②はこちら…♪



幸せなトキ③





~遼一目線~



今から数時間前―――



「マリア……っ」

「……遼一さん……!」
「あっ……ああっ……」

「…ぅく…っ……」




いつもと同じように、オレはベッドでマリアを抱いていた……


もう数えきれないほど抱き合い、アイツの感じるところも、どこを攻めたてればいいのかも、どんな声でどんな反応をするのかさえも……全部わかっている…
全てを知り尽くした身体…


白い肌がだんだんピンク色に染まり上気するさま…
左脇の下のホクロ、足の付け根のホクロ、背中のホクロ…………
オレが励んだ成果か……
最近大きくなった気がする、やわらかな胸……


マリアが気づいてない、小さな変化さえも知っている


ピンク色に上気し少し汗ばんだ肌は、しっとりと吸い付くようにオレの肌になじみ、
俺が中に挿入ろうとすると、グッと唇を噛んで…甘い吐息を漏らし、潤んだ瞳で俺を見つめてくる

その表情が……堪らなく愛しくて……
うっすらと濡れた赤い唇に貪りつく

甘い吐息が…嬌声に変わっていく瞬間、マリアは最初の高みを迎える……


身体を大きく仰け反らせ呼吸が乱れるマリアを、オレは満足気に眺めながら、
さらに上へ昇天させようと、腰の動きに激しさを増していく……
そして、何度も奥を突き上げながら、アイツの身体を大きく揺さぶると
一瞬、マリアの顔が歪み、身体を硬直させ小刻みに体を震わせる…
次のの高みを迎えた瞬間……



オレは自分である程度コントロールできるものの、アイツの中は蕩けるほど熱く、
ギュッと吸い付くように締め付け、油断すればすぐにでももっていかれてしまうほど……
しっかりオレに絡みついてくる……
オレが触れただけで艶めき、何とも言えない色香を漂わせる……

アイツはきっと気づいてないだろうが
すっかりオレの色に染まり、オレ好みになったマリア……


もう、離せない…離したくない……離すことなんてできない………


オレだけのマリア……



そして最後はアイツの腕をオレの首にしっかりと巻きつけさせ、互いの肌を触れ合わせたまま二人一緒に終焉のトキを迎える



心地よい気だるさとともに、
言葉には言い表せない、心も身体も満たされたトキ……





やがてそのまま……深い眠りへと落ちていく……







×  ×  ×  ×





そして、その眠りから覚めた今も……
さっきと同じように、肌をピンク色に上気させ、オレを無意識に煽ったマリアを
……オレは組み敷いていた







≪④につづく≫