車を止め、降りて周りを見渡す。
山に囲まれた静かな湖畔。
確かに、、、取引先の意向である厳かな城のイメージも、チャンミンの言うペンションのイメージも、やりようによっては合わなくもない立地条件。
、、、、、。
どう?
ユノ、なんかイメージ湧く?
、、周りの事も知りたいな。
ああ、そうだね。
ここら辺、歩いて散策出来るのか?
そうだねー、、、熊が出るとは聞いてないけど。
当たり前だ、そんなとこにホテルなんか建てれるか。
とりあえず、周りを歩いてくる。
待って、もちろん僕も一緒に行くよ。
返事をせず、俺は歩き出した。
湖の周りじゃなく、山に入ってみる。
一応、人が通れる山道はあるのか。
周りの木、結構大きいな、、所々、陽の光。木漏れ日が綺麗だ。
霧、深くなる季節や時間帯も知りたいな。
朝なんか、自然のミストが期待できそうだ し。癒し系の環境だよなぁ。
どんどん奥に進んで、、、小川、だ。
川のせせらぎ、か。
やっぱ、川沿いには木はないなぁ、星空、見えるかなぁ?
おい?
振り返る。
あれ?
チャンミンがいない?
まさか何かあったのか?
慌てて逆戻りすると、少し遅れてチャンミンが歩いて来ていた。
なんだよ、心配させんな、
心配?
してくれたの?
、、姿が見えなくなったから、
さっきから見えてなかったと思うよ。
ユノ、自分の世界に入ってたもん。
追いついたと思ったら足早に行っちゃったりしてたから、僕の存在忘れてたでしょ?
、、、。
ユノって内装コーデ担当って聞いてたけど、外装とかもいろいろ知ってそうだね。
、いろんな物件を見てきたからな、、それだけだ。
ま、ユノの仕事の経歴は知ってるよ。
だからユノに頼もうと思ったんだし。
もうお昼だよ。
お弁当、食べよう?
弁当?
そう。
僕持って来たんだ。
ああ、だからその大きめの荷物、、、。
言ってくれたら持ってやったのに、
ユノ、僕、女じゃないからね。
流石に弁当ぐらい運ぶのにユノには言えないよ。
、、、ま、そうだな、
すぐ準備するね。