毎週来ているようだ。
会えたなら、渡そうと用意した花束。
俺の気持ちを花束に代えて。
キッカケがほしくて。
この間と同じ。
あの女性と一緒で。
近づいて来るユノ達に。
こんにちは。
思い切って声をかける。
突然声を掛けられて、二人して不思議顔されたけど、
ああ、この間の、、、。
こんにちは。
ユノが答える。
どちら様だったかしら?
女性がまだ不思議顔で。
ユノが、
ホラ、先週通りすがりに本を落とされそうになって、俺が受け止めて渡してあげた方だよ。
ああ、あの時の。
そうだったわね。
ユノ、よく覚えていたわね。
あの時はすみません。ちょっと考え事していて、失礼しました。
いいえ。
それじゃ。
ユノが行こうとしたから、慌てて、
あ、あの、
はい?
よかったらこれ、どうぞ?
俺に?
差し出した花束。
綺麗な花束ですね。いいんですか?俺が頂いても。
はい、よろしかったら貰ってください。
ありがとうございます。
笑いながら受け取って、二人は去って行った。