珍布(めずらし)峠 (2)
2021(令和)年11月12日(土)
珍布(めずらし)峠は旧和歌山街道にある国分け伝説の史跡です
珍布峠などの史跡を含むウォーキングコースは
平成27年9月に新日本歩く道機構【歴史の道】に認定されています
この峠で天照大神(あまてらすおおみかみ)と
天児屋根命(あまのこやねのみこと)が、ばったり出会い
『おお、珍しや』と、発されたことがめずらし峠の由来と言われています
昔の古道、紀州街道では、めずらし峠は
この山(岩)の上を通っていました
この峠の岩山を素掘りで削り、道としたのが
今に残る切り通しの峠道です
荒々しい岩肌がむき出しになっています
よくもまぁ、こんな岩盤の岩山をこじ開けたものだと感心しました
国分け伝説の礫石(つぶていし)には
脇道もあり、こちらを選択しましょう
左に見えるのは櫛田川です
石碑があります 礫石(つぶていし)と刻まれています
国分け伝説
小石を投げて当たれば男児が授かるとの言い伝えがあります
礫石(つぶていし)の辺りで雨に見舞われます
道の駅で仕入れたおにぎりをいただき雨のやむのを待ちます
ウォーキングコース、ロングコースを断念ショートに変更します
以降、櫛田川沿いを歩きます
13:15分 地蔵尊、常夜灯に
赤池の集落に出ます
赤池橋を渡り姿見の池に向かいます
途中で見かけた鬼柚
倭姫命が伊勢巡幸の際、姿を映し化粧したと伝わる姿見の池です
このあたりの櫛田川 清流です 13:35分
ここでまた一雨
ウォーキングコース、ショートに変えたのは正解でした
橋地蔵さん 14:05分
ここで道の駅に向かえばウォーキングコース、ショートは完遂ですが
北畠具教(とものり)の首塚に向かいます
野々口という集落で山道を少し歩くと
首塚の道しるべが出ています この先200m 10分とあります
今まで緩やかなウォーキングコースでしたが
この具教の首塚は急峻な坂道です
息を切らし進むと目の前に五輪の塔が見えてきました
伊勢国司第8代北畠具教は
戦国時代伊勢の国、中勢の安濃から南勢の志摩までを統治する
北畠家最盛期を築いた人物でした
ところが、隣国尾張の織田信長と対峙し
一時は信長の次男茶筅丸(信雄)を養嗣子に迎え
娘の雪姫と娶せるとの和睦を結ぶものの
実権は具教が握り、信長にとって具教は気の許せぬ存在でした
天正3年(1575)
具教(とものり)が甲斐の武田信玄との密約を結んでいるとの
密告を受けた信長は
北畠具教及び一族を急襲し絶滅させてしまいます
享年49歳でした
下山し道の駅飯高に戻ります
14:55分 3時間ほどの散策でした
飯高の湯に浸り家路に向かいます