6月の花嫁…Happy June Bride…


 



~グッドEND~





「せっかくだから、着てみたらどうだ」


「え…今ここでですか?」


「…俺のためには着たくないということか?」


「そ、そんなこと言ってないです…」


総司さんが不機嫌になりそうなのを察して、私は急いでドレスを手に取った



「おい、どこに行く?」


私は隣の寝室に足を向けると、総司さんに呼び止められた



「着替えてこようかと思って…」


「ここで着替えればいいだろ」


「え!? こ、ここで…ですか?」


「何か問題があるか?」


「は、恥ずかしいんですけど…」



消え入るような声で答えると、総司さんがニヤリと笑って私に顔を近づける

「…お前の身体なんて、もう隅々まで知ってるけどな…」


「そっ、そういうこと言わないで下さい!」


「自分で着替えられないなら、俺が着替えさせてやろうか?」


「いいです!自分で着替えられますから!」



私は仕方なく、真っ赤な顔で総司さんを上目遣いに見上げた

「それじゃあ……後ろを向いててください」


「…焦らすのが上手くなったな…」


「…焦らしてるんじゃなくて、本当には恥ずかしいんです!」

「はやく、後ろを向いててください!」



私は総司さんの身体を反転させ、背中を向けさせた

「絶対に見ないで下さいね!」


「……見たら?」


「り、離婚します…!」


私の言葉に、総司さんは肩を揺らして笑う

「クックッ…分かった…俺の妻は強情だからな…」


「…総司さんに言われたくないです…」


「ん、何か言ったか?」


「な、何でもないです」



総司さんの気が変わらないうちに、急いで着ているドレスを脱いで、ウエディングドレスを身にまとった

「…着替えました」


総司さんはゆっくりと振り向き、私の姿をシゲシゲと見つめた

そして、これ以上ないくらいの優しい微笑みを浮かべる

「……やっぱり、よく似合う」


「ありがとうございます…」



総司さんは私の腰に手を回し、自分の方に引き寄せた

「でも…さっき着た時は、そんな風に言ってくれなかったのに…」


「さっき?」


「はい、ショーの前に楽屋で見たときは、『悪くはない』ってしか…」


「当たり前だろう、俺以外のためにお前がウエディングドレスを着るなんて、面白いはずがない」


「総司さん……」


少し拗ねたように告げる総司さんが、たまらなく愛しくて…

私は彼の胸に顔を寄せた

「でも、誰に褒められるよりも、総司さんが褒めてくれるのが一番嬉しいです」


総司さんはそっと微笑むと、私の耳元に唇を寄せ低い声で囁く

「…綺麗だ、マリア…」


「……っ!」


総司さんの吐息が耳をくすぐり、私は思わず身体を震わせた

「敏感だな…」


「だ、だって…総司さんが…」


「俺が…どうした?」



総司さんはイタズラを仕掛けるように、私の耳たぶを甘く噛み、耳の裏側に舌を這わせる

「んっ……!」



耐えきれずに甘い吐息を零すと、総司さんは私の身体を抱き上げた

「キャ…ッ…」


「お前のドレス姿、ゆっくり堪能させてもらうからな……ベッドの上で…」


総司さんの足が、寝室に向けられる

私は総司さんの首に手を回し、甘い予感に身を委ねた…

(C)Arithmetic

≪NEXT シナリオ プレミアエンドへ≫

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ご訪問ありがとうございます!



いや~甘いデス…ね~( ´艸`)


総司さんのこのヤキモチというか、なんというか…


でも、これぐらいストレートに表現されたら…もう…私なら失神しちゃいますね(///∇//)


とにかく甘々で、イチャイチャ感がたまりません!



ところで、次はいよいよ プレミアエンドストーリーなのですが・・・

実は私もびっくりしたのですが、結構、大胆な表現があり…


私的には、アメ限表現かな…と思うところもあり…



ちょっと迷ってます。


ここまで読んで下さった方は、次のエンドも絶対気になるだろうし…


う~ん…


ちょっと悩む~



(UPまで、ちょっと考えます…m(_ _ )m)