【妄想ガール】




ボルテージの恋愛ゲーム「眠らぬ街のシンデレラ」の妄想二次小説です。

(ボルテージさんとは、一切関係ありません)




遼一を愛するがあまりの勝手な妄想で仕上がっていますので・・・


①原作のイメージを崩してもいい方(キャラ崩壊あり)

②ネタバレ等も含む場合もありますのでお嫌でない方

③ワタシの自己満妄想にご理解のある心の広い方


のみ、ご閲覧くださいますようお願いいたします。m(_ _ )m






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4月にはいってからというもの、人事異動や人員削減、産休者などが重なって…

かなり忙しく、慌ただしい毎日を送っていた。



帰宅すると同時に睡魔に襲われ、瞼が閉じてしまいそうになるのを我慢してシャワーを浴び、コンビニで買ってきたおにぎりとサラダを食べ、すぐにベッドへ…


もう、こんな日々が2週間も続いている。


もちろん、遼一さんにも会えていない…



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚



「はあ~、今日も忙しかったな~」

「まさか、最後の段階で記事が全部差し替えになるなんて…」

「…ありえない」


(遼一さん何してるかな~)

(昨日までの締切りがひとつ終わったから、少しゆっくりできてるのかな…)

(今日仕事が早く終わったなら、遼一さんの部屋に行くはずだったのにな…)


そんなことを思いながら、ふと時計に目をやると、もう24時を回っていた。


仕方がないことなんだけど…

2週間以上遼一さんと会えてなくて…

とても寂しい…


せめて、おやすみなさいのメールでもしようかな~と思い携帯を開いた時、


『ピンポ~ン♪』


突然、玄関のチャイムが鳴った。


(こ、こんな時間に…、誰!?)





×  ×  ×  ×




「んっ・・・・」


時計を見ると、18時…


俺は明日までの原稿をなんとか仕上げ、そのまま書斎で眠ってしまってたらしい・・・


「はぁ~あ…」


大きく伸びをして、シャワーを浴びるためバスルームにむかった。



今日は久しぶりに、アイツがここに来る。

アイツもここ最近仕事が忙しかったらしく、まともな会話らしい会話もできてない。


(今日はどうやって、苛めてやろうか…)


俺は逸る気持ちを押さえ、バスルームをでた。



いつものように濃いコーヒーを淹れ、口にしたその時、


『ブルルル…ブルルル…』


「んっ?」


『遼一さん、ごめんなさい。ちょっとトラブルが発生して…、まだまだかかりそうなので、今日そちらには行けそうにありません。  マリア 』


アイツからの、事務的なメールだった。


「はぁ、…んだよ、…ったく…、くそっ!」


アイツが悪いわけではない。

そんなことはわかっているはずなのに、どこにもぶつけようのない怒りがこみ上げてきた。


俺はそんな思いを掻き消そうと、急いで着替えカジノにむかった。




×  ×  ×  ×




未来「あ、遼くん久しぶり~」


悠月「おっ、遼一生きてたのか~」


ノエル「…りょう・・いち・・・元気…?」


千早「久しぶりだね、遼一今日は一人かい?」


皐月「遼一、今日はゆっくりしていってくれよ。ワインでもあけようか」



カジノでは、いつものメンバーがいつものように迎えてくれた。

いつもと変わらない、いつもと同じ時間が過ぎていく。


ただ…ここにアイツがいない…

そのことだけが、俺に違和感を感じさせていることをのぞけば・・・



「じゃ、俺そろそろ帰るわ、じゃあな…」


いくら飲んでも、これ以上酔えない自分に嫌気がさしカジノを後にした。



タクシーに乗り込んだ俺は、運転手に自宅ではない行き先を告げた。


時計は24時になろうとしていた。





~つづく