出来上がっていく城型のホテル。
近くには澄んだ湖。
季節を彩る草花。
絵に描いたような風景が、そこにはあった。
チャペルの部分が出来上がって。
秋の爽やかなある休日。
俺達は、式を挙げた。
神の前で、永遠の愛を誓い合ったのだ。
式の最後に頂いた言葉。
数多い生ける者達の中でも貴方達は愛し合うように神に造られた選ばれし者、尊い存在なのです。
今の気持ちを忘れる事なくこの先離れず、必ず幸せにその生を全うするのですよ。
その日は外で二人きり、お祝いの食事会。
美味しい料理を頂き、、、チャンミンは、、、思ったほど酒を飲まなかった。
シャンパンとワインを上品に、俺に合わせて少しずつ飲んで。
チャンミン、ビール飲まなくていいのか?
帰りはタクシーだから飲んでいいんだぞ?
だって、、、今日はビールの気分じゃない、、、そんなガツガツ食べてグビグビ飲むような気分じゃないよ、、、。
、何で?
だって、、、僕達、凄い事して来たよ?
わかる?ユノ、、、。
?
凄い事言われたじゃない、僕達、神様に選ばれて結ばれたんだ。
今ぐらい厳かな気分で過ごしたい、、、。
ま、確かに、身が引き締まる思いだったな、、、。
式って、当事者と披露宴の客とでは立場が違うけど、気持ち的にこんなに変わると思わなかったよ。
、だからさっきから静かなのか、、、。
あ、でも食事はちゃんと味わって食べてるよ?
この肉美味しいね。
見た目より、思った以上に柔らかくて。
鹿ロースのステーキ、初めてだけど美味いな。
柚子胡椒によく合う。
えっ?
鹿?
うん。
何だ、お前説明聞いてなかったのか?
う、うん、、、。
、どうした?
、、、僕、学生の頃、バンビって呼ばれてたんだ。
、バンビって、あの、鹿の?
うん、、目がデカイから、バンビアイって。
、ふーん。
、、なんか、共食いしてる気分になってきた、、、。
俺は形的にアーモンドアイって呼ばれてたけど。
そんな気にはならないなぁ。
アーモンド、普通に食えるし。
、、、。
ま、美味い物は美味い。
気にすんな。
、、、うん。
な、それよりこの赤ワイン、ちゃんとお前の生まれ年のワインだぞ?
美味いだろ?
、うん。
、、、毎年、
ん?
毎年、来ようか、ここに。
えっ?
結婚記念日に。
、ユノ、、、。
仕事の都合でその日に必ず来れるかはわからないけど、毎年、この月に来れたらいいな。
、うん、そうだね。
嬉しいよ、ユノからそんな事言ってくれるなんて。
ありがとう、ユノ。