2018(平成30)年3月にみた作品です

韓国ドラマ 『 馬医(バイ)』 は

2012年(平成24)10月から翌年の3月まで

韓国MBC放送にて放映されたTVドラマで前50話あります

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17世紀前半の李氏王朝時代

白丁(ペクチョン=被差別民)から馬の獣医を経て

王の主治医まで上り詰めた

実在の人物、白光炫(ペク、クァンヒョン)の人生

(1625年~1697年)を描いた物語です

日本では江戸幕府3代将軍家光~5代将軍綱吉の時代です

監督はホジュン、商道、ソドンヨ、チャングムの誓い、イサン、トンイの

イ、ビョンフン監督です

主演はペク、クァンヒョン=チョ、スンウです

クァンヒョンは朝鮮きっての名家、カン家(両班)の出ですが

父が謀略に陥りお家断絶となり数奇な人生を歩みます

クァンヒョン(光眩)の意は輝く眩いで、父ドジュンが名付けました


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物語はクァンヒョンの生まれる頃から始まります

ペク、クァンヒョンの父、カン、ドジュン(チョン、ノミン)は

科挙主席で合格しましたが官職を目指さず医師の道を選びました

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同じ時期にイ、ミョンファン(ソン、チャンミン)も医学生として入所してきます

ミヨンファンは馬医の子として生まれましたが

父親がその才能を惜しみ知り合いの医師の養子として差出し医学の道を学びます

(当時、馬医は賤民の職業でした)

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また女子ながら鍼の才能に秀でたインジュ(ユソン)の三人は

お互いに友情を高めます

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晴れて医学生から医師となった3人は

カン、ドジュンは貧しい人々のための診療をするため町医師となり

ミョンファンとインジュはそれぞれ

医官、医女として内医院に残りました

クローバー

ながらく清国に人質として送られていた昭顕世子(ソヒョン、セジャ)

仁祖(インジョ)李氏朝鮮16代国王の(世子=皇太子)が解放され帰国しました

しかしマラリアとも毒殺とも不明のまゝ

昭顕世子は帰国後僅か2か月で世を去ります  (1645年)

クァンヒョンの生年1625年と辻褄が合いません、ノンフィクションです

セジャと親交のあったカン、ドジュンは事の真相を突き止めようとします

そんなある日カン、ドジュンは

船で乗り合わせた、子腫(妊娠中毒症)に侵された妊婦に出会います

飲み薬を渡し医師に診てもらえと促します

しかしその妊婦の夫は、人狩りに遇い(人体実験)命からがら逃げだし

追われる身でした

瀕死状況の夫婦に再び出会ったドジュンは

生れ出た女児の生命を救います

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セジャの死には

王宮や朝廷の陰謀が絡み、その真相を知ったドジュンは

内医院に残るミョンファンに協力を求めます

二人は毒殺に関与した町医師まで突き止め

ドジュンが証拠をつかむためセジャの部屋に忍び込みます

ところがミョンファンは己の命か出世かとその町医師に脅迫され、

ドジュンを密告し謀反人に祭り上げてしまいました

朝鮮きっての名家カン家は一夜のうちに滅亡してしまいます

追手がカン家に迫ります

丁度、ドジュンの妻はお産の最中で

生まれた子が男なら殺害、女子ならば官婢という厳しい命令です

お産に立ち会ったインジュは男の子であることを確認し震えています

追手が迫り赤ん坊を確認すると

何とその児は女の子でした

つい、最近ドジュンが生命を救った女児の父親が

とっさに我が子とドジュンの子を入れ替えたのでした

男(ペク、ソック=パク、ヒョックォン)はそのまゝドジュンの子を抱え姿を消します

ペクソックの娘はドジュンの子として官婢となり揚州に送られ月日が流れます

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12年が経過しました

逃亡中のペク、ソック父子は島暮らしをしていましたが

息子のクァンヒョンの望みもあり都に出てきます

ペク、クアンヒョン=アン、ドギュ

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都では浮浪孤児の集団に出会い

クァンヒョンはそこでヨンダルという孤児のリーダーと知り合います

(官婢として送られていたヨンダルは役所を抜け出し都に出ていました)

