先日、函館に行ってきた。色々たらふく食べたのでそれはまた別の機会にブログに書こうかなぁと思うけど、今回はその中でもブリたれカツバーガーを食べたことについて書きたい。

 

自分がブリかつバーガーを食べたのは、朝市内にある函館朝市地ブリショップ。朝8時からお昼まで営業しています。

 

函館朝市 地ブリショップ | 函館ブリリアントアクション (brilliant-action.jp)

 

朝市内の、イカ釣りで有名なお店の向かいにあったブリショップは、イカの活け造りが激混みなのに比べて人気がない様子だった。

 

 

バーガーはこんな感じで、バンズは焼いてあってサクサク、中にブリたれカツが入っていてそれもサクサク。味はというと、あまりたれカツ感はなくて、どちらかといえばタルタルソースとカツの相性が良かったかなぁ。

 

で、味の感想として的確なのは「普通」だ。これには2つの意味がある。

 

まずマイナスサイドから言うと、別にブリっぽくないのだ。「ブリの旨味が~!」って感じじゃなく、言ってしまえばほぼフィレオフィッシュバーガーだ。特徴的なものではない。だから、朝市という観光客メインの場所で売ってもウケるのかなぁ…?と思う。

プラスサイドを言うと、マイナスと同じことを言うけど、普通にフィレオフィッシュバーガーなところだ。つまり「普通に美味しい」んです。別にブリの臭みがあるわけでもないし、食べ応えがあるし、ブリたれカツの外はサクサク中はホクホクな感じとか、とても美味しい。ブリじゃなくてもいいじゃん!と思うけど、逆にじゃあ肉じゃなくてブリでいいじゃん!という言い方もできるわけだ。肉よりブリの方がヘルシーなはず。フィレオフィッシュの白身魚よりもヘルシーなはずだ。

 

 

そんなブリたれカツバーガーを海沿いに座って食べながら色々思いを巡らせた。はたしてこれは観光資源として売り込んで勝算はあるのだろうか…?

 

やはり函館といえばイカだ。そして海鮮、特に海鮮丼とか刺身とか、そういう生ものの海鮮に観光客は魅力を感じると思う。先述のイカ釣りの店よろしく、朝市ではやっぱりそういうお店が人気だ。となると、ブリを売り込むとしたら、やはり刺身とか海鮮丼とか、そういう方面を目指した方がいいのではないか…?

 

 

これまた先日石狩の厚田に行った際、海山というお店でイナダタコ丼なるものがあったので食べた。イナダはブリの幼魚で、別に脂がのってる!とかではなかったけど、マグロの赤身みたいな感じでさっぱり食べられたので、自分は割と好きだった。

 

とはいえ一般ウケするかと言われれば疑問なので、例えば脂ののってない時期のブリやイナダは漬け丼とか?旬のブリはそのままでも美味しいから、ブリ丼!とかで十分ウケると思う。

 

例えば小樽で海鮮丼を食べても、小樽産の海鮮が実際どれだけ使われてるんだろう?って考える。店にもよるけど多分1,2品目くらいなんじゃないかなぁ?それなら、ブリみたく地味だけど地物の海鮮で作られた海鮮丼の方が自分は魅力に感じるなぁ。小樽ならニシン丼シャコ丼とかさ。

今の時代、ただ美味しい!というのもいいけど、「地元で獲れたものだけを使ってますよ!」とアピールするものウケると思うんだけどなぁ…。

 

 

とはいえ、いっぱい獲れるブリを消費するためには観光客だけでは足りない。そして、先述の通り案外火を通したブリが「普通」という事もあり、ブリたれカツやブリ塩ラーメン(今回は食べれなかった、お腹的に)は観光客にはパンチが弱いように思う。じゃあどうすればいいかといえば、家庭で食べられるようになればいいわけだ。

 

ブリたれカツも、レシピを公開していたりするので家庭での消費を促す狙いもあるようだが、揚げ物は手間がかかるから

ちょっと方向性としてもっと簡単な料理を推奨すべきだと思う。…と、なんでも塩コショウで焼いて終わりの男が言うのも何様じゃいって感じだが。

 

 

ブリは普通に美味しい。個人的には身はサケより美味しいと思う。栄養もある。肉より脂肪分も少ない。色々とセールスポイントがあるはずだ。あとは文化の問題だ。今の若い人たちがブリ食文化を根付かせていけばいい。

 

そういう意味では、釣り人はブリ食文化を北海道に根付かせることができる存在かもしれない。近年北海道でもオフショアやショアのブリ釣りが人気だ。釣りを楽しんで釣果をネットにアップロードするのもいいが、その後のブリの料理をネットにアップしてその美味しさをアピールする事もできるのではないだろうか?ぜひそういう見方でブリ釣りをしてくれる釣り人が北海道に増えてくれると嬉しい。

 

…自分もブリは無理だけどフクラギくらいなら今のタックルでフライフィッシングで狙えるだろうか…?ちょっと来年以降の目論見リストに入れておきたい。とりあえず、ブリ料理の研究はしてみよう、かな?

 

 

10月の1か月間、道内の飲食店で様々なブリ料理が提供されるブリフェアが開催されている。ぜひ食べに行って、そして家庭の料理に行かせるアイディアを持ち帰って欲しい。自分もどこか行ってみます。