違う世界の話だと思っていた。この社会で、男が金の為に体を売る、なんて。
今の俺には返せない金額を、俺は俺という商品で、返すしかないのか。
今日も、バーで客を探す。
変態プレイが好きそうな奴を。
その方が金になるから。
2時間ほど、辛い時間を我慢すればいいだけの話だ。
毛並みのいい王子が、こっちを見ている。ああいう奴は駄目だ。汚い奴から金をもらった方が後腐れないし、こっちも本気で恨める。それに、汚い俺には勿体無い。あんなのは無視。
君、ちょっといいかな?
何?俺と遊ぶのか?
ちょっと年配の紳士気取りの奴が声をかけてきた。
そう、時間を取ってもらっていいですか?
こんな丁寧な奴が、ベッドの上では豹変するんだ。
いいぜ、行こう、どこがいい?
とりあえず、外へ。
今夜の相手はこいつか。俺は車に乗せられた。