2021(令和2)年4月

 

チュモンとテソ、ヨンポ兄弟とのセジャ(皇太子)争い

 

チュモンが宮殿に戻るとクムワ王は朝議を開き

 

次の世継ぎは兄弟3人に競わせ、優秀なものを選ぶと告げます。

 

当時、長兄のテソは経済を次兄ヨンポは軍の仕事についていました

 

 

クムワはチュモンに何か希望の仕事はないかと尋ねると

 

チュモンは自分を鍛えなおすためにも

 

宮殿外に出たいと申し出て、ヨンタバル商団で働く道を選びました

 

 

漢のヒョント城・ヤンジョンからクムワ王宛に

 

プヨが約束を違え鉄器生産を続けている以上

 

プヨへの塩の輸出を停止すると通告が届きます。

 

いまだにトチと兵器の密売をヨッポと伯父は不安でたまりません。

 

テソはこれは好機だと思いヤンジョンへの釈明を志願し赴きます

 

 

しかしヤンジョンはクムワ本人が直接来ぬ限り

 

交渉に応ずる気配も見せません。

 

テソは悩んだ挙句、極秘にプヨに戻り

 

ヘモスの首を取り出し差し出すのでした。

 

漢の仇敵ヘモスの首はヤンジョンにとっても

 

皇帝の覚えめでたきことでもあり

 

ヤンジョンはテソに力を貸すことを約束し塩の交易を再開させるのでした。

 

ヨンポもトチの力を借り闇取引で

 

隣国、オクチョから塩を融通するのでした。

 

一方チュモンは塩問題で兄たちが奔走しているのも目にくれず

 

漢に頼らずに塩を調達することが真の問題解決だと別の道を模索し

 

漢と対等に渡り合うためにも

 

強い鉄器が必要だとモパルモと共にチョンガ法の解明に力を注いでいます

 

 

宮殿内ではクムワと巫女ヨミウルの溝は深まるばかりです

 

追い詰められたヨミウルはプヨ国内の巫女会議を招集します

 

その場でプヨの神器タムロ弓が壊されているという報告があり

 

ヨミウルは愕然とします

 

ヨミウルはタムロ弓の有無をヨンポに問い詰め

 

タムル弓が折れている事実を話すと

 

恐れおののいたヨンポは始祖山での事実を白状します

 

ヨミウルは巫女の中でも霊力の強い

 

ピョリハを使い、タムロ弓を折ったのはチュモンだと突き止めるのでした

 

 

ヨンポと伯父ボルゲがトチに兵器を流していることがテソに知られました

 

テソに激怒され窮地に陥ったヨンポは

 

真相を知るモパルモを消そうと画策します

 

 

そのころモパルモは長年の努力の結果

 

やっと快心の一刀を造り出し、まずチュモンにと夜道を急ぎます

 

テソとヨンポの手下がモパルモを襲いますが

 

チュモンがモパルモの用心棒につけたムソンが敵から守ります

 

兄たちのモパルモ殺害計画を知ったチュモンは二人を訪れ

 

兵器を盗み出しただけでも重罪なのに

 

鉄器工房の親方を殺めたらどんな罪になるかと脅します

 

 

チュモンは母ソファから、昔からコサン国には一面塩に

 

覆われた山があると聞いていました

 

コサン国の塩の山の話をするとソソノも興味を示し

 

大口の商いの糸口になると父ヨンタバルを説き伏せ

 

自ら商団を率いて旅に出ます

 

チュモンも商団の一員として長旅に出るためソファを訪れます

 

ソファは愛する人が現れたらあげなさいと

 

ヘモスの形見の指輪を手渡すのでした

 

 

コサン国への旅は長旅でした

 

一行はヘンイン国に到着し宿に宿泊します

 

ソソノは寝込みを襲われ拉致されかけますがチュモンが賊を追い払います

 

どうやら襲ったのは元ヘンイン国の将軍で

 

今では盗賊の頭になっているぺマンの手下でした

 

以前ヨンタバル商団ヘンイン国との間で

 

武器取引があり、当時将軍の地位にあったぺマンは

 

取引の代価を着服しようとして、そのことをソソノに阻まれ

 

将軍の地位を奪われたぺマンのソソノへの逆恨みでした

 

ソソノは盗賊とはいえ、相手が元将軍が率いていては勝ち目がないと

 

撤退を決意しますが

 

チュモンは、塩はプヨにとって国の未来がかかっている大事な取引だと言い

 

二日間の猶予を欲しいとソソノに頼みます

 

そしてチュモンとマリたちはわざとぺマンに捕らえられ隙を伺います

 

 

しかしプヨから奴隷を買いに来たトチの手下ハンダンが現れ

 

チュモンたちは牢獄に入れられます

 

苦境に陥ったソソノは直接ぺマンと交渉し、商団の目的はコサン国の塩であり

 

塩が手に入ればぺマンと折半しても良いと持ち掛け

 

チュモンたちを解放し、ぺマンはコサン国まで商団の護衛をするのでした

 

コサン国に入った一行は荒み切った国の情景に心を痛めます

 

塩の山に到着した一行は

 

巫女チュユソンからコサン国の窮状を聞きます

 

以前コサン国はゾンビ族の侵入を受けたとき、

 

ハべク族の助けで窮地を脱し

 

恩義に感じたコサン国は

 

ハべク族に塩の山を捧げる決意をしたと述懐します

 

ハべク族とはチュモンの母ユファの一族で

 

ハべク族の族長はユファの父でした

 

チュモンの出自を知ったチュユソンは

 

コサン国の塩をチュモンに捧げることを約束するのでした

 

(コサン国は現在のモンゴル共和国の一部だったと思われます)

 

そのころプヨでは

 

ヒョント城のヤンジョンから兵1万人の要請を受けていました

 

辺境を荒らすセンナンイン族との戦いに

 

漢の皇帝が乗り出したからです

 

クムワ王はこの漢の要求を拒否し、漢との一戦も辞さぬ覚悟です

 

大使者プドゥクグルも巫女ヨミウルも

 

クムワに異を唱えますが聞く耳を持ちません

 

孤立無援状況のクムワにチュモンはコサン国の塩を持ち帰ります

 

喜んだクムワは慰労の宴を催します

 

これまでプヨは塩の取引を盾にされ漢に幾度も苦い思いをしてきました

 

プヨにとってもクムワにとっても

 

弱みの塩を手に確保したことは朗報でした

 

チュモンは今回の手柄は母とソソノのお陰だと言い

 

母に、私の命を2回助けてくれた女性ですと紹介します

 

ユファは息子の恋心を察するのでした