ため息の向こうには…②




それから2週間…


私の仕事も忙しい時期に入り、週末も遼一さんには会えずに…

事務的な仕事の電話と簡単なメールだけで、やりとりをする状態が続いていた


その間も、私の頭の中からは…


「浮気」


この言葉がずっと…離れずに…

相変わらず、悶々とした夜を過ごしていた




~シンデレラ編集部にて~



「終わった~」


「…こっちも終わりました~」


「いや~、今月もなんとか間に合ったな…」


脱稿した編集部には、安堵の声とともに、久しぶりに定時で帰れるという嬉しい雰囲気が漂っていた



「はぁ~」


(…遼一さんに、会いたいな~)


デスクの上を片付けながら、大きなため息をついた



その時…


(ブルルル……ブルルル……)


デスクの上の携帯電話が震えた

着信画面を確認すると…


(あ、遼一さんからだ!)


私は、携帯を握り締めると 急いで廊下にでた



「もしもし、遼一さん!?」


『おー今ちょっと大丈夫か?』


「はい、大丈夫です!」


『お前、今日は何時ごろ会社でれそうなんだ?』


「あ、今日脱稿したので、定時で終われそうなんですけど…7時には…」


『おーそうか、ちょっと待ってろ』


電話の向こうで誰かと話している遼一さんの声が聞こえてくる


「………(なんだろう? 誰と話してるのかな…?)」


『じゃ、7時に会社に迎えに行くから、待ってなさいよ』


「えっ、何かあったんですか?」


『いいから…じゃ、また後でな…』


「ちょ、遼一さ…ん?」


遼一さんのはそう言い終わると、一方的に電話を切ってしまった


(何だろう? 急に…何かあったのかな~?)

(さっき、誰と話してたんだろう?)


突然の電話に、気になることはあったけど…


でも、そんなことより、今から遼一さんと会えると事の方が嬉しくて、嬉しくて…

思わず顔がほころんでしまった


(ふふ、今から遼一さんに会える…なんて… でも、なんか久しぶりすぎて…緊張しちゃうな…)


「よし、急いで残務 終わしちゃおっと!」




「よし、これで、終わり…っと」


椅子に座りながら大きく伸びをすると、時計を見た


(よかった~ちょうど6時半、定時であがれる…)

「お先に失礼しま~す!」


私は、逸る気持ちを抑えながら編集部をでると、更衣室にむかった


メイクを直し、髪を整え、コロンをシュっと吹きかけて…


「これで、よし!」


私は、満面の笑顔で鏡を確認すると、足早に更衣室を後にした








≪③につづく≫







◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




こんばんは~(*^▽^*)


総選挙!遼一1位!応援するぞ~!! ということで、


《妄想ガール》はじめました~!!




遼一を応援というはずなのに…


なぜか しょっぱなから、遼一の「浮気疑惑」という展開に…


あれ!?っと思ったLoversの方もいらっしゃるのではないかと思いますが…


大丈夫ですよ~

ちゃ~んと、甘々遼一が、待ってますから…( ´艸`)



ということで、


「ため息の向こうには…」


遼一とともに、よろしくお願いいたしまっす(^з^)-☆Chu!!






†マリアの部屋†

総選挙とは関係のない画像ですが、画像フォルダの中にあったので…

「セクシー遼一」素敵~!!