商材に対する社員の当事者意識6 | MMRのブログ

商材に対する社員の当事者意識6

【仕事を楽しむ思考と試行】

仕事に対する考え方と取り組み方は人それぞれですが、私が今までお会いした尊敬出来る経営的思考、独立志向がある方と、そうじゃない方でこれだけは言える、という違いがあります3つあります。それは「仕事を楽しむ」ことが出来ている事、「自分のフィールドを限定していない」こと、そして「社会貢献を少なからず意識している」です。このような思考パターンの人達をAとします。


日経ビジネスオンラインに下記のような記事があります。
会社は暇つぶし?(出典:日経ビジネスオンライン、河合薫著)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20091208/211328/?P=1

著者がどちらでアンケートをお取りになったかは分かりませんが、本当にこんなに程度の低い社会人っているんでしょうかね。これだったら、大部分のベトナム人の働く理由=お金の方が、シンプルで論理的です。「暇つぶし」という行動は人間の欲求に関係していない為、そのレベルの行動力では欲求を満たすために必要不可欠な金銭を生む原動力に成り得ません、絶対に成果は出ないです。
しかし、「暇潰し=仕事」が難なく成立する天才や、理論を超えた場所にお住まいの方もたまにいます、あやかりたいですが、天才以外にこういった思考の持ち主が自分の会社にいたら、いち早く辞めてもらうでしょう。ちょっと極端な例を挙げましたが、とりあえず「働く理由=お金」のパターンの人達をBとします。

(問)あなたはIT系企業を経営しています。パターンA部長の率いる部署は安定して会社の売上げに貢献していますが、B部長の部署はまだいまいち成果を上げていないよです。さて、あなたは現在の業務フローが比較的安定してきた為、新規事業で従来の業務とは全く関係の無いゴミの再利用をはじめることにしました。この2人のうちあなたはどちらに新規事業のハンドリングを任せますか、尚雇用条件は同じです。(ちなみにどちらも駄目、という回答は無し)


この時適切なのは、Aに新規事業のハンドリングをさせる方です。
付け加えるなら、Aに自分が去った後に業績が下がらない仕組みを考えさせた後、で。

下記は、Bのパターンの人の仕事への思考で、Aの運営側の思考に立ったもの考えが出来る人が持つ印象です。(「コーチング」で部下とのコミュニケーションがとれる本、諸橋 菜々 中経出版)

①部下は「仕事は与えられるもの」と思っている
②当事者意識が薄い
③問題意識が薄い
④ホウレンソウがない、又は遅い
⑤計画性がなく、段取りが悪い
⑥言われることはやるが自分からは動かない
⑦創意工夫や努力をしない
⑧考えているばかりで動かない
⑨視点や視野が狭い、または甘い
⑩自分のミスを認めない

反面、Aパターン人は、
①仕事を楽しむ事が出来る、もしくはそのように努力する事が出来る
②自分のフィールドを限定していない

これだけを見ても、どちらに任せるのに適した人材かは分かります。

A側の思考が出来る人は、自分のフィールドを限定していないから、今までと関係の無い事業であっても仕事を楽しむ方向で取り組む事が出来、B側に属する思考が無いので社長であるあなたのハンドリングの手間はさほどかからないでしょう。
また、社会貢献、顧客満足をある程度念頭においた行動をとる為に商機をかぎ分ける嗅覚も持っています。従来の事業に関してAの抜けた穴は大きいかもしれませんが、あなたが新規事業にかかり切りになれないのであれば、従来業務はあなたのハンドリングのもとBが成果を上げられる仕組みを作り(これもAにやってもらっておくのがベスト)、Aに新規事業を任せるのが適切です。


ちょっと自分の事を書きますが、私も多少職種の好き嫌いはありますが、現在の職務の中で業務フローがある程度納得できる形になった後であれば、それを引き続きこなしていくよりも、ベトナムでゴミのリサイクル事業やるから、そこのハンドリングしてね、と社長に言われた方がわくわくします。(予算は頂戴ね)

仕事というのはうまく行けば、先に書いた人間の欲求がほぼ満たされるツールです、これを楽しまない手はありません。ただ、誰しもがこのような思考ができるわけでは無いので、従業員には仕事が面白いと思わせる仕組み作りが重要になってきます。

今回のエントリーは結論ありきで書き出したわけではないので、趣旨が不明確です、全体を纏める中で書いておいた方がいいかな、と思いました。さて、これまでのエントリーでの主要なトピックは「コストの削減」、「ロジカルシンキング」、「業務の見える化」、「仕事を楽しむ」でした、そして今回やっと「②当事者意識が薄い」というトピックも出てきました。次回から2回で「コーチングとティーチング」のお話をしつつ、タイトルへ繋げる作業に入って行きます。