Bed Time Story…



~妖しく光る月の夜に②~白金総司





でも、そんなことなど許さないとでも言うように、

総司さんの手は私の顎を掴むと、強引に正面を向かせた



そして、私の手を自分のパジャマのボタンに持っていくと

まるで、私の反応を楽しむかのように妖しく笑う



「外してくれないのか?」


「え…いえ…」


「……外し方が解らないのなら、教えてやる」


「……あっ!」



総司さんはとっさに阻止しようとした私の腕を押さえつけると、

片手で起用に私の胸のボタンを外していった



フッと微笑む総司さんの瞳が妖しい光を放つ……



その瞳でまっすぐに見つめられたまま、

抗うことさえできないままに……


私の指は、ゆっくりと総司さんのパジャマのボタンを外していった




やがて、お互いの身体に纏っていた全てが脱ぎ去られ、肌が露わになる


胸の鼓動が、煩いほどに高鳴っていく……




「マリア……」




甘く掠れた声で私の名前を呼ぶ唇が、私の唇を塞いだ



重なった唇は、息さえも奪うほどに激しく、性急に貪りつく……

私の全てを奪うように……



息をしようと微かに開いた唇の隙間から、そこを割るように舌が入り込むと、

口の中で私の舌を捕えるように蠢き、すぐに捕えると舌を絡ませてくる




(私から誘わなくちゃいけないのに…こんなキスされたら……)

(流されて…しまう……)




私は流されそうになった感覚を断ち切るように、総司さんの胸を押して、

絡みあう舌を解くように唇を遠ざけた




総司さんは、そんな私の顔をジッとしばらく見つめていたけれど……




「総司、さん……?」




フッと抱きしめ耳元で囁いた





「マリア、こんな顔、俺以外の男(ヤツ)の前で…するなよ」


「え?……そ、そんな…するわけないじゃない……」


「ふっ、…それもそうだな……お前のそんな顔は……」


「俺にしか……させられないからな」


「………」



私の胸に、ふと想いが過(よ)ぎる




「…ねえ、総司さん……総司さんも……私以外の人と……こんなことしないで……」

「……私じゃない人を、こんなふうに…見ないで……」



「…………」


「…………」



一瞬、時が止まってしまったような、沈黙に包まれる


けれど、すぐに総司さんの笑い声がその沈黙を破った




「ハハハ…」

「……お前は…何を言い出すかと思えば……」



「……当たり前だ、俺の愛する妻は、マリア………お前だけだ」

「俺が抱きたいと思う女もお前だけだ……」

「俺が幸せにしたいと思う女もお前……」




私は、総司さんの口から発せられる言葉の一つ一つが嬉しくて……

言葉の途中で、待ちきれずに自分から総司さんにキスをした




「……私も、ずっと総司さんだけです」




お互いを確かめ合うような、愛おしむような……


二人だけの甘い時間が、夜の闇の中にスーッと溶けていく






窓の外の満月は、そんな二人を包み込むように優しい光を放っていた






×  ×  ×  ×





妖しく輝く満月の青白い光……

満月の放つその光は……

時に不思議な力を持つという………



そんな満月の妖しい光は、愛を誓い合うものたちの前では影を潜め、
愛しあうものたちを優しい光で包み込んでいく……





~Fin~




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Bed Time Story…


第2弾!無事終了!!



今回は、前々記事でもお知らせしたとおり、最初に予定してたストーリーが、

お月様を見てしまったせいで、大きく変わってしまい……


余計なご心配をおかけしてしまいスミマセンでした



普段、月を見上げるなんてことは滅多にないんだけど…

なぜかあの時見てしまったんだよね~~?


(もしかして?誘われた??)


そしたら、月にちなんだストーリー展開が膨らんできてしまい……



満月にちなんだ、千夜一夜物語風に仕上がりました!

って訳なのですが……



書いてて思いましたが…

や、やっぱり総司さんのオリジナル妄想は、難しい~~~です!



と、いうことで、第3弾は、ちょっと軽~いタッチをお届けしたいと思ってま~す!



秋の夜長の身勝手妄想に、よろしければお付合い下さい…






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★アメンバーの皆さんに……★



今回私が記事を勝手に引き上げちゃった件で、本当にご心配をおかけしまして

ごめんなさい!!


本当にたくさんのアメンバーさんから、ご心配のご連絡をいただきまして…


「アメーバ規制??」

「アメーバ強制削除??」

「誰かからクレーム??」

「間違って消しちゃった・・・?」


等など……



まさか、こんなにご心配をかけることになるとは……思ってもおらず……

(以後、気をつけますm(_ _ )m)



それで…といってはなんなのですが、


この「妖しく光る月の夜に②」の、アメ限バージョンも仕上げましたので…


総司さんとの甘い満月の夜を、十分にご堪能下さい!