八重洲セムクリニックで受診したNIPT(新型出生前診断)の結果が来ましたが、
NIPTはあくまでもスクリーニング検査です。
この結果はどこまで信頼性があるのか?結果の見かたについて、調べてみました。
受診時の先生の説明では、
陽性の場合は偽陽性を含み、陽性でない可能性もありますが、
陰性の場合は99.9%陰性です。
とおっしゃっていました。
一方、結果にはパフォーマンスデータ表がありました。
感度(Sensitivity)は、陽性の人が正しく陽性と判定される確率で、
実際に陽性の人のうち、結果が陽性と出る人の確率です。
感度が高いということは、実際は陽性なのに陰性と判定される(偽陰性)ことが少ないということになります。
特異度(Specificity)は、陰性の人が正しく陰性と判定される確率で、
実際に陰性の人のうち、結果が陰性と出る人の確率です。
特異度が高いということは、実際は陰性なのに陽性と判定される(偽陽性)ことが少ないということになります。
また、陽性的中率(PPV)は、陽性判定が出た人の中の実際に陽性の人の確率で、
陰性的中率(NPV)は、陰性判定が出た人の中の実際に陰性の人の確率です。
(参考:新潟大学医学部検査診断学実習「計量診断学入門 感度と特異度」)
さらに、偽陽性(False Positive)は実際は陰性の人が誤って陽性と判定される確率で、
偽陰性(False Negative)は実際は陽性の人が誤って陰性と判定される確率です。
先生のご説明は、陽性的中率と陰性的中率の話だったんですね。
感度・特異度は検査そのものの確率ですが、陽性的中率や陰性的中率は母数により変動することにはなりますが。
ところで、インフルエンザの特異度は98.2%ですが、感度は62.3%だそうです。
(出典:日経メディカル「インフルエンザ迅速検査、全体の感度は62%」)
つまり、インフルエンザに掛かっている人の4割はインフルエンザの検査で陰性とされてしまうってこと!!
