと色っぽい声を出すんだな…」

「……あっ……総司さんが……」
「その手…手をやめて…動かさないで、下さい……」


流されてしまいそうになる気持ちを必死で堪えながら…
声を振り絞る

だけど、総司さんは表情一つ変えずに飄々とした声で、


「なぜだ?」

「え……なぜ?って……もう、朝だし……そろそろ起きないと……」


(えっ……!?)


一瞬のうちに総司さんは私を組み敷き、射抜くような視線で私を見下ろした
そして、フッと表情が緩むと


「オレの愛しい妻を、朝から愛してはダメなのか?」

(え…!? そ、そんな……)
「……あの……じ、時間が…ないですし、会社に遅刻……あ、それに…こ、香坂さんが迎えにきてしまいます……っ」

「ふっ……お前を満足させてやるぐらいの時間なら、まだ十分にある…」

(そんな……)
「あ…っ、総司さ…ん……ダメ……っ」


総司さんは私の制止などあっさりとかわし……
その巧みな指遣いと舌先で、私を意のままに翻弄した

そんな総司さんの甘い刺激と、いまだ残る昨夜の感触に
私の身体はすんなりと総司さんを受け入れていた


総司さんの溢れる想いを全身に感じながら…
十分に心も体も満たされていく


朝日が差し込む室内には、愛する人の腕の中で甘い嬌声をあげ続ける私がいた






~溢れる想い~fin~







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朝の追加シチュ…いかがでしたでしょうか?

もうね~私の中で総司さんは……
テクニック・体力ともに一番素晴らしいんじゃないかと思うんですよね!

夜とか朝とか…昼とか……
そんなのは全然関係なくて、だけどエロを全く漂わせない飄々とした感じが…
あ~堪りません……
あの眼鏡を外すと…スイッチが入るのかしらん?


今回は、そんな総司さんを…ヒロインが先に仕掛けてみる…という、
とってもチャレンジした(自分なりに)お話だったはずなのですが……
最後は、やっぱり総司さんの方が何倍も…いや何十倍も上手でした~ということで…



今宵の寝物語に………いかがですか?




ながらくお付合い下さり、ありがとうございました!!