気を付けてって、
ん?
お気をつけてって、言った、のに。
僕は涙が出そうになった。
ん、ごめん。
駄目だ、泣けてくる。
僕、誰か呼んで来ます。
課長は、今度は引き止めなかった。
医者に様子を見てもらう。
ん、とりあえず山は越えたかな、運が良かったね、君達。今日はもう遅いから詳しい事は明日検査しよう。
ありがとうございました。あの、もう少しだけ、ここにいてもいいですか?
君も長い間待ってたからね、疲れさせないよう、少しだけだよ。
はい、わかりました。
医者が出て行く。
課長。
ん?
お帰りなさい。
ん、ただいま。
痛いですか?
ま、そうだな。
痛みがあるのは、生きてる証拠です。
ん。
僕は生きた心地がしなかった。課長が、このまま死んじゃったらと思うと。
心配、した?
当たり前です。本当に、良かった。
泣くな。
泣いてなんか、
涙が幾つも、僕の頬を伝う。
なぁ、泣くなよ。
誰のせい、ですか、、、
ごめん。
…、僕、帰ります。ゆっくり、休んでください。
チャンミン、俺、お前の為に帰って来た。
はい?
お前を愛する為に、帰って来たんだ。
そんな事、とっくにわかってます。
僕達は見つめ合って、もう一度キスをした。