2010 MJ「アイドル大集合SP」 | ももクロ→エビ中→東北産の魅力

ももクロ→エビ中→東北産の魅力

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ももクロが初めて、多くの人の目に触れるきっかけになったのは、2010年、5月30日に放映された、NHKの音楽番組「MUSIC JAPAN」の「アイドル大集合SP」です。
この回は出演者をアイドルに絞り、当時、人気と注目を集めていたAKB48、ハロプロからはモーニング娘。とスマイレージ、他にアイドリング!!!、東京女子流、バニラビーンズが出場しました。


この放送の影響は絶大で、これをきっかけに「アイドル戦国時代」という言葉が語られるようになりました。

ももクロはメジャーデビューしたばかりで、知名度的には出演者の中でも最低レベル。
しかし、百田は「アイドル戦国時代に天下を取ることを目指す」とインタビューで語って番組の収録に臨みました。


収録日は5月17日であり、これはちょうどももクロ結成2周年に当たりました。
代々木公園の路上ライヴから活動を始めたももクロが、2年にしてとうとう眺め見ていたNHKホールに出場を果たすことになったわけです。

NHKホールの収録に入れなかったファンが外で2周年を祝っていることを聞いたももクロは、会場の外に挨拶に出向き、百田が「次は紅白でここに戻ってきます」と語りかけました。


ももクロは、オープニングの整列ではセンターに並び、パフォーマンスはトップバッターを務め、新人グループとしてメンバーの自己紹介も行いました。

多くのグループが出場した中、ももクロは、その特徴的な自己紹介、キャッチーで転調の多い「怪盗少女」、エビ反りジャンプなどのアクロバットを取り入れた特徴的なダンス、そしてなによりメンバーが放つオーラで、圧倒的なインパクトを残しました。


また、放送後にはその動画や、エビ反りジャンプの画像がネットで広まりました。
そして、ももクロのライブの観客数は、200人規模から一時的に1,000人規模へと膨らみました。



ももクロの魅力

初期のももクロのファンは、そのほとんどがAKBかハロプロから流れて来たドルヲタでした。
このMJの放送は、一般層にもアピールしましたが、ももクロファンではない両方のファンにもかなりのショックを与え、多くのファンがももクロに流れるきっかけになりました。
逆に、初期のファンは、ファンが増えることでメンバーとの距離感が生まれて、ももクロから離れるきっかけにもなりました。

こうして、最高の近さと最高のドルヲタが集まっていたと言われる初期ももクロの現場も変質します。

ちなみに、「モノノフ」と呼ばれるドルヲタではないタイプのファン(ももクロを恋愛対象とせず、接触を望まない)が生まれるのはまだまだ後のことです。


MJ直後の2chのスレッド、ハロプロ系の狼板と、AKB系の地下アイドル板からコメントを紹介します。
特に、アイドルを見る目に厳しかった当時のハロヲタの反応には、すざまじいものがありました。


* 掲載するのは肯定的なコメントだけで、引用はそのままではないものもあります。



<狼板から>


「パフォーマンスは圧倒的にももクロちゃんだったな」


「あのMJのパフォーマンス見てまだグチュグチュ言ってるなんて、どうかしてる。圧倒的だったじゃないか。娘。が場違いに思えるくらい」


「久しぶりにアイドルで感動したよ。スマが学芸会レベルにしか見えなかった」


「MJのたった5分でこの有様だ。いやメンバーの思いが全て凝縮された濃厚過ぎる5分だったんだ。こんなに胸が熱くなったのはいつ振りだろう」


「幕が下りた瞬間から飛び跳ねてレスしてたのはももクロだけ。もうその時点で勝負はついてたんだよ」


「黄金期の娘。の魂の正統継承者はももいろクローバー。古参のハロヲタなら誰もが感じたはず」


「確かに思いだした。あの頃の娘。に感じたときめき」


「ももクロは初期の娘。を時代にあわせて進化させたプロの集まりという印象だな」


「ももクロのガツガツしたところは正しくアイドルだと思った。思えば最初のモー娘。もそうだった」


「マジで最初の印象はプロプロといわれる桃子(ももち)レベルのテンションが全員って感じだ。なんか照れとか気恥ずかしさとか言ってる場合ではないって思ってそう」


「素材だけでこれだけの力を見せるももクロに技術が追いついてきたら、とてつもないグループに成長する可能性を秘めている」


「今の腐りきったアイドルの流れを変えてくれる救世主みたいに感じた」


「見つけた。何を。永遠を。海と溶け合う太陽を。」
(*これはランボーの詩です。)


「AKBみたいなインチキに何十万枚差をつけられても俺らは悔しくない。しかし、ももクロみたいな俺ら自身が惹かれてしまう相手だと、たとえ枚数で勝っても、ヲタが楽しそうにしてると聞いただけで悔しい」


「ももクロみたいな良いアイドルを敵対視するのは間違ってる」


「最後のアイドルにももクロを選んでみては?  俺もベリヲタだったが、とあるきっかけで引退してもうヲタワールドには戻るまいと決めた時に、ももクロを目撃して衝撃受けて今じゃすっかり奴隷」


「あの自己紹介は一見寒く感じるが、なかなかどうして計算尽くされた最強の自己紹介だよ」


「裏にいる大人が一生懸命遊んでるような感じもする」


「赤はどこに行ってもセンター張れる」


「青が不人気とか、今いるヲタは頭おかしいな」


「ももクロメンバーは握手会で向こうから話しかけてヲタの緊張ほぐしてくれるんでビビった。もはやアイドル超えてる」


「この子たちヤバいよ、スゴいよ、国民的アイドル本気で狙えるって」



<地下アイドル板から>


「今日のMJひとり勝ちだったな。ももクロすげーわ」


「おれAKBのヲタだけど、この前のMJ見て、AKB完敗は認めざるを得ないわ」


「AKB軍のヲタが大量にももクロに流れているらしい」


「来年の今頃にはアイドル界のトップに立ってるよ」


「一回でいいから現場行って百田とか早見とか生で見て来い。AKBとは次元が違う可愛さだから」


「本物の芸能人ってやっぱ違うね。ももクロのオーラはすごいわ」
(*ももクロが大手女優系事務所のスターダスト所属という意味)


「絶対エース夏菜子強い。強すぎます!」


「夏菜子って神だったのか」