続編☆白金総司


第5話:エクストラ 素直な気持ち?





「っ……」


唇を滑らせ、肩へ口付ける

彼の手は、私の服の中に滑り込み、するすると背中を撫でていた


「だ、だめ……」


その手がブラのホックにかかり、外しにかかろうとした

私はそれを止めようと、彼の腕を押さえた


「……何がダメなんだ?」


わかっているくせに、総司さんはわざと意地の悪いことを言う


「そういう…可愛い顔をするな」


微かにムッと口を尖らせた私を見て、彼は笑いながら私の頭を撫でた


「そんな顔してないです…から」


「してる」


会話に気をとられている隙に、彼の手は既にブラのホックを外していた


「ちょ……っ、そ、総司さん…」


露になった胸が、彼の大きな手に包まれる

昂ぶりを呼び起こすように撫でられ、強弱をつけて揉まれ…身体が悶え揺れた


それに気づいた総司さんが、喉の奥で笑う


「……マリア、素直になれ」


低い艶のある声が耳元で囁く

耳の中へ吐息を吹き込むようなその言葉に、背筋が震えた


キュッと目を瞑ると、脚を抱え上げられ総司さんの上に乗り上げる


彼に身体の間を割られるようなその体勢に、羞恥がこみ上げる


「やっ……」


「嫌? 本当に?」


笑みを浮かべたままの彼に聞かれ、頷いた


「じゃあ、止めない」


「ど、どうして…っ」


「涙目のお前を見るのは、なかなか気分が良いからな」


「意地悪……」


「俺が悪いんじゃない…だろ?」

「お前がそうさせたんだ…俺に……」


私は反論できないまま、二人でそのままソファに沈んでいく

リビングの照明が総司さんの身体で遮られ、私の上に影が落ちる


「これじゃ…お前の顔がよく見えないな」


総司さんは私に触れながら、身体を屈めて額へ唇を寄せた


「じゃあ、どいてください」


「それは無理だ……今は、どうしてもこうやってお前に触れていたい」


今度は鼻先へ口付けが落ちる


それとほぼ同時に、彼が下肢へ手を伸ばして、内股に触れた


私の身体はビクッと跳ね上がった


「あっ……」


思わず掠れた甘い声が漏れ、その唇を総司さんが舐める

そして下唇に、甘い音をたてて吸い付いた


そして、唇の隙間から熱いものを滑り込ませ、口腔をじっくりと味わうように絡めてくる


その刺激に、だんだん何も考えられなくなり、無我夢中でその熱い熱を求めていた


総司さんはそんな私に満足そうに、自分の熱を深く沈め、ゆっくりと揺らし始めた







≪第5話:旧知の仲④へつづく≫







「イケない契約結婚」


白金総司(続編 エクストラ)



(C)Arithmetic