2018(平成30)年1月15日(月)
映画 『3月のライオン』 は
羽海野チカ氏による将棋を題材とした漫画の映画化で
るろうに剣心シリーズの大友啓史監督がメガホンを撮った作品です
前、後編の二部作となっています
前編 『闘い』 2017年3月 東宝 2時間18分
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/ea/a0/j/o0430060014491456091.jpg?caw=800)
17歳の将棋プロ棋士 桐山零(神木隆之介)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/6e/0c/j/o0450018814491456099.jpg?caw=800)
零は幼い頃、家族(両親、妹)を交通事故で一瞬に亡くしてしまい
父の親友である幸田の許に引き取られます
幸田柾近(まさちか)八段=(豊川悦司)の内弟子として
零は9歳で将棋さしを目指すのでした
(将棋を指すことしか生きる術がありませんでした)
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/04/4d/j/o0367040014491456105.jpg?caw=800)
幸田家には零と同じ年頃の姉弟がいました
二人ともプロ棋士を目指し
初めのころ零はその二人に歯がたちませんでした
しかし、零は徐々に才を現し
15歳、中学生でプロ棋士の関門を突破するのでした
幸田家の姉弟との軋轢は深まるばかりで
零は幸田家を出、一人暮らしを始めます
中学卒業後、高校に進学せずプロ棋士の道を歩んでいましたが
1年遅れで高校に入学
東京江東区月島のマンションの自宅と学校、将棋会館を
毎日往復する質素な生活を繰り返す日常でした
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/38/46/j/o0450029314491456112.jpg?caw=800)
春のある日、将棋会館では獅子王戦の予選が始まります
零(C1級5段)は義理の父である幸田八段(B2級)との対戦が組まれています
突然、幸田家を出てから幸田とは口も効いていません
因縁の対決です
対局室に現れた養父から声をかけられますが
零は眼さえ会わさず
しかし対局は零の完勝でした
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/09/ed/j/o0450031314491456119.jpg?caw=800)
順調に獅子王戦トーナメントを勝ち進む零
この日の対局で零に敗れた先輩棋士たちから夜の町に誘われ
飲めぬ酒で泥酔してしまい置き去りにされてしまいました
それを介抱したのが
川本家の長女あかりでした
川本家は零の住む橋向かいの三月町で
祖父、相米二(そめじ)=(前田吟)が和菓子の三日月堂を営んでいます
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/c8/85/j/o0450026414491456124.jpg?caw=800)
家も家族も友達もいない零にとって
川本家との交流がはじまります
長女川本あかり(倉科カナ) