【妄想ガール】
駄文のうえ、自己満足な妄想ストーリーとなっておりますので、ご理解のいただける心の広い方のみ、お進みください。
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~帰国後②からのつづき~
(ガチャリ・・・)
玄関のドアが開く・・・
「ちょっと遼一、手伝ってよ~」
「・・・なんだよ?」
ソファーに寝転んだまま、めんどくさそうに返事をすると、
(ドンッ!!)
「はいこれ、あなた宛にうちの編集部に届いた分よ」
「はあ、あなたに騙されてる女性が、こんなにも居るなんてね・・・ペテン師ベストセラー作家さん」
理香子が皮肉たっぷりにつぶやく。
俺の目の前に無造作に置かれたダンボール箱、中身は・・・・・
綺麗にラッピングされたバレンタインのチョコレート・・・の山・・・
「・・・るっせーな・・・」
俺はソファーから起き上がると、箱の中のチョコをひとつ手にとった。
それをまじまじと見ながら・・・
「理香子も、雄大にチョコレートとか、やったりしたわけ?」
俺の問いに顔を真っ赤にし、慌てふためく理香子。
「な、なに・・・よ・・・いきなり・・・、りょ、遼一には、か、関係・・ないで・・しょ?」
その様があまりにも、普段の理香子とのギャップがありすぎて・・・
俺は思わず、プッーと吹きだしてしまった。
(あの、仕事一筋の理香子が・・・変わるもんだな・・・)
「いい加減にして!私のことはほっといてよ!」
「はい、はい・・・」
「もう・・・・」
「そんなことより、明日までの原稿、出来上がってるんでしょうね?」
(!?)
「・・・遼一?」
「・・・まだ・・・半分しか書き上がってない・・・」
(忘れていた訳ではないが、俺の中では1日分の時間が、完全にズレていた。時差ぼけってやつか・・・)
「・・・今から書けば、間に合うだろう。大丈夫だ。明日の17時までには仕上げとくから・・・」
(今から徹夜で書けば・・・なんとかなるだろう・・・)
自分に言い聞かせるよう言った。
「明日もう一度来てくれ」
俺に、理香子をからかっていたさっきまでの余裕はなく、立ち上がると理香子に背を向け書斎にむかった。
「ちょっと、遼一!」
背中越しに理香子が俺を呼び止める。
「悪いけど、明日は私・・・公休なのよ、だから取りには来れないわ。」
「・・・編集部にも、入りは明後日までということで話してあるから・・・」
「明後日の17時に来るから、それまでには仕上げててよね」
理香子はぶっきらぼうにつぶやく。
「か、勘違いしないでよね、遼一のためなんかじゃないんだから・・・・、偶然、私の休みと重なっただけなんだから・・・」
「理香子・・・」
(こいつは、いつもそうだ・・・俺が不利にならないように、いつも考えて・・・、先を見据えて動いてくれてる。俺が何も言わなくても・・・)
俺は思わず目を細めた。
そんな俺を見て、理香子は満足そうに微笑んでいた。
「あとそれから・・・これを○○さんに渡して・・・」
「私からの、バレンタインのプレゼントだって」
そういうと、理香子は俺に、綺麗にラッピングされた包み手渡した。
「ん?なんでマリアによ?」
「バレンタインチョコっていったら、普通 俺にじゃないの?」
「遼一は、たくさん貰ったでしょ?だからいいの」
(どうせ、遼一が食べることになるんだから・・・)
「ふ~ん、あっそっ」
「じゃ、明後日取りにくるから・・・」
「ああ」
理香子は玄関のドアに手をかけると、出ていきざまに
「締切りが1日延びたからって・・・今日はほどほどに・・・・」
「??」
(今日はほどほどって、何だよ・・・?)
そんな、訳のわからない言葉を言い残し、帰って行った。
~(帰国後④に続く・・・)~
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またまた・・・続く・・ですf^_^;
理香子からマリアへのプレゼント・・・
これが、このお話を書くきっかけになった妄想だったのですが・・・・
理香子と遼一の絡みが長すぎてしまったような・・・・
あ~やっぱり、難しい~
一応、帰国後④で完結の予定ですので・・・
もう少し、お付き合いください。。。m(_ _ )m