期間限定★新年パーティー★白金家のお正月


新年早々、白金家の祖父に呼び出されて……?!

年初めは祖父孝行から…?




                   



~ノーマルEND~



新年パーティーの途中で倒れたおじい様は、その場に居合わせた黒崎さんの病院に搬送された


「心配かけてすまなかったな…」

「まったくです」
「天下の白金家が、聞いて呆れますよ……」
「…喉に餅を詰まらせて救急搬送…なんて!」


そう、おじい様が倒れたのは…なんと、つきたてのお餅が喉に詰まってしまったせいだった


「気道に詰まったものは全て取り除くことが出来ました」
「命に別状はありません」

「すまなかったな、諒…」

「いえ、では俺はこれで……」


黒崎さんが病室を出て、部屋には家族だけが残された


「…頼むから、驚かさないでくれ」


呆れたようにため息をつきながらも、総司さんは隠しきれない安堵の色を見せる


「…珍しいこともあるもんだなぁ」
「お前が…そこまで心配するなんて」

「別に俺は……」

「そうか、そうか…」
「そう言えばお前は昔から、じいさんっ子だったなぁ」

「ちが……っ」

「でも、安心してくれ」


「え……」


総司さんとのやり取りの途中、瞳を細めたおじい様の優しい眼差しが、ふと私に向けられた


「お前とマリアさんの子供の顔を見るまでは、死ぬに死ねんよ」

「………っ!」

「…………」


黙っておじい様の話を聞いていた総司さんが、おもむろに私の肩を抱くと、いつもの不敵な笑みを浮かべた


「ご期待に添えるよう、俺たちは先に失礼しても構いませんか?」

「そ、総司さん……! 何を…っ」

「はっはっは、そうしてくれて構わんよ」


私の肩を抱く総司さんを見て、おじい様は楽しげに笑う


「マリアさん」

「は、はい」

「総司に似れば聡明で賢い、マリアさんに似れば心の優しい美しい子ができるだろう…」

「…お、おじい様……っ!?」

「いつもは気の早い話ばかりで、困らせられていたが……」
「今回ばかりは、その意見に賛成です」

「もう、、総司さんまで!?」


自分でも、驚くほどに熱くなったのがわかる顔を総司さんに向けると、穏やかな笑みを浮かべた総司さんが、そっと耳元に迫った


「さっき邪魔をされたんだから、ちょうどいいじゃないか」

「なっ……」


囁かれた言葉の甘さに…頬はますます熱を帯び、熱いはずの吐息さえそう感じなくなるほど、耳まで熱くなった


「…仲が良いのは結構だが……そんなに見せつけられると困るんだがな……」


おじい様は、軽く咳払いをする


「では、これ以上困らせないためにも、俺たちは失礼します」



私の肩を抱いたまま病室の扉へ向かう総司さんの腕の中で、最後にもう一度おじい様に振り返る


「おじい様、お大事になさってくださいね」

「ああ、どうもありがとう」

「次は良い報告ができるように頑張りますから」

「そ、総司さんっ…!」


おじい様の温かな笑顔に見送られ、私は総司さんの腕に導かれるようにして、病室を後にした






≪グッドENDへつづく≫





イケない契約結婚
(C)Arithmetic





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おっ、今回はおじい様の後押しもあって…
なかなかやる気満々の、総司さん!!
いいですね~~
これは期待できますかね~~( ´艸`)


おじい様…ご無事でよかったですね~~
このために、今回は諒さんが出てきたのかな…?
(いつもなら、志信さん…だもんね!)


さあ、次はグッドエンドです!!