2019(平成31)年1月25日(金)

今日1月25日は天神さんの初天神です

天神さんは管原道真公を祀る社で

全国に数多くあります

初天神のこの日、近くの安楽(あんらく)の天神さんに出向きました

イメージ 1

管原道真公は平安中期の

貴族で学者でもあり政治家でもありました

第59代宇多天皇に重用され第60代醍醐朝では右大臣に昇進しました

しかし左大臣、藤原時平の讒言により

九州の大宰府に左遷され、その地で没します

道真の死後、京の都では天変地異が多発、都では

道真の祟りではないかと畏れられ天満天神として道真を祀りました

イメージ 2

管原道真は承和12年6月25日(845年8月1日)に生まれ

延喜3年2月25日(903年3月25日)に亡くなりました

生没いずれも25日であることから

天神さんの縁日は25日となりました

イメージ 3

安楽の天神さんは

松阪市安楽町にあります

イメージ 4

安楽の天神さんは元々はお寺(安楽寺)でした

寛永2年(1749)の正月

三河国額田郡(岡崎市)の信光明寺の一誉忍龍上人が

伊勢参宮の途中、安楽寺に立ち寄りました

そのとき、にわかに明日をも知れぬ病に罹りました

そのとき夢枕に立たれた神霊が芭蕉の葉をお授けになりました

上人はそれを煎じて飲むとたちどころに病は消え去り

無事、伊勢参りが出来ました

(芭蕉の木)

イメージ 5

上人はこのときの恩を忘れることなく

30年後の安永8年(1779)5月、自ら安楽寺11世として着座

三河国岩津天満宮より分祀を得て

管原道真公の尊像を当山の鎮守としてお祀りされました

イメージ 6

この話が遠近、各地に広まり

芭蕉天神の名で世に知られるようになり

病平癒、寿命長久の天神さんとして今も崇められています

イメージ 7

道真は丑年に生まれ丑年の丑月の丑の日に亡くなっています

また大宰府に下ったとき牛に乗って向かったとされています

道真と牛

そのせいかどうか、どこの天満宮、天神さんにも

牛の像が目につきます

イメージ 8

南無天満大自在天神と唱えます

イメージ 9

この日は近在の有志の方々が

初天神にお参りの人々に甘酒の振る舞いがありました

手作りの甘酒と漬物です

イメージ 10

またご趣味の手作りの作品も展示されています

イメージ 11

毎月25日には

参拝客の接待、供応にボランティアで出て見えるそうです

イメージ 12

来月には吊るし雛を飾るそうです

梅の香に誘われ

2月にもお参りしたいですね

東風(こち)吹かば  匂い起こせよ  梅の花

主なしとて   春な忘れそ

延喜元年(901年)正月   道真が大宰府に出発するときに詠んだ句で

道真自身も梅の花を好んだことから

天神さんと梅の花も切っては切れない関係です

3年前の平成28年(2016)2月8日(日)に梅見に来ています

イメージ 13

西方山、無量院、安楽寺本堂と鐘楼

イメージ 14

天神さんは今では

学問の神様として名高いですね