アイドルとして? 女優として? | ももクロ→エビ中→東北産の魅力

ももクロ→エビ中→東北産の魅力

ネバーランドの住人、
永遠のトキを生きる
自然体の魅力。
ももいろクローバーZ論
→私立恵比寿中学論
→いぎなり東北産論

夏菜子がとうとう、NHK朝ドラ「べっぴんさん」に登場しました。



ももクロのメンバーが本格的にソロで女優として活動するのは初かな?
ももクロ全員での出演はたくさんありしたが。

例えば、このあいだ「伝七捕物帳」に出演した時は、帯がメンバーカラーになっていて、完全に「ももクロとして」、「アイドルとして」の出演だったと思います。



「べっぴんさん」のプロデューサーは、夏菜子の起用理由を、「ももクロの百田さんではない部分…一人の女優としてすごく魅力を感じる人」と言っています。
つまり、「百田夏菜子として」、「女優として」の起用だと言うことです。

でも、初登場の夏菜子は、やっぱり、赤のモンペを履いていました。
「女優として」をどこまで見せてくれるかを、期待したいところですね。

「女優として」、個人としての出演というのは、ももクロでは例外的なことだです。
ももクロはソロ活動は少なくて、あっても、大抵は「ももクロの誰々」として、「アイドルとして」活動している感じです。

川上さんは、「アイドルは何でもできるから最強」説からしたら、それでもいいのかもしれません。
でも、嵐のようになるのなら、個人として、「女優として」の部分も必要になります。

やはり、仕事は需要ありきなので、方針の問題ではなくて、「ももクロ」のイメージが強烈だからこうなっているのでしょう。
だから、これだけ知名度があっても、ソロの活動が少ない。


一方、エビ中は、メンバーのソロの活動が目立ちます。

方針として、いつまでもアイドルはできないんだから、ソロ活動を重視する、というのがあるのでしょう。
でも、やっぱり、需要ありきなので、メンバーの才能、タレント性があってのことだと思います。

エビ中メンバーの場合、「エビ中の誰々」としてよりも、「誰々(エビ中)」として、個人として活動している感じがします。

だから、「アイドルとして」の比重が高い場合もありますが、「女優として」、あるいは、「モデルとして」、「シンガーとして」の比重が高い場合もあると思います。

例えば、ひなたの「脳漿炸裂ガール」の主演は、「アイドルとして」の出演だったと感じました。
ぁぃぁぃの「たまこちゃんとコックボー」の主演も、莉奈の「ジョーカーゲーム」も。

でも、ぁぃぁぃの「騒音」や「昼のセント酒」は、「女優として」の出演でしょう。
真山の「となりの関くん」、歌穂の「灰色の烏」も。

「女優として」の活動が多いというのがエビ中の特徴になっているのは、需要ありきですから、ももクロとはタレントとしての性質の違いが理由として強いんじゃないかと思います。


もともと、スターダストは、女優志望のタレントのレッスンのためにアイドル活動をさせてきました。
つまり、「女優として」アイドル活動をしていたわけです。

ところが、ももクロがブレイクして、アイドル志望者が増えたことで、芸能3部からアイドル部署を分離させました。
「アイドルとして」の活動部門と、「女優として」の活動部門を分けたわけです。

アイドルは何をやってもアイドルだし、いつまでもアイドルをできないので、アイドル部署のタレントが、アイドル以外の活動をすることは、当然として許される。
一方、女優部署のタレントは、レッスン的にであれば、アイドル活動をしてもいい、というルールなのかなと思っていました。


とき宣は、女優グループの輝女学園の部活動という建前で、「女優として」アイドル活動を始めたんだと思います。
ところが、卒業しても継続、さらにはメジャー・デビューということで、もはや「アイドルとして」になりました。

逆に、エビ中の研究生グループと思われていた桜エビ~ず は、「愉快でhumhumhum♪なSHOWROOM」の冒頭では、いつも自分たちのことを、「女優やモデルなどいろいろな活動をする人が属す集合体」と説明しています。
「アイドル」という言葉も使っていません。
一番、どうにでもできるし、本人たちもやる気になるし、エビ中メンバーにも転校プレッシャーがかからない言い方、ということなんででしょうね。

ということで、じゃあ、女優部門とアイドル部門を分けたルールはどうなるんだ、という気もします。


芸能界は、結果的に、どこで評価されるか、どこで需要があるか、どこで売れるか、がすべてなんでしょう。
本人の志望、マネージメントの方針、会社の組織は重要な要素だとしても、最終的には「需要」が方向を決めます。

だからでしょうか、スタダの部署は、本質的にジャンルで区切った部署じゃなくて、誰々部署という感じですよね。


というわけで、特に、エビ中メンバーには、「アイドルとして」にこだわらない活動、アイドルとしての目標にこだわらない活動をしてもらいたいと思います。