ボルテージの恋愛ゲーム「眠らぬ街のシンデレラ」の妄想二次小説です。
(ボルテージさんとは、一切関係ありません)
遼一を愛するがあまりの勝手な妄想で仕上がっていますので・・・
①原作のイメージを崩してもいい方(キャラ崩壊あり)
②ネタバレ等も含む場合もありますのでお嫌でない方
③ワタシの自己満妄想にご理解のある心の広い方
のみ、ご閲覧くださいますようお願いいたします。m(_ _ )m
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
4月にはいってからというもの、人事異動や人員削減、産休者などが重なって…
かなり忙しく、慌ただしい毎日を送っていた。
帰宅すると同時に睡魔に襲われ、瞼が閉じてしまいそうになるのを我慢してシャワーを浴び、コンビニで買ってきたおにぎりとサラダを食べ、すぐにベッドへ…
もう、こんな日々が2週間も続いている。
もちろん、遼一さんにも会えていない…
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
「はあ~、今日も忙しかったな~」
「まさか、最後の段階で記事が全部差し替えになるなんて…」
「…ありえない」
(遼一さん何してるかな~)
(昨日までの締切りがひとつ終わったから、少しゆっくりできてるのかな…)
(今日仕事が早く終わったなら、遼一さんの部屋に行くはずだったのにな…)
そんなことを思いながら、ふと時計に目をやると、もう24時を回っていた。
仕方がないことなんだけど…
2週間以上遼一さんと会えてなくて…
とても寂しい…
せめて、おやすみなさいのメールでもしようかな~と思い携帯を開いた時、
『ピンポ~ン♪』
突然、玄関のチャイムが鳴った。
(こ、こんな時間に…、誰!?)
× × × ×
「んっ・・・・」
時計を見ると、18時…
俺は明日までの原稿をなんとか仕上げ、そのまま書斎で眠ってしまってたらしい・・・
「はぁ~あ…」
大きく伸びをして、シャワーを浴びるためバスルームにむかった。
今日は久しぶりに、アイツがここに来る。
アイツもここ最近仕事が忙しかったらしく、まともな会話らしい会話もできてない。
(今日はどうやって、苛めてやろうか…)
俺は逸る気持ちを押さえ、バスルームをでた。
いつものように濃いコーヒーを淹れ、口にしたその時、
『ブルルル…ブルルル…』
「んっ?」
『遼一さん、ごめんなさい。ちょっとトラブルが発生して…、まだまだかかりそうなので、今日そちらには行けそうにありません。 マリア 』
アイツからの、事務的なメールだった。
「はぁ、…んだよ、…ったく…、くそっ!」
アイツが悪いわけではない。
そんなことはわかっているはずなのに、どこにもぶつけようのない怒りがこみ上げてきた。
俺はそんな思いを掻き消そうと、急いで着替えカジノにむかった。
× × × ×
未来「あ、遼くん久しぶり~」
悠月「おっ、遼一生きてたのか~」
ノエル「…りょう・・いち・・・元気…?」
千早「久しぶりだね、遼一今日は一人かい?」
皐月「遼一、今日はゆっくりしていってくれよ。ワインでもあけようか」
カジノでは、いつものメンバーがいつものように迎えてくれた。
いつもと変わらない、いつもと同じ時間が過ぎていく。
ただ…ここにアイツがいない…
そのことだけが、俺に違和感を感じさせていることをのぞけば・・・
「じゃ、俺そろそろ帰るわ、じゃあな…」
いくら飲んでも、これ以上酔えない自分に嫌気がさしカジノを後にした。
タクシーに乗り込んだ俺は、運転手に自宅ではない行き先を告げた。
時計は24時になろうとしていた。
~つづく