朱蒙(チュモン)登場

 

22021(令和3)年4月

 

 

20年の歳月が流れます

 

 

プヨの王となったクムワの三男として育ったチュモンは

 

意気地がなく軟弱で、クムワやユファを失望ばかりさせています。

 

クムワの正室ウォン王妃にもテソ、ヨンポの二人の兄弟がいます

 

ウォン妃はクムワの愛情がユファだけに

 

注がれていることに不満を持っていました

 

不満はやがて憎しみへと変わりウォン妃はユファを恨みます

 

王妃の恨みは二人の皇子にも引き継がれ

 

殊に長男テソと三男チュモンの対立は終生続きます

 

王妃(キョン・ミリ)   側室ユファ(オ・ヨンス)

 

 

長男テソ(キム・スンス)    次男ヨンポ(ウォン・ギジュン)

 

 

三男・朱蒙(チュモン)ソン・イルグク

 

 

扶余(プヨ)の皇子は、プヨの神器である

 

始祖山にある多勿(タムル)弓を拝せねばなりません

 

三人は揃って始祖山に向かいます

 

 

テソ、ヨンポの二人の兄は

 

山中でチュモンを排除する計画を立てていました

 

チュモンを湿地帯に誘導し姿を消しました

 

疑うことの知らないチュモンは兄を探しますが底なし沼に足を取られます

 

瀕死の状況のチュモンを助けたのは

 

この近くを通っていたヨンタバル商団の一人娘ソソノでした

 

ヨンタバルは卒本(チョルボン)の構成5ヶ国のひとつ

 

ケル国の君長でチョルボンの大君長かつヨンタバル商団の団長です

 

ヨンタバル(キム・ギョンギ)   ソソノ(ハン・へジン)

 

 

テソとヨンポは邪魔なチュモンを廃し

 

二人で始祖山の洞窟内にあるタムル弓にたどり着きます

 

二人は弓に弦をかけようとしますが

 

強靭なタムル弓は弦さえも掛けられません。

 

ソソノに一命を助けられたチュモンは始祖山のふもとで別れますが

 

別れ際に、なにか恩を返したいと思い、これは告げてはならないことだが

 

自分はプヨ国の皇子で

 

いつでも訪ねて来いというのでしたが、ソソノに軽くあしらわれます

 

 

始祖山に着いたチュモンは

 

一人で洞窟内の神殿にあるタムル弓を手に持ち

 

弦をかけ弓を引こうとすると弓が真っ二つに割れてしまいます

 

神器を壊したことに落ち込むチュモンでしたが

 

それ以上に衝撃だったのは、岩場で休息中の兄たちの会話でした

 

チュモンを沼地に誘い命を奪うことが

 

二人の策略だったことを知ったことでした

 

チュモンから兄たちの仕業を聞いた母ユファは

 

これまで王妃たちの妬みを買わぬように目立たぬように暮らしてきたが

 

チュモンにこれからは

 

プヨの王位を継ぐ太子にならねばと諭し

 

ユファ付きの侍女ムドクの兄(実は内縁の夫)

 

スミ山監獄の看守長ムソン(クオン・ヨンオン)に武芸を習わせるのでした

 

 

生命の危機を感じたチュモンの上達は目覚ましく

 

新しい剣を試す場で、

 

チュモンは兄テソと互角に打ち合えるほどになっていました

 

そんなある日、チュモンはムソンにせがみ

 

監獄の中を見せてもらいます

 

監獄の奥深くに一人

 

目の見えない囚人に出会うとチュモンは心が騒ぐのでした

 

 

その話を聞いた、ユファはその囚人はヘモスではないかと思います

 

また、クムワも昨今しきりにヘモスの夢を見るので

 

祭事を行いたいとヨミウルに告げます。

 

いまだにへモスへの妄想に取りつかれているのかと宰相プドゥクドルは

 

ヨミウルの許を訪れます

 

するとヨミウルの口から思いもかけぬ言葉が発せられます

 

『20年前、ヘモスを殺してはならない…』というお告げがあり

 

私の一存で幽閉しているのだと告げるのでした

 

ヘモス将軍は生きていたのでした。

 

チュモンの剣の上達ぶりに驚きを隠せぬテソは

 

頻繁に宮殿の外に出るチュモンの動きを探らせています

 

ある日、チュモンをとらえ,稽古をつけてやると言い

 

前回の新剣の手合わせの借りを返すかのように

 

圧倒的にチュモンを打倒するのでした

 

負けたチュモンは鉄器工房の親方モパルモ(イ・ゲイン)を訪ね

 

折れない剣づくりの指南を仰ぎ、一人で剣づくりに励みます

 

 

そのころ漢のヒョント城の新任大守となったヤンジョン(ユン・ドンファン)

 

プヨを訪れ鉄器工房の視察を行うと言い放ちます

 

ヤンジョンはケマ国族長の王子で、クムワとも旧知でしたが

 

漢に人質となり今ではヒョント城を預かる身となっていました

 

 

兵器づくりを漢に知られたくないクムワ王は

 

鉄器工房を一時的に閉鎖するのでしたが、

 

何も知らないチュモンはいつものように忍び込み

 

炉に火をつけると大爆発が起きてしまいました

 

(これはチュモンの剣づくりを嗅ぎつけた次兄ヨンポの仕業でした)

 

鉄器工房の所在が分かりヤンジョンはクムワ王に

 

武器の製造を断念するまで

 

漢との交易を一切停止すると勧告するのでした

 

プヨの国益を損ねた罪は大きく

 

チュモンは王子の身分を剝奪され宮殿から追放されます。

 

宮殿を出たチュモンは母ユファから渡された宝石を

 

町のゴロツキどもに奪われてしまいます

 

マリ(アン・ジョンフン)オイ(ヨ・ホミン)ヒヨッポ(イム・デホ)

 

 

プヨの世継ぎの皇太子が、なかなか決まらない中

 

王妃とその兄のボルゲ(ソン・グイヨン)

 

宮殿を出たチュモンに刺客を送ります

 

 

危うく殺されかけたチュモンでしたが

 

それを救ったのはクムワ王がひそかにつけた護衛でした

 

また瀕死の状態のチュモンを救ったのは

 

チュモンの宝石を奪った3人のゴロツキでした

 

3人は医療の心得のある元巫女のプヨンの許にチュモンを運び込みます

 

チュモンは若かったころ、宮殿でからかったプヨンが

 

自分のために宮殿から追放された過去を謝るのでした

 

回復したチュモンはプヨンが働く

 

塩の密売人トチ(イ・ウォンジェ)の手下として働きます

 

プヨン(イム・ソヨン)

 

プヨ属国の貴族の娘で宮殿の侍女として仕えていたが

 

チュモンに好意をもたれ、いつも付きまとわれ

 

チュモンが大事な祭事に出られなかった咎で神殿を追われ

 

小さな弟妹を抱え、トチに借金をし

 

奴隷のように下女としてこき使われています