※これは個人の推測です。
まず前提として、サケマスは白身魚である。が、サケ、トラウトサーモンなんかは身が赤かったりオレンジだったりする。その理由はアスタキサンチンという色素。
抗酸化作用のある健康物質であることで有名だが、特にシロサゲやサクラマスなんかはエビ等を食べてアスタキサンチンを体内に溜め込むらしい。
その理由は諸説あるけど、婚姻色のためというのが有力だと思われる。それゆえ、その名の通り真っ赤な婚姻色になるベニザケは、サケマスの中で身のアスタキサンチン含有量が一番高いらしい。そして、婚姻色をまとったサケの身は白くなる。目的はさてあれ、体表の色を濃くするためにアスタキサンチンを貯め込むのは間違いなさそうだ。
(河川を遡上するときに太陽の光から体を守るため、なんて説もあるらしいがどうなんでしょ?あとはイクラ=卵の保護のため、とか)

で、海ならエビがいるからアスタキサンチンを摂取できるのはわかる。じゃあ淡水は?湖には甲殻類はいるけど決して多くはないし、甲殻類を偏食してるなんて話も聞かない(聞かないだけかもしれない)。とはいえ、写真のニジマスのように結構ピンクな身の魚もいる。
個人的に考えている理由は、
①バッタやその他陸生昆虫
バッタは焼くと赤くなる。
バッタはアスタキサンチンが豊富らしい。他にもコオロギとか陸生昆虫にもアスタキサンチンは含まれていて、陸生昆虫を食べる事でアスタキサンチンを補充しているのではないかと考えている。
…と考えたら、バッタってかなり健康食なのではないか?美味しいらしいし(しかし処理と調理がめんどそう)、タンパク質もとれるし抗酸化作用のあるアスタキサンチンが多い…。
今コオロギのクッキーとかが無印で売ってるらしいけど、バッタも今後健康・美容、そしてSDGsブームの中で流行るのではないか?
②魚卵(サケの卵)
これはサケが遡上する流域に生息する川魚限定にはなるけど、そういえばイクラにも当然アスタキサンチンが含まれている。上写真のニジマスはまさにイクラが胃袋パンパンに入っていたので、イクラを食べた事によるアスタキサンチン補充と考えているのだけど、どうでしょう?
ちなみにこのニジマスは結構おいしかった。アスタキサンチンは旨味にも関係するんだろうか…?

ところが、支笏湖のヒメマスの身はサーモンピンクなんだけど、ヒメマスってどちらかといえば沖かつ深いところに生息している印象があるんだけど、どうやってアスタキサンチンを補充しているんだ…???湖だから甲殻類が多いんだろうか???ヒメマスがアスタキサンチンを貯め込みやすい魚類なのかもしれないと思ったけど、例えば古平の野村商店さんの養殖ヒメマスの身は白い。
結局よくわからない。スカッドを結構食べてるはずのアメマスの身がそんなに赤くないのもよくわからないし。もちろんほどほどにはするけど、魚のキープも色々な事が知れて勉強になるので、キープして胃袋の中を見て食べて、は今後とも続けていきたい。
なんせ川魚とてマスは美味しいからね。