2021(令和3)年4月

 

まんまと貧困のキム一家全員が寄生生物のように

 

富豪のパク家に雇われれることになりました

 

相関図です

 

 

パク家では娘の誕生日に合わせキャンプに出かけます

 

留守は家政婦のチュンスクに任されました

 

キム家の4人は主人の留守をいいことに

 

大豪邸で自分の家のように振る舞い

 

パク氏の洋酒を飲み、ふざけ合いながら贅沢を楽しみます

 

 

その夜は激しい雷雨となり、突然チャイムが鳴ります

 

来訪者は元家政婦のムングァンで

 

地下に忘れ物があるので入れとほしいと哀願します

 

突然の来訪者に3人は身を隠し

 

チャンスクはムングァンを家に入れます

 

 

ムングァンが地下への隠し扉を開くと

 

地下室にはムングァンの夫グンセ(パク・ミョンフン)が隠れ潜んでいました

 

韓国の富裕層では北のミサイル攻撃や

 

借金の取り立てから逃れるため

 

地下室を造ることがあるといわれていますが

 

先の住人・建築士の後に入居したパク家では地下室の存在を気づかず

 

それをいいことにムングァンは

 

事業に失敗した夫をこの地下室に住まわせていたのでした

 

 

ムングァンがこのことを内密にしてくれとチャンスクに懇願していると

 

この様子を盗み聞きしていたキム家の3人が

 

足を滑らせこの場に出てきました

 

ムングァンは彼らが家族であることに気づき

 

今度は形勢が逆転、キム一家の欺きを暴露すると脅します

 

キム一家とグンセ夫妻がもみ合っていると突如、電話が鳴ります

 

パク夫人からで、大雨でキャンプが中止となりまもなく帰宅するとのことです

 

キム一家はグンセとムングァンの手足を縛り地下室に放り込み

 

慌てて勝手に振舞っていた証拠を片付けます

 

パク一家が戻ると3人は身を潜め夫妻が寝込んだすきを見て

 

半地下の自宅に戻るのでした

 

 

半地下の自宅はこの大雨で溢れた下水が浸水し

 

三人は避難所の体育館で夜を過ごします

 

思わぬ出来事の連続で3人は頭が混乱しています

 

避難所でギウは父ギテクに今後の計画を相談します

 

ギテクの答えは『無計画』でした

 

 

翌日パク家ではキャンプが流れたため

 

急遽、ダソンの誕生パーティーを開くこと決め

 

ギテクとギウ、ギジョンの3人も招待されました

 

パク夫人は買い出しに出掛けますが

 

運転手のギテクは夫人の「大雨のお陰で最高の天気になった」という無神経な言葉や

 

水害で、さらに悪化したギテクの体臭に

 

顔をしかめる行為に苛立ちを募らせていきます

 

 

庭では賑やかにダソンのパーティーが始まっています

 

地下に閉じ込めたままのグンセとムングァン夫妻が

 

気がかりなチュンスクとギジョンは

 

何とか和解の道を探ろうと二人に食事を持っていこうとしますが

 

パーティから抜け出せません

 

 

ギウも地下の二人が気がかりになり、すきを見て地下室に入りますが

 

持っていた山水景石(富を呼ぶ)を階段の途中で落としてしまいます

 

地下では既にグンセが紐をほどきギウに飛びかかってきました

 

ギウは慌てて引き返そうとしますが

 

グンセに追いつかれ落とした岩で頭を殴られ意識を失ってしまいます

 

(おそらくこの時点で妻のムングァンは死んでいたのだろうと思います)

 

 

狂気ばしったグンセはキッチンで包丁を手に取りパーティに突入します

 

 

キム家の長女ギジョンを刺し

 

かって幽霊のグンセを見たパク家の幼いダソンは失神します

 

修羅場です

 

 

ギテクが娘のギジョンを助けようと急いでいると

 

パク氏が息子のダソンを病院に連れて行こうと運転手のギテクに

 

車のキーを投げるように叫びます

 

ギテクの投げたキーはもみ合っているグンセとチュンスクの下に落ちてしまいます

 

チュンスクはグンセの包丁から逃れ肉串でグンセを刺してしまいます

 

 

パク氏は車のキーを取り戻しますが

 

思わずグンセの匂いに後ずさりします

 

その反応を見たギテクは衝動的にパク氏を刺してしまいました

 

 

数週間後、ギウは昏睡状態から目覚めます

 

母のチュンスクとともに裁判にかけられますが

 

ギウは文書偽造、住居侵入の罪、チュンスクは正当防衛で

 

二人とも執行猶予付きの判決で収監は免れました

 

グンセに刺された妹のギジョンは死亡し

 

ロッカー式納骨堂に収納されました

 

一方、パク氏を殺害した父のギテクは騒動後行方不明のままです

 

 

 

 

刑事の尾行もほとぼりが冷め

 

数年後、ギウは山に登り、かって因縁のあった大豪邸を見下ろしています

 

主を亡くしたパク夫人は子供たちと去り

 

今は新しい住人が入居している模様です

 

ギウが目を凝らすと屋敷の電灯が

 

モールス符合の点滅をしていることに気づきます

 

モールス信号は父からの便りでした

 

父ギテクは事件後、逃亡が不可能であることを悟り

 

ずっとあの地下室に潜んでいたのでした

 

ギテクのモールス通信(手紙)によると

 

パク家が去った後、事故物件のためしばらくは空き家だったが

 

今は何も知らない外国人が入居しており

 

ギテクはその家の食べ物を頂戴しながら地下室での生活を続けると…

 

またグンセの妻ムングァンの遺体は懇ろに葬ったと記されていました

 

ギウはいつの日かこの大邸宅を購入し

 

父親を開放する計画を立て

 

必要な金を稼ぐことを誓うのでした

 

ポン・ジュノ監督です

 

 

いつの世も、どの国にも貧富の差  持たざる者の悲劇は絶えませんね

 

 

ありがとうございました