「眠らぬ街のシンデレラ」(妄想小説)
ハッピー・ハロウィン① ~影山未来~
~未来くんの家のリビング~
「ねえ、マリアちゃん あそぼっ!」
食事を終え、ソファでホットミルクを飲みくつろいでいると、
未来くんが突然首に手をまわしてきた
「ちょっ、未来くん! ミルクこぼれちゃうでしょ」
「あっ、ゴメン…」
すぐにまわした手を解き、シュンとする未来くん…
(フフ…未来くん…かわいい!)
「うん、いいよ…あそぼっ!」
「でも…何して遊ぶの?」
「…それは秘密、ちょっと待っててね!」
未来くんはシュンとした表情から、いたずらっ子のように瞳を輝かせると、
ウィンクしながら部屋を出て行った
(……秘密って…?)
不思議に思ったけど…
いつも、ふざけてからかってくる未来くんのことだから…
と軽い気持ちで受け止め、気にも留めずにいた
しばらくすると…
突然、部屋の電気が消えた
「きゃ!? ……み、未来くん…?」
(………)
「ねぇ、未来くん そこにいるんでしょ…?」
(………)
返事はない
少~しづつ、暗闇に目が慣れてきて、ぼんやりと辺りが見え始めてくる
すると、突然、後ろから肩をつかまれた
(!?)
「Trick or Treat?」
振り向いた私の目の前には、ハロウィンのかぼちゃお化けが立っていた
「……未来…くん?」
「お菓子をくれないと、イタズラしちゃうぞ!」
かぼちゃのお化けは少しおどけたように言うと、私に襲いかかってきた
「ちょ、ちょっと待って……今、あげるから……」
「え~っ!? マリアちゃん、今お菓子持ってるの~?」
かぼちゃお化けの未来くんは、思いっきり残念そうに、少し悲しげな声をあげた
そんな未来くんをよそに、私はちょっと得意げに返事をした
「うん、持ってるよ! かぼちゃお化けさんのだ~い好きな、甘~~いお菓子…」
「ふ~ん……じゃ、ちょうだい?」
「うん、でも……このままだとあげられないんだけど…」
私は未来くんの被っている、かぼちゃお化けのかぶりものをとった
するとそこには、少し驚いたような…でも、少し拗ねた顔の未来くんがいた
「マリアちゃん…お菓子って…?」
口を尖らせた未来くんが、私の顔を覗き込む
「はいはい、今あげるから…ちょっと目瞑ってて…!」
「もう、美味しいお菓子じゃなきゃ、ダメだからねっ…?」
未来くんは素直に目を閉じる
(わぁ~未来くん、睫毛長~い…)
(それに、キレイな顔…)
私は、今さらながらそんなことを思うと、未来くんについ見とれてしまった
「ねえ、マリアちゃん、まだ~?」
その声に、ハッと我にかえる
「ご、ごめん、もうすぐだから…」
そして…
今日職場でもらった飴をポケットから取りだし、口に入れると、
そのまま未来くんにそっと唇を重ねた
そしてすぐに、無防備な未来くんの唇の隙間に自分の舌を滑りこませると
その上に飴を転がし、私の口の中から未来くんの口の中に飴を移動させた
…そして、移動させた後、ぺロっと未来くんの唇を舐め、そっと唇を離した……
「……マ…マリアちゃん……」
目を丸くした未来くんが、じっと私を見つめている
するとなんだか急に、私は今自分がしたことに恥ずかしさを感じた
顔が火照ってくるのが解るほどに…
「…あ…ダ、ダメ…だったかな…?」
(ブンブンブンッ!!)
未来くんは、顔を左右に大きく振ると、
「マリアちゃん…反則……」
「キャッ!?」
私を抱き上げ、無言のまま寝室へと向かった
≪②につづく≫
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お初っ!!
初 未来くんで~す!!
街の中は、すっかりハロウィンの飾りつけがいっぱいで…
そんな中を歩いていたら、
なんか、急に未来くんが浮かんできて……
かぼちゃお化け=未来くん!?
みたいな発想になってしまい……
で、初未来…書いてしまいました~
とは言っても、あまり未来くんってキャラを掴みきれていない私は…
私の中のシンデレラ割合は、遼一を100%とすると、
皐月62%・ノエル60%・ゆづ40%・未来50%・千早35%・敦志55%…
とまあ、こんな感じなので…(ちょっと辛口です)
遼一以外は、あまり思いいれてないので…
(でも、嫌いなわけじゃないですよ、ただ遼一を好き過ぎるだけですので…)
番外編なんかがでると、グーっとあがる時もあるんですけど…
(今回のプロポーズ編 まだ、ゆづとノエルしかしてないんだけど、
ノエル指数高いです…あと、響指数も…)
ということで、未来Loversの皆さん!
時節柄ごくありがちなハロウィンストーリーですが、
未来くんになってなかったら…お許しくださいませ(;^_^A