課長、今日の昼休みはちょっと席を外したいんですけど、よろしいでしょうか?
構わないよ、現金は金庫にしまっといてくれればいいから。
すいません。
それと、
はい?
いつもそうしてくれていいんだぞ?ここに縛り付けたいわけじゃ無いんだから、昼休みくらい自由でいろよ。
あ、りがとう、ございます。
そっか、そうなんだー。去年までの課長は、じゃ、後よろしくって言いながら昼休みに入ってたから、いるのが当たり前なんだと思ったんだけど、自由でいいのかー。昼食をささっと食べて、ユンホ課長の所へ行く。
失礼します。
と、言っても、誰もいない。
課長席を見る。
いた、
けど、課長は自分の席で寝ていた。腕組みしたまま、椅子の背にゆったりもたれて、足も組んだまま寝てる。
この人、今更ながら、美形なんだよな。面長で鼻筋が通ってて、柔らかそうな唇、仰け反る首筋が。寝てる姿まで、かっこいい。
あら、シムさん?
課の人が戻って来た。
どうしたの?うちの課長に用?
はぁ、でも、
あぁ、課長ね、いつも昼休みは寝てるのよ。うちの課、忙しい事が多いからお疲れなのよね。昼休みもうちょっとだから、急がないなら起こさないであげてね。
そうですか、わかりました、失礼します。
ユンホ課長の昼休みは、課長の貴重な仮眠タイムだった。