2019(平成31)年1月16日(水)

25歳で大関昇進となった稀勢の里

大関伝達式を終えた稀勢の里  左は新師匠の鳴門親方(元前頭隆の鶴)

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2012(平成24)年1月場所、新大関として初登場

10日目を終え9勝1敗と上々の滑り出し

11日目に横綱白鵬、12日目に大関バルトに敗れV争いから脱落

それでも初の大関として11勝4敗と結果を残しました

3月 9勝6敗  5月 11勝4敗

7月、9月、11月場所はともに10勝5敗の成績でした

2013(平成25)年

1月、3月場所共に10勝5敗でこれで5場所連続の10勝5敗です

5月場所に入り初日から13連勝

優勝争いに加わるものの14日目に白鵬との全勝対決に敗れ

千秋楽にも大関、琴奨菊に敗れ13勝2敗の準優勝


対白鵬戦

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7月、初の綱取り場所に挑みますが

 ノルマの13勝に届かずもろくも初の挑戦は失敗します  11勝4敗


  しかし43連勝と白星街道ばく進中の

白鵬に待ったをかけたのは又しても稀勢の里でした

意地の勝利でした

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9月 11勝4敗  11月  13勝2敗

1年全ての場所で二けた勝利、力はありますが優勝まであと一歩届きません

それでも来場所に綱とりの夢をつなぎます

しかし、この年の12月  師匠の鳴門親方(稀勢の里の兄弟子、隆の鶴)が

田子の浦に名跡変更、いわゆるお家騒動が起きます

稀勢の里も部屋替えとなり新たな部屋に移動します

2014年(平成26)年1月場所

2度目の綱とり場所は悪循環が重なり、初日からつまずき

12日目に大関琴欧州戦で右足親指を悪化

14日目には白鵬戦に敗れ6敗を記録、二ケタ勝利も途絶え

7勝7敗で迎えた千秋楽に休場届を提出

通算連続出場は953回で途切れ

千秋楽不戦負けの7勝8敗の負け越し無残な場所となってしまいました

またゼロからのスタートです   歳も27歳になっています

昨年末のお家騒動のせいではないですが稀勢の里にとって無念の場所でした



大関以降の成績です

あと一歩のところまでの星取表です

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2014年、2015年と泣かず飛ばずの2年を過ごし

2016(平成28)年には気付けば大関在位4年24場所を費やし

5年目に入ろうとしています  年齢も29歳を超えました

稀勢の里もここまでか

2016(平成28)年1月場所

日本出身力士として10年ぶりに栃東以来の優勝を琴奨菊が果たします

稀勢の里自身は9勝6敗ながらも

同年入門琴奨菊の初優勝は大きな発奮材料でした

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稀勢の里  3月 13勝2敗  5月  13勝2敗

これだけの星を残しても立ちはだかるのは横綱白鵬でした

7月場所  綱とり場所ですが

またしても立ちはだかったのはモンゴル出身の横綱、日馬富士

13勝2敗(8度目)で優勝をさらわれ稀勢の里は一歩及ばずの12勝3敗

3場所連続の準優勝ながら横綱推挙は見送られました

稀勢の里にとって何としても欲しい初優勝でした

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再度挑む9月場所

カド番大関豪栄道がまさかの全勝優勝

あてられたかのように稀勢の里はまたしても綱とり場所で10勝5敗となり

綱への道は閉ざされたままです

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11月場所

三横綱(白鵬、日馬富士、鶴竜)を倒し13勝2敗ながら

優勝はまたしてもモンゴル横綱、鶴竜にさらわれ準優勝

しかしこの年(69勝)をマーク

史上初優勝なしの年間最多勝を受賞します

翌年に夢をつなぎます

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そして稀勢の里の大フィバーの年、2017年(平成29)を迎えます

7度目の綱とり場所です   年齢も30歳

8日目、共に無傷で勝ち進んできた白鵬が破れ単独トップに

9日目に大関琴奨菊に敗れるものの

白鵬も稀勢の里の弟、弟子高安(当時小結)に敗れ

1敗は稀勢の里と前頭の貴の岩(貴乃花部屋、モンゴル出身)の二人

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10日目、横綱、日馬富士は既に途中休場、さらに鶴竜もこの日、相次いで休場

貴ノ岩が敗れ再び単独トップに

白鵬、貴ノ岩、逸ノ城(前頭モンゴル角界一の巨漢)が1差で追います

12日目には逸ノ城が敗れ

13日目に高安が貴ノ岩を降す援護射撃で1差で追うのは白鵬のみで

優勝争いは二人に絞られました

14日目、稀勢の里は上位陣が休場のため逸ノ城と対戦

勝利し次の白鵬、貴ノ岩戦を迎えます

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あろうことか白鵬が貴ノ岩に敗れ期せずして今まで逃しに逃してきた

優勝が転がり込んできました

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初土俵から89場所目の初優勝

大関昇進後31場所目の優勝は琴奨菊の26場所をも抜く

歴代、最も遅い記録でした

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思えば稀勢の里の綱への道のりは

モンゴル勢に立ち向かう一人ぼっちの挑戦でした

やっと、ここにきて高安という頼もしい弟分の成長で

念願の賜杯を抱くことができ横綱の座をも射止めることも出来ました

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ご両親

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優勝パレード

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スピード出世から一転

こんなにまでも苦労しての初優勝

愚直さゆえでしょう

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待望の横綱誕生です

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2代目若乃花以来19年ぶりの日本人出身横綱です

30歳6か月の遅咲きとなっていました

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茨城県出身力士としては

1936年(昭和11)1月場所に横綱に昇進した

男女の川(みなのがわ)以来、81年ぶりの横綱誕生です