なんと二人はすり替えられた当人同士でした

ヨンダル=ノ、ジョンウィ

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しかし二人の出会いも僅かの間に引き裂かれます

育ての親ペク、ソックが役人に追われ命を落としてしまいます

幼いクァンヒョンも追われ

矢を放たれ崖から転落してしまいます

瀕死状態のクァンヒョンを救ったのは

牧場の馬医チョ、キベ(イ、ヒド)ホジュン、商道、チャングムの誓い、海神

イサン、トンイ

とチャボン(アン、サンテ)でした

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以降、クァンヒョンはキベ達と共にこの牧場で暮らし

キベに馬医として育てられます

クァンヒョンは都であったヨンダルが忘れられず

世話する愛馬にヨンダルという名をつけています

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一方、医女インジュは

カン、ドジュンの子を諦めずに探し求めて

一度はこの牧場にも足を踏み入れています

しかし、誰一人としてクァンヒョンの過去を話そうとせず

インジュは牧場を後にします

時が流れクァンヒョンは立派な馬医に成長していました

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その間に李朝では

16代仁祖(インジョ)から次男の17代光宗(ヒョジョン)へと移り(1649年)

(毒殺された昭顕セジャの同腹の弟です)

今の王は光宗の長男、18代顕宗(ヒョンジョン)1659年~となっています

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物語はこの頃です

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18代顕宗(ハン、サンジン)イサン、根の深い木

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顕宗(ヒョンジョン)の代となり

カン、ドジュンのカン家の再興が叶います

イ、ミョンファンはドジュンの娘で官婢として送られた

チニョン=ヨンダルの行方を探し出し

その娘をカン家の跡取りとして大切に養育するのでした

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医官として出世したミョンファン

それは友を裏切ったせめてもの償いの気持ちからか

または、朝鮮きっての名家を乗っ取るつもりなのか真意は分かりません

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一躍、浮浪児ヨンダルから

名家カン家のお嬢様になったカン、チニョン

イ、ヨウォン(善徳女王、BAD LOBE愛に溺れて)

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生まれた時に入れ替えられた二人

何も知らず、知らされず、別々の人生を歩みます

さらに8年が経過します

相関図です

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主演のペク、クァンフョン(チョ、スンウ

謀反人の子として生まれペク、ソックの機転で都を逃れ

ソックに育てられ、ソック亡き後は牧場で育ちます

医師選抜試験に応募し医学生として医師の道を目指します


亡き父の遺伝子か医学に秀で

馬医から医学生となり馬医で築き上げた外科医術とたぐいまれな才能で

朝廷内の大臣や王宮内の王、大妃、王女、世子、等々の人々を救い

後に王の御医(主治医)となります

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クァンヒョンと入れ替わったもう一人の女児

カン、チニョン(イ、ヨウォン

本来はペク、ソックの娘ですが

父の意思で入れ替わってしまいます

官婢から浮浪児、そして名家カン家の跡取りとして目まぐるしい人生を歩みます

両班のお嬢様でありながら医女を目指します

この医師への道が

入れ替わった二人をまたしても再会させるのでした

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カン家再興に力を注ぎ

チニョンの親代わりとして大切に育て上げてきたイ、ミョンファン

今では内医院の主医にあり、朝廷内の権力者です

しかしその内面は憶測の知れない冷酷な心を宿しています

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ミョンファンの息子イ、ソンハ(イ、サンウ

心優しい正義感に溢れた青年で、幼いころからチニョンと

姉弟のように育てられ、チニョンに淡い恋心を抱いています

科挙試験で主席合格となり官吏となります

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恵民署の署長コ、ジュマン(イ、スンジェ)ホジュン、商道、チャンヒビン、イサン

貧しい人のための医療を呼びかけ

若き頃のカン、ドジュンやミョンファンの恩師でもあり

三医師(サミソ)の主医となり初の医師選抜試験を実施し

クァンヒョンへの医師への道筋を開けた恩人

医学生となったクァンヒョンの素質を見抜き常に温かく見守りました

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チャン、インジュ(ユソン)、恵民署の医女長

カン、ドジュンの死後、彼の忘れ形見を探し続けていましたが

やっとクァンヒョンがその人物であることが分かり

入れ替わったチニョンとクァンヒョンの間に入り

お互いの過去の素性を明かすことへの不安感を抱き続けます

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物語には王室も度々、登場します

王は李朝18代王顕宗(ヒョンジョン)

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仁宣大妃(キム、ヘソン)チャングムの誓い、トンイ、ウンヒの涙、愛情の条件

明聖王妃(イ、ガヒョン)とスッキ王女(キム、ソウン)

