続編☆白金総司
第11話：おかえり⑥
「ここにタオルと着替え、置いていきますから！」
浴室から勢いよく流れる水音がする中、彼に聞こえるようにと大きな声で呼びかける
「総司さーん！」
大きな声で名前を呼ぶけれど、返事がない
もう一度呼ぼうとした、その時、
「総司さ……」
「……なんだ？」
ガチャリ、突然浴室の扉が開いた
「ん、…なっ……」
「呼んだだろ？」
「よ、呼びましたけど、いきなり開けるなんて……！」
「別にいいだろう、夫婦なんだから」
「そうですけど……」
「あ、あの、着替え置いておきましたからっ」
「ああ、ありがとう」
「……お前は入らないのか？」
「え？」
「せっかくだから、一緒に入ろう」
「キャッ……」
「…びしょ濡れだな」
「もう、総司さんがそうしたんじゃないですか！」
服を着たままの私を、強引にお風呂場に引きずりこんだ彼は、
服を着たままの私にシャワーをかけた
「俺のせいか？」
「そ、そうです！」
「じゃ、責任をとるしかないな」
そう言うと総司さんは、私のびしょ濡れの服をゆっくりと脱がせ始めた
総司さんは、意地悪く、楽しそうで、優しい顔をしていた
× × × ×
次の日―――
「おかしなところ、ないですか？」
「ああ」
「……本当ですか？」
「ああ、いつもどおり、可愛いぞ」
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①「何言ってるんですか！」
「何言ってるんですか！」
「何って……」
総司さんは私の言葉に首を傾げた
「思ったことを口にしただけだが……」
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②「ふざけないで下さい」
「ふざけないでください！」
「……俺がか？」
「ほかに誰が居るんですか」
「ふざけたつもりなんて、全くないが」
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③照れる(5UP)
「えっ……その」
「……やっぱり、可愛いな」
「や、やめて下さい、そういうこと言うの……！」
「無理だな」
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総司さんがはっきりとそう口にするので、私はグッと手を握りしめたまま硬直した
「……と、とにかく、おかしなところは、ないんですよね？」
「後ろを向いてみろ」
言われたとおりに後ろを向いた
「うん、大丈夫だ」
「どこも、おかしなところなんてない」
総司さんはにっこりと微笑むと、私の両肩にポンと手を置いた
「そう、気張るな」
「だ、だって……」
「もう何度もここには来ているだろう？」
「そうですけど……」
（だからって、総司さんの実家は、何度来たって慣れないよ……）
しばらくすると、部屋の襖が開き、白金一貫、総司さんのお祖父様が入ってきた
「今回は、心配かけてすみません」
「いい、気にするな、わしの方こそ、お前たちには過去のことで迷惑をかけたな」
総司さんのお祖父様はそう言ってから、障子の外へ呼びかけると、人が入ってくる
そしてその人は、お祖父様に一枚の紙を渡した
「それは……」
「離婚届だ、…マリアさんだけが、記名してあるやつだよ」
「………！」
「どうして、それがここに……？」
「マリアさん、これが入ったバッグを置いた時、近くに老人はいなかったかい？」
（そういえば、品のよいおじいさんが一人座っていたはず…）
「はい、いました」
「実はその老人は、私の昔からの知人でな」
「……若い女性が荷物を忘れていったと思い、追いかけようとしたそうだ」
「だが、中味を確認して、のっぴきならぬ事情を感じとって、これだけは引き抜いたそうだよ」
「……そう、だったんですか……」
「それじゃあ、改めて二人に聞こうか」
お祖父さまは、離婚届を畳の上に置いて、スッと私たちの前に押し出した
「これは、お前たちにはもう必要がないものか？」
≪第12話：HAPPY END －契約から、約束－につづく≫
「イケ契約結婚」
白金総司（続編）
(C)Arithmetic
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つ、ついに次回からは…エンディングストーリーで～す！
無事ハピエンを迎えられました～ やった～～！！
（嬉し～о(ж＞▽＜)ｙ ☆）
とりあえず、先にノマエンの方から、ＵＰしたいと思っていますが…
このノマエンは、本編の時もそうだったんだけど、
なんか、ストーリーが繋がらないんだよね、最初…
（本編もノマエンでは、総司さんの初恋の相手がヒロインだったことがわからないままだったし…）
今回も、ちょっと？？？って、思うかも…です。
（ハピエンを見ることで、解消されることと思いますが…）
