2018(平成30)年4月21日(土)

石見神楽公演(西村神楽社中)の大蛇の一場面
                                      4/23(月)   夕刊三重
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島根県の東部は出雲地方と呼ばれ松江市、宍道湖、出雲大社のある地で

石見地方は島根県の西部に位置します

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松阪市と浜田市のつながりです

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古事記伝の著者、本居宣長(1730~1801)

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浜田藩主が贈ったとされる驛鈴(えきれい)

国学者、宣長はこの鈴の音をこよなく愛したと言われ

驛鈴は松阪市のシンボルとして松阪駅前に設置されています

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開演は14:00  石見神楽の上演は今回で7回目です

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最後尾からの観劇です

今回の神楽は浜田市西村町に在住する

西村地区有志により昭和51年(1976年)に結成された西村神楽社中です

浜田八調子神楽の代表的社中で団員は現在20名です

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第一幕は塵輪(じんりん)です   豪華、煌びやかな衣装です

第14代帝、仲哀(ちゅうあい)天皇のころ

異国より数万の軍が日本に押し寄せてきました

天皇は随身の高麻呂を引き連れ

体に翼があり、黒雲に乗って飛び回り人々を害する

塵輪と呼ばれる悪魔退治に出かけます

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鬼面の塵輪の登場ですが   ブレブレです

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天皇は自ら天の鹿児弓、天の羽々矢を用い

激闘の末、塵輪を退治します

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テンポの良いお囃子

それに合わせたリズム感溢れるダイナミックな舞です

西村社中は主に神社の祭礼等を中心とした活動ですが

海外公演も豊富で

アメリカ、韓国、中国、ロシア、サウジアラビア、メキシコ等で公演しています

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第二幕は恵比寿(えびす)です

えびすさまは鯛を釣り上げ寿福を顕すという大変おめでたい演目です

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【八雲たつ出雲の国に穏り事、知らせる神の宮ぞ貴き】

恵比寿さまは松江市美保関町にある美保神社のご祭神です

恵比寿さま=事代主命(ことしろぬしのみこと)は

大国主命(おおくにぬしのみこと)=大黒様の

第一の皇子で、とても釣りの好きな神様でした

寄せ餌は飴です、会場に向かい飴がばらまかれます

竹上市長や関係者の方も応援です

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大きな鯛が釣れ満面笑みです

漁業、商業の神様です

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約1時間ほどで休憩となりました

1987年(昭和62年)から松阪ガイドボランティア友の会(現在28名)の

会長を引き受け浜田市との橋渡しに尽力された

三好三重子会長(90歳)

神楽を観れるのもこの方のお蔭です

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休憩の合間をぬって館内を巡ります

浜田市(52000人)と松阪市は

平成28年4月2日、姉妹提携都市を結んでいます

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この後、上演される大蛇(おろち)

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15:25分  大蛇(おろち)の始まりです

須佐之男命(すさのおのみこと)の登場です

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悪行のため高天原を追われたスサノオノミコトが

出雲の国、斐(ひ)の川にさしかかると

老夫婦が嘆き悲しんでいます

訳を尋ねると夫婦には8人の娘がいました

巨大な怪物の八岐大蛇(ヤマタノオロチ)が毎年現れ

この7年のうちに7人の娘がとられ

最後の娘も取られる運命にあると嘆きます

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スサノオノミコトは大蛇退治を約束し

毒酒を造らせ、これを大蛇が飲んで酔ったところを襲う算段をします

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ヤマタノオロチの登場です

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遠くですが迫力満点です

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演出もいいですねー

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大蛇の舞手さんは大変です

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勢ぞろいです

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奇稲田姫(くしなだひめ)ですね

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酒盛りが始まります

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酔いが廻ってきたのでしょうか

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グルグル廻ります

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ヘベレケです

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毒も効いてきたのかもしれません

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奇稲田姫の合図でスサノオノミコトの登場です

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太刀を手に大蛇に挑みます

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口から火を噴き威嚇するオロチ

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大立ち回りです

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討ち取ったオロチの首を並べます

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須佐之男命ピンチです

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しかし最後の力を振り絞り

次々と大蛇の首を打ち取りその首を並べます

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そして最後の大蛇を仕留めます

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圧巻の大蛇退治でした

この時の大蛇の尾から出た剣は天の村雲の剣として

(後の草薙の剣)姉の天照大神に献上され

三種の神器として熱田神宮に祀られています

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須佐之男命は助けた娘、奇稲田姫(くしなだひめ)と結婚します

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西邑社中のごあいさつです

団員は20名で今回は全ての方が来松されました

子供神楽の指導にも熱を入れ

平成9年、12年は子供神楽と共にオーストラリア公演

平成14年にはアラブ首長国連邦公演

平成19年には西村社中30周年を記念してインド公演も実施しています

素晴らしい社中です

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1200席  満席の大盛況でした

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西村社中の皆さんのお見送りです

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記念写真にも応じてもらえます

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感激の一日でした

有難うございました