期間限定★ハロウィン イベント
白金総司とハロウィンパーティー
真澄さんと別れてから、総司さんはずっと不機嫌だったけれど…
パーティー会場では、さすがに笑顔で対応をしていた
（…ハロウィンっぽい服装の人もいるんだ…）
「おい、ちゃんと俺に付いてこいよ」
「はい」
「よぉ、総司」
「志信、お前も呼ばれてたのか」
「まぁな」
「有馬さん、お久しぶりです」
「ああ、今日は夫婦揃っての参加か……」
「微笑ましいな」
「褒めても何もないぞ」
「……なに、総司…機嫌悪いのか？」
「ははは……ちょ、ちょっと、いろいろあって…」
（さすがに…真澄さんが絡んでいるとは言えないし……）
有馬さんと三人で話していると、
仕事関係の人たちが、総司さんの周りに集まりだした
「仕事の話をしてくるから、お前は志信と一緒にいろ」
「はい」
「志信、頼んだぞ」
「あぁ、マリアちゃんが相手なら、全然いいけど」
「悪い、すぐ戻る」
総司さんが行ってしまうと、有馬さんに肩を抱かれ、会場の端に移動する
「総司が離れたのをいいことに、君をダンスに誘おうと考える連中もいるから、俺を残したって感じだな」
「え、そうなんですか？」
「総司がここに来たくなかった本当の理由は、マリアちゃんが他の男にダンスに誘われるのが嫌だったってことだろうからな」
「そ、そんなこと…一言も…」
「まぁ、そういう訳だから気をつけるように…な」
「はい、気をつけます」
有馬さんのありがたい忠告を聞いて、総司さんが戻って車での間、
二人の学生時代の話でも聞かせてもらうことにした
「すみません、白金様の奥様ですか？」
有馬さんと話をしていると、ボーイさんから急に声をかけられた
「あの旦那様から、二階ホールに来て欲しいとの伝言を頼まれたのですが…」
（総司さんから・・・伝言？）
「そうなんですか、分かりました……ありがとうございます」
「てっきり総司がこっちに来ると思ってたんだが…」
「…なにか急用でもあるのかも……私、行ってみますね」
「ああ、気をつけるんだぞ……」
× × × ×
二階のラウンジは、会話を楽しめるように、仕切りで個室にできるような造りになっていた
私は端から一つずつ、総司さんの姿を探すけれど、なかなか見つからない
「誰を探してるんだ？」
「え…？」
ポンと背後から肩に手が置かれ振り向くと、真澄さんが立っていた
（ま、真澄さん…？）
「そんなに驚くことないだろう？」
（…こんなところに…？）
× × × ×
①どうして、真澄さんが？
「どうして、真澄さんが？」
「俺だって“白金”だ」
「招待を受けても不思議じゃないだろ？」
「…それはそうですけど……あの私、総司さんに呼ばれているので失礼します」
「おっと、君を呼び出したのは、俺」
「え？」
× ×
②ちょっと急いでるので
「すみません、急いでるので失礼します」
「おっと」
真澄さんをかわそうと動く前に、腕を掴まれてしまう
「俺が呼び出したんだから、急がなくていいんだよ」
「え、それって……」
× ×
③総司さんに呼ばれている
「総司さんに呼ばれてて急いでるんです」
「ああ、あれは嘘だよ」
「え？」
嫌な予感がして、私はその場を去ろうとした
でも、私が動き出す前に、真澄さんに腕を掴まれてしまった
「ボーイに聞いたんでしょ？」
「あれは俺が頼んだんだよ」
「え、じゃあ……」
× × × ×
「…嘘をついたんですか？」
「嘘って、俺の名字も白金だし…嘘じゃないだろう？」
そう言って真澄さんは笑いながら私の手を引いて、廊下の端へと無理矢理引っ張っていく
人がほとんどいない場所までくると、ようやく真澄さんは私の手を離した
「まぁ、ここなら邪魔はされないだろう…・・・」
「それで、俺に鞍替えすること、考えてくれた？」
「そんなつもり、これっぽちもありません」
「でも、ちゃんと白金の妻として、俺のところに来ただろう？」
「あなたの妻になった覚えはありません！」
「これからなって貰うとしたら、問題ないだろ？」
「既成事実さえ作っちゃえば、後はどうとでもなる」
「やっ！？」
真澄さんは私へとゆっくり近づいて、退路を塞いでいく
壁際まで追いつめられ、逃げようとすると不意に抱きしめられた
≪④につづく≫
「イケない契約結婚」
期間限定★ハロウィンイベント
（C)Arithmetic
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やっぱり、いましたね～((＞д＜))
白金真澄…
そうなんだよね…
真澄って、普通にしてれば、普通に白金家の御曹司なんだもんね～～？
パーティーだって招待されるわけだよね～～
でもやっぱり、嘘をついて総司さんに成りすまして呼び出すのは……
イケません…＼(*｀∧´)／
早く……総司さん！！助けに来てくださ～い～～～！！！
