Bed Time Story… （番外編）
～Girl's Talk④～矢野風子
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だけど……しばらく経っても………唇が触れることはなかった
私は恐る恐る…瞳をゆっくりと開く
すると、風子は口を手で塞ぎ、声を押し殺して笑っていた
でも目が合うと、すぐに口を塞いでいた手を外した
部屋には風子の笑い声だけが響いていく
「ふ、風子……」
「ちょっと、冗談にもほどがあるよ……酷い…」
私はすっかり気が抜けてしまい、力なく息を吐いた
「ふふ、ゴメン…」
「だって～～マリアのこと見てるとさ～、無性に苛めたくなっちゃうっていうか…」
「あまりにも無防備すぎて……可愛いんだもん」
「………」
（い、苛めたくなるって……)
私は無言のまま、口を尖らせ風子をジッと睨んだ
「…でも……あんな顔されたら………」
「ん？」
「あの廣瀬遼一でも……」
「好きな女（ひと）にあんな顔されたら…………堪らないでしょーね？」
（絶対離せない、離したくないって………）
「………」
「……無意識なんでしょ？マリアは…」
「え？なにが…？」
「あ～あ、やっぱり、マリアには敵わない～」
「あの廣瀬遼一を、夢中にさせるだけのことはあるわ～」
「そんなこと……」
「ねえ、マリア……」
「あんたはさ～、ずっとこのままでいいよ」
「下手に駆け引きなんてする必要ないし、そのままのマリアが一番！」
「身も心も、廣瀬さんの色に染められちゃいなよ」
「…う、ん……よく、わからないけど……」
「私、そんな…駆け引きなんて絶対ムリだから……」
「そうそう、すぐボロでちゃうもんね～」
「マリアは、素直なことだけがとりえだもん」
「もう、風子、それって褒めてるの…？」
「当然でしょ！」
「ふふ……マリア、大好き！」
そう言いながら、ギュッと力を込めて抱きしめる
「ふ、風子…苦しいよ…」
私は照れ隠しにそうは言ったけれど……
すぐに風子を抱きしめ返した
（私も大好きだよ……）
私と風子は…
抱きしめあうお互いの体温が心地よくて…
徐々に迫りくる睡魔に身を委ね…
すぐにスーッと深～い眠りに落ちていった
（～fin～）
× × × ×
マリアの夢の中では……
「…でもね、やっぱり…マリア、たまにはあんたの方から仕掛けなきゃダメよ」
「し、仕掛けるって…？」
「男はねみんな、普段とのギャップに弱いんだから…」
「昼間は貞淑に…夜は娼婦のように…って、聞いたことあるでしょ？」
「う、うん……？」
「たまにはセクシーな下着をつけて迫ってみたり、自分からベッドに誘ったり…」
「そ、そんな…」
「大胆かつセクシーに…迫る！」
「……ほら、やってみて…」
「え～～！？」
「私が練習相手になってあげるから……」
「ほら、恥ずかしがらないで」
「廣瀬さんに飽きられちゃってもいいの？」
「そ、そんな～～」
「いい？ 相手の瞳を、ジーっと見つめて……少し上目遣いに………」
「そうそう、いい感じ…」
「やればできるじゃない！」
「じゃ、次は……」
………
………
………
風子のラブレッスンが延々と続き………
その深い眠りは………
私にとって心地よい眠りとはならずに……
一晩中うなされ続けることとなった………
～fin～
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Bed Time Story…第3弾！～Girl's Talk～
最後までお付合いいただきありがとうございました～
先日、高校時代の友達から久しぶりに連絡がきて……
すご～く仲がいい友達だったんだけど、
結婚して子供ができて…
その友達のダンナ様は転勤族で……
いろんな事情から、やっぱり疎遠になっちゃうんだよね～
でも、話をするとすぐその頃の楽しいことが思い出されてきて…
精神年齢はその当時のままに、話は尽きることがなく…
そんな出来事がきっかけとなって、
今回の「ガールズトーク」が、出来上がりました。
今までの妄想とは、ちょっと趣向を変えた感じなのですが、
書いててとても楽しかったです！
これからも、たまにはこんな軽～いタッチのガールズトーク、したいかな～って
思ってます！
※巷では、女子会、ママ会……など、女性同士で集まることが増えていて、
私も「イケないママ会」何度か経験してますが…
けっこう、赤裸々トーク満載で～～
普段はなかなか聞けない、アンナコトやコンナコト…ですが、
アルコールパワーで……かなり盛り上がってます！
今回の三連休中にも、実は「イケないママ会」があったのですが…
その中での会話は…
また今度お知らせしますね！
「リアル元ガールズトーク……」
すっごいですよ～～～(///∇//)