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馬医となったクァンヒョンは兄貴分のチャボンと共に

清国に献上する馬の具合が悪く、薬を求めて都に…

一方上流社会のお嬢様となったチニョンは清国で鍼の留学を終え帰国します

息抜きに倭人村に繰り出したチャボンとクァンヒョン

スッキ王女とチニョンは久しぶりの再会に

羽目を外し興味本位で倭人村に

思いもかけぬ場所でのクァンヒョンとチニョン(ヨンダル)の再会でしたが

時の経過で二人は全く気付きません

ところがスッキ王女がクァンヒョンに一目惚れしてしまいました

愛猫タリの虫歯の治療を契機に

犬猫の手当てをクァンヒョン目当てに呼びつけます

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これ以降、王女付きの

カク尚宮(アン、ヨジン)マ武官(イ、グァンフン)は

自由本望な王女に振り回されます

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清国の献上馬を病にかからしたとしてキベが連行されてきます

何としても献上馬を直さねばキベの運命も終わりです

クァンヒョンは恩人キベのためにもと

献上馬の治療に精魂を込め肺や脳に7カ所の鍼を打ち馬を蘇生させます

馬医の命は馬よりも軽く見られていた時代

キベの命も救われました

チニョンは医女の資格を有していますが恵民署の医女選抜試験会場にいました

両班の特権で無く医女になろうとの思いです

馬

献上馬を治癒した功績を認められクァンヒョンは司僕寺の

見習い馬医として働くことに…

チニョンも優秀な試験で医女に選ばれましたが

両班育ちであるため皆からは煙たがれ

初仕事は司僕寺で馬医たちに医術を教える任に着きます

期せずしての再会です

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間もなくして都の近くの利川(イチョン)で牛疫が発症します

人にも感染し天然痘ではないかと恐れられます

しかし死んだ牛を解剖したクァンヒョンは牛の胃から多大な出血を見つけ

何か毒性のものを食べたと判断するのでした

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恵民署からコ、ジュマンも医師団を率いて到着

クァンヒョンは解剖の結果をジュマンに述べるのでした

必死に原因究明の元を探しますが見つかりません

内医院からミョンファンも大量の薬剤を携え到着します

王命により今から私が責任者だと厳命します

飲み水に疑いを抱くクァンヒョンは川の水、流域を調べます

水源地の川を探索していると

村の子供たちがアワビの殻を持っています

なんと商人たちが売れ残ったアワビと酢を大量に川に放棄していたのです

両方の相乗作用で猛毒が発症し

その水を引用した牛馬、人に症状が出たのでした

クァンヒョンの思惑通りやがて疫病も治まります

王は喜び

コ、ジュマンとイ、ミョンファンの功績を讃え

三医師(サミソ)の主医をどちらにしょうかと悩みます

通常なら我欲の乏しいコ、ジュマンは辞退しますが今回はその座を引き受けてしまいました

ジュマンは今回の件で手柄を独り占めすべく

薬剤の供給をストップさせた張本人がミョンファンであることを見抜いていたからです

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司僕寺から王室の馬の治療をするため

ある島に4名が派遣されクァンヒョンも含まれていました

持病のある馬医が心臓発作を起こします

島の医師は不在でクァンヒョンは鍼の治療を施し一命をとりとめます

このことを知ったミョンファンは激怒し

司僕寺を追放、クァンヒョンは知り叩き30回という刑に処せられます

馬医ごときが医師の行為をしたという罪です

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このころ馬医のイドとチャボンも牧場を出、都で馬医業をはだてます

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首医となったコ、ジュマンの改革の着手は

これまで推薦制であった医員選抜制度を試験に改めました

賄賂の飛び交う制度を改革し

力量さえあれば医員になれる画期的な改革です

馬医と医師の差を実感したクァンヒョンは

ジュマンの勧めもあり医師試験に挑みます

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馬医が医師試験を受けることを知ったミョンファンは

直接、コ,ジュマンに抗議に出向きますが

逆にジュマンはミョンファンが馬医であったことを指摘します

馬医として偏見と差別に立ち上がったクァンヒョンは

このことをチニョンに報告

医女であるチニョンは医師試験の学科試験の要領を教えるのでした

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一次試験はチニョンの予測通りの問題でクァンヒョンは合格

二次試験の鍼試験に挑みます

鍼灸銅人経を使っての訓練にチニョンは

クァンヒョンの鍼の正確さに神業ではないかと衝撃を受けます

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これなら第二次試験も大丈夫だと思った矢先

ミョンファンが部下に指示しクァンヒョンの右手に大打撲を与えます

とても鍼を打てる状態にありません

ミョンファンが何故こうもクァンヒョンを眼の敵にするのか…

同じ馬医出自の自分は身分を隠し、クァンヒョンが己をさらけ出し

正々堂々と勝負するその生きざまに嫉妬するのか…?

