親父の代理である弁護士事務所を尋ねる。
やあ、いらっしゃい、ユノ君。
何度かあった事のある弁護士の先生。元々、時々取り引きさせてもらっていた。
お久しぶりです。早速ですが、
親父さんから話は聞いてる。専属弁護士を雇いたいとか。
はい。腕の良い弁護士をお願いしたいのですが。
うちの事務所は腕の良い奴ばかりだよ。
それは勿論です。失礼しました。
その中でも一番腕の立つ奴を、な。
どなたですか?
私じゃ役不足かな?
えっ?先生自ら?
初めのうちは、な。
初めだけ?
将来有望な奴を見つけたんだ。まだ研修段階だけどな。ちゃんと大学院を出てすぐ司法試験に受かった奴だ。そいつに最終的には任せるつもりでいる。本人もやる気だ。
難しいと言われてる司法試験に一発で受かるなんて凄いですね。
ああ、超エリートだ。私が手をかけて大事に育てたい。弁護士は経験も大事だ。今までの私の知識を全て教え込みたいものだ。
今日はその先生はいらっしゃらないんですか?
今、使いに出してる。もうすぐ帰る。
そうですか、先に挨拶させて頂いても?
ああ、聞いてみよう。
内線をかけてもらう。
帰って来たかね?
そうか、こっちに来てくれ。
すぐドアがノックされ、
失礼します。
声と共に、俺のよく知ってる奴がスーツ姿で現れた。