何?
相変わらず職場ではにこやかなユノ。
来週の出張の話聞いた?
出張?
中堅職員の研修、二人で受けろって課長から。総務からメールもきてたけど見てないの?
まだ、見てない。
単独行動はダメだよ、二人で公用車で行くようになってるから。
そっか、よろしくな。
よろしく?そんな事、本当は思ってないくせに。出張の間に、何か、進展があったらいいけど。
出張先まで約二時間。何を、どう話せばいいのだろう。
出張当日。
運転頼む。
一言言って、ユノは寝始めた。
話す事を拒否される。
研修は違うグループに分かれて。
二泊三日の研修で。
泊まる部屋は個別。
部屋に来るなよ。
折角一人の時間が取れるんだから。
一緒にいる事さえ拒否された。
取りつく島もないとはこの事だ。
帰りも、ユノは車の中で寝てるだけ。
本当に、行って帰って来るだけだった。
社に戻ると、
じゃ、お疲れ。
サッサと一人で帰って行こうとする。
明らかに、何もかも拒否されて。
このままじゃ、
ユノ、
何?
用はないんだ、ただ、
何だ?
、、、
用じゃないなら帰る。
ユノ、
僕はどうしてもユノを引き止めたかった。
ただ、側にいたかった。
晩飯、一緒に食べよう?
何で。
何でって、
何でお前と一緒に食べなきゃならない。
仕事時間は終わりだ。
じゃ。
何で?
何が。
仕事時間終わったら一緒にいちゃダメなの?
お前とは職場が一緒なだけだ。それ以上一緒にいる事はない。
じゃ、何で僕を抱いたの?
、、、だから嫌だったんだ。元々俺は職場の奴は抱かない事にしている。部屋に来たお前が悪い。職場とプライベートは切り離せ。
ユノ、僕はユノと一緒にいたいんだ。
、、、お前、ウザいんだよ。
ユノ、、、
扉は、固く閉ざされたままだった。
ユノは帰って行き、僕は一人残された。