二次試験当日

骨折した右手で会場入りしたクァンヒョンは

思ったように右手が使えず

医員でも打つのが無理だと言われている上の壺に的を絞り

激痛に耐え乍ら打ちます

クァンヒョンの鍼の腕は瞬く間に知れ渡り

無事、医師試験に合格しました

クアンヒョンを挟んで同期入所の

左ユン、テジュ(チャン、ヒウン)先代恵民署署長が父

右パク、テマン(ユン、ボンギル)母が人気雑炊店の女将

いい友達となります

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馬医が医師に…と、蔑まれるなか

クァンヒョンは馬医であることを隠しもせず自身の道を進みます

誰もが出来ない外科処置を施し、その医術は群を抜くものでした

いつしかクァンヒョンもチニョンも

お互いの思いを認め合うこころが芽生えています

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ミョンファンは以前からの試み通り

息子ソンハとチニョンの婚姻を進めます

しかしソンハはチニョンの気持ちが第一だと即答を避けます

そんなソンハの幼友達のソ、ドシク(ユン、ヒソク)の妹

ソ、ウンノ(チョ、ボア)が嫁ぎ先(左議政チョン、ソンジョ=キム、チャンワン)の

夫が早逝し、実家で自殺を図ります

その一命をクァンヒョンがとりとめ以降、この兄妹は

クァンヒョンの影の力となって助けてくれます

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ただ嫁ぎ先の左議政はミョンファンと組みし

政務を捻じ曲げ私腹を肥やします

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度重なるクァンヒョンの医師としての技量に

医女長インジュは、ドジュンの子ではないかと思いを馳せます

調べてみると少年時、浮浪児であったヨンダル(チニョン)と合い

育った牧場で愛馬にヨンダルと名付けていたり

この天才的な医術はドジュンの血筋であると確信するのでした

しかし、この事実を公にすれば

両班のお嬢様として育ってきたチニョンの処遇は…

なかなか口に出せないインジュでした

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コ、ジュマンの第二の改革は

治腫庁(チジョンチョン)の再開でした

高価な薬剤を買えない庶民のための鍼や外科手術の医術を学ぶ場です

医官試験が始まります

医学生に競わせ勝者が残り、敗者が去る厳しい試験です

今回の対象は王族となり

ミョンファンの対戦者は優等生のテジャです

対象となる患者は王さまです

クァンヒョンの所見は胆石でした

この時代恐れ多くも王さまが獣の病にかかるはずがないということで大騒ぎ

クァンヒョンは追放の身となります

しかし、その後王さまはクァンヒョンの所見通り

激痛を起こし倒れてしまいます

コ、ジュマンはクァンヒョンの診た胆石と診断しその処方を降しますが

それに異を唱えるミョンファンとの対立が深まります

ジュマンの王さまへの診療を阻害しようと

ミョンファンはコ、ジュマンに毒をもり持病の骨髄炎の進行を図ります

しかしクァンヒョンがこの時も現れ

ジュマンに解毒の鍼治療を行い王さまの治療を続けさせます

ジュマンの治療の甲斐もあり王さまの胆石は

薬剤、薬草で体内から出され快方に向かいます

クァンヒョンはジュマンにより許され戻ります

しかし、ミョンファンに盛られた毒の影響で

ジュマンは持病の骨髄炎が悪化し倒れてしまいます

王はジュマンの治療の責任者にミョンファンを任命しますが

責任を恐れ患部が頭でもあり手をこまねいています

クァンヒョンは患部を切開し悪いところを取り除けばいいと主張し

失敗すれば自分の命と引き換えの大手術を

医女長インジュと挑みます

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難治の手術は成功するものの

術後に破傷風を併発しジュマンは死を迎えます

死を悟ったジュマンは決してクァンヒョンの責任でないと

王さまに出向き懇願するのでしたが

ミョンファンをはじめとする医師たちは

クァンヒョンに責任を被せ投獄してしまいます

そして、クァンヒョンの出生の秘密を知ったミョンファンは

これを期にクァンヒョンの暗殺を部下のカン武官に命じます

カン、ジョンド(ソ、ボムシク)イサン、ホジュン、商道、チャングムの誓い…

船上で切りつけられ、

またしてもクアンヒョン助かるのでしょうか

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