2018(平成30)年9月に見た韓ドラです

『推奴』 (すいど/チュノ) は2010年(平成22年)韓国KBS2放送で

1/6~3/25まで放映されたTVドラマです

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ドラマの題名 『推奴』 (すいど/チュノ)は李氏朝鮮時代に実在した職業で

逃亡した奴婢を捕え報奨金を生業とした推奴師は

獣のような男たちとして人々から恐れられていた面々でした

全24話  

主なキャストです (拡大できます) 
       

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テギルは初恋の女、オンニョンを探し求めるため

推奴(チュノ)となり、早や10年を経ています

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オンニョン

イ家の奴婢であったが、兄クンノムが主家に暴動を起こし

二人してイ家を去ります

後年、クンノムが両班の身分を金で買いキム、ヘウォンと改名しています

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ソン、テハ

朝廷内闘争で濡れ衣を着せられ奴婢身分に落とされた

朝鮮最高の元武官で

清国に人質となった昭顕セジャと8年間苦楽を共にした武将で

亡き昭顕セジャの遺児を守るため逃亡奴婢となり皇子流罪地の済州島を目指しています

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この物語は

李氏朝鮮時代(1392年~1910年)の

第16代仁祖(インジョ)の時代が背景です

仁祖は清国との争いに敗れセジャ昭顕を人質として中国に送ります

8年の歳月を経、セジャ昭顕が許され帰国します

ところがセジャが帰国2カ月で急死します(マラリア説) 1645年

清国に洗脳されたセジャを排除しょうとした王や朝廷の関与説も流布されています

セジャの葬儀も簡素でその妻、姜氏はあらぬ言いがかりをつけられ死罪

セジャの3人の息子は流罪に処せられ

そのうち2名は謎の死を遂げています

ソン、テハ(元武官)が、護ろうとするのは

唯一昭顕セジャの血を継ぐ石堅(ソッキョン)皇子(キム、ジヌ)でした

物おじしない素敵な子役でした

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ソヒョンの年齢が4歳ですから1650年ころの時代ですね

昭顕セジャの謎死を扱った作品は多くありますが

私の見た作品では『馬医』でしょうか

テギルのチュノ一味

                     ワンソン(キム、ジソク)   チェ将軍(ハン、ジョンス

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推奴師テギルに

脱走したソン、テハ武官の捕縛に多大の報奨金を出したのは

左義政のイ、ギョンシク(キム、ウンス)でした

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テハ武官(将軍)を追う推奴師テギル一味と

皇子の流罪先済州島を目指すテハ武官からドラマはスタートします

テハ将軍に追いついたテギルは草原で

一対一の決闘をしますが相譲りません、互いに傷つき

双方が相手方の武力を認めた勝負でした

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意の沿わない結婚に

挙式当日、抜け出し男装で逃走中のオンニョン=(キム、ヘウォン)

暴漢どもに襲われているところをテハ将軍に救われます

しかしテハはテギルとの死闘で瀕死状態です

ヘウォンは山寺にテハ武官を運び懸命の手当てをします

テハは推奴に、ヘウォンは兄に雇われた追手に追われています

追われる身の二人はいつしか逃亡をともにします

運命の出会いで、二人は結ばれます

相関図です

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ソッキョン皇子を護り

その地位回復を目指すテハ将軍と妻となったヘウォン

逃亡奴婢テハ将軍を追跡する推奴師テギル一味

朝廷内勢力の独裁化を画する左議政

哀しい奴婢の世をなくすため両班社会に挑む奴婢たち

いろんなエピソードを織り交ぜ

物語は続きます

主な人物にまつわるキャストの紹介です

テギル推奴一味にサダン(旅芸人)から逃げ出した17歳の娘

ソルファ(キム、ハウン)が加わります

昼は芸を売り、夜は体を売る一団でソルファも哀しい運命の娘です

サダンからテギル一味に転がり込んだソルファは

生来の明るさでワンソンの嫌がらせにもめげず仲間に溶け込んでいきます

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テギルの過っての兄貴分の推奴師チョン、ジホ(ソン、ドンイル

テギルがジホの許を離れ推奴師として独立し

双方が快く思っていません

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物語の後半に登場する

盗賊の頭領で月岳山(ウォラクサン)に砦を構え、昔テギルに武術を教えた師匠

チャッキ(アン、ギルガン)尊徳女王、光と影、イルジメ…

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スッキョン皇子を済州島で守っていたのは女官ピルスン(サ、ヒョンジン)でした

そして元テハの部下で済州島に配流、下級役人となり

密かに皇子を見守っていたのはハンソム(チョ、ジヌン)でした

屈強なハンソムが初めて惚れた女がピルソンでした

昭顕セジャの血筋を絶やそうと左議政は追捕の兵を済州島に向かわせます

押し寄せた追手から逃れるハンソンとピルソンでしたが

愛する女官は左議政の追手に矢を放たれ息絶えてしまいます

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左議政の差し向けた追手は

娘婿のファン、チョルン(イ、ジョンヒョク)でした

チョルンは軍事訓練院の武官時から常にテハ将軍の次位につける

優秀な武官でしたがテハに対しコンプレックスを感じていました

左議政の眼に叶い娘婿となってはみたものの

その娘は障害のある娘でしたイ、ソニョン(ハ、シウン

非情な殺人鬼役です

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テハ将軍とヘウォンは皇子を抱えたハンソン武官と合流します

このテハ将軍と、皇子を追い

テギル一味とチョルン率いる兵が彼等を追います

この李朝時代

階級制度があり多くの奴婢が底辺の暮らしをしています

その恨みが惰性な生活を送る両班に注がれていました

両班狩りと称し

極悪な両班を襲撃したり狙撃したりしていました

リーダー格の狙撃手オッポク(コン、ヒョンジン

借金のため奴婢に売られた猟師で、鉄砲の腕が立ちます

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そのオッポクに密かな思いを抱く奴婢のチョボク(ミン、ジア

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多くのキャスト

多様な場面、ストリーが展開し進んでいきます

最終的には

テハ将軍とヘウォンは皇子ソッキョンを無事護り抜き

新しい世、第17代の世にソッキョンの放免を得ます

この3人を支えたのが推奴テギルでした

チョルン率いる官軍に囲まれ危機一髪のテハ将軍を救い逃します

それは自らの命との引き換えでした

テギルを恋うソルファの胸に抱かれながら息を引き取ります

テギルは仲間であったチェ将軍とワンソンのために

家と土地を残して世を去るのでした

奴婢の一団は、ある若者に洗脳され信じ切っていましたが

その正体は官吏でした

仲間を絶滅されたオッポクは銃を手に単身

宮殿に乗り込み左議政をはじめ多くの重臣を射殺し自らの命も絶たれます

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テギルとの死闘を制したチョルンは

テギルの最後の言葉

時代や世の中を恨むのは仕方がないが

しかし、人間を恨んではならない…と

チョルンは家に帰り今まで粗末にしていた

障碍者の妻の手を握りむせび泣くのでした


この作品はキャストも多く、場面も多く

なかなかとっつきが悪く

中盤くらいまでは見ていても疲れるだけでした

また最後の終わり方も不自然で出来栄えとしては

★★(5点満点)くらいでしょうか