固くて狭いベッドに、王子と寄り添って眠っていた。
昨日のキスは…、夢じゃない?のか?
どんなに嫌な奴と体を繋げても、誰にもキスはさせなかった。それだけは俺の砦だった。キスだけは、本当に好きな奴としたいと、ずっと思っていたから。
ゆっくりと王子が目を開ける。
おはよう、ユノ。
…。
熱下がった?
寒いって言ってたから、僕の体で温めてたんだ。
…。
ユノ?
…。
君は生きてる。
僕の胸の音、聴いて?
妹さんが僕に繋いだ命の音だ。
王子が俺の頭を胸に抱き寄せる。
トクン、トクン、繰り返される心臓の音に、涙が溢れ出す。
王子が俺を抱きしめたまま言う。
ユノ、泣かないで。
苦しいのも、辛いのも、全部僕が受け止める。だからユノも僕に笑顔を見せて。
ユノは一人じゃないよ、僕がいつも側にいるから。
…。
何も言えない俺を、王子はずっと優しく抱き締めていた。
…、俺は、どうすればいい?
ユノは、僕の側で笑っていてくれたらいいんだ。
そんな事、出来ない。
今すぐじゃなくていい、無理、しなくていい。ちょっとずつ始めよう?まずは、僕の側にいて?
…、名前、何て言うんだ?
チャンミン。
…、チャンミン。
そう、僕の名前。
チャンミン。
嬉しいよ。初めて言ってくれたね。
チャンミン、
ユノ愛してるよ、ずっと前から君が欲しかった。大事にする。信じて。