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5月の連休も最終日。

 

札幌は冷たい雨が降っているので、


実家の母の買出しのため車を出しました。

 

その時の会話より。

 

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母:「あんた家でサドベリーの子に向けて授業やってるんだって?」

水:「オンライン授業?やってるよ週1で。」
 
母:「この前●●●(中2息子の名)が、かかがかっこいいんだって言ってた。」
 
水:「何それどういうこと?」
 
母:「授業やってる声が聞こえてきて、普段と違って学校の先生みたいで格好いいんだって」
  
水:「えー!そんなこと私には1度も言ってこないけど!」
 
母:「学校の先生と同じように、連体詞とかってさ、品詞とかもちゃんと教えててすごいと思ったんだって。そりゃそうじゃんねあんた先生なんだから笑」
 
水:「へー全然知らなかった。そんなふうに見えてるんだ…」
 

 

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わが家はカーネーションとかエプロンとか

 

送り合う風習は廃止した家庭なのですが


母の日に、実の母から

【息子によるわたし評】を聞かされる

とは思ってもいなくて驚きました。
  


息子よ、ふふふー。
 
ありがとう。嬉しいよ。

 

大きくなったね。
 
札幌サドベリーを立ち上げる時

 

あなたはまだ小学3年で、ものすごく反対したよね。

 

「サドベリーなんて大嫌い。絶対反対。働いちゃダメ」

 

ってなりふりかまわず泣いて暴れたよね。

 

他の子とたくさん遊ぶなんて。

 

他の子とごはんを食べるなんて。

 

他の子を抱っこしたりするなんて。

 

あの時もそりゃあ大変だったけど

 

素直な気持ちを全身で表してぶつけてくれたことはとても誇らしかった。

受け止めるのは体力気力が必要だったけど、

 

かかも本当は、子どものころにそれをやってみたかったんだ。

 

じじとばばが、学校の先生だったからね。

 

学校の子どもたちが羨ましかった。

 

子どもの頃のかかも、本当は泣いて暴れたかったんだ。

 

でもそれができなかった。

 

その代わり、そんな気持ちになると

 

いつも「のど」の所に力を入れて、抑えてた。

 

大人になってもその癖が抜けなかったよ。

 

「うっ」と抑えてしまう癖。

 

(だからかかは、書く人になりました。)

 

 

 

 

大人になって、まさか自分がサドベリースクールで

 

先生をやるなんて思ってなくて

 

自分でも驚いたけど

 

最初にそれを聞いたあなたは火がついたように怒って

 

説得するのが本当に大変でした

 

でもあなたの言い分は正しいよ

 

「かかを奪われてたまるか」

 

それはそのまんま

 

あなたの【せいめいりょく】だと思ったよ。

 

死んでたまるか。

 

黙ってるもんか。

 

絶対に生きるんだ。

 

生きて伸びようとするちから。

 

生き物としてとても健全で、素直で、シンプルで、

 

うつくしかった

 

こんな爽快な表現はないなって見ていて思った。

 

 

 

 

あなたが存分に出してくれたから

 

かかも伝え続けました

 

「誰に反対されてもこの仕事をやるんだ」

 

「それくらいやりたい仕事なんだ」

 

「もう決めたんだ」

 

「わかってくれなくてもその時間だけは先生をやるよ、そしてお金をもらう」

 

「あなたは特別だよ」

 

「他のどんな子どもとも違うんだよ」

 

「誰の代わりにもならない世界一の宝物だよ」

 

「愛してるよ 大好きだよ」

 

かかはバカみたいに何年も何年も伝え続けました

 

 

 

 

あなたは家ではとても素直なのに

 

1歩家を出るとツンツンした態度で愛想がなくて

 

それなのに!ああそれなのに!

 

なぜかスクールの子たちから慕われてしまって笑

しだいにサドベリーのあの子ともこの子とも仲良くなり

 

ある日「見方が変わった」と言ったね

 

「学校に行かない怠けた子たちと思っていた

 

僕は学校がつらくても我慢して行ってるのに

 

なんで我慢しない子たちがこんなに楽しそうなのか

 

腹が立って仕方がなかった。

 

でもそうじゃなかった。

 

サドベリーには僕のできないことをやる子が沢山いる。

 

というか、全員がそうだった。

 

公立と両方通ったり、習い事を何年もしていたり

 

人前でいろんなことを発表したり

 

いろんな言葉を話せたり、将来の夢を持っている。

 

サドベリーに行くと自分で決めている。

 

それは僕もサドベリーの子も一緒だ。

 

こういう生き方もあるんだとわかった。

 

僕は公立学校に行きたいし、行く。

 

僕は公立に通って公立の卒業証書をもらうって決めてる。

 

ただそれだけの違いだ」
 

 

 

 

そうして中学2年になったあなたから

 

「かかがかっこいい」なんて言われるとは

 

本当に少しも予想してなかったよ


 

一体どうせっちゅうねん神さまのバカタレがと

 

天に向かって悪態をついた日々

 

いま、その頃の自分に伝えたい

何年後かに、あなたはご褒美をもらえるよ

 

「かかの仕事はかっこいい」って

 

いまは泣いて暴れている息子が

 

本当に言うようになるよ

 

でも信じられないよね

 

今のあたなにそんなことは夢にも思えないだろうから

 

天に向かって思いっきりつばを吐いてください

 

全力で怒って泣いて悔しんで悲しんで慈しんで

 

その姿をどうか疎まず

 

せいいっぱいに

 

決めた仕事をしてください

 

いつだって精いっぱいでちっぽけでけなげなあなたを

 

私は(たぶん息子も)愛してるよ!

 

諦めずにいてくれてありがとう

 

5年後の未来より




(※100均のアルコールペンで息子を描いてみました。) 

 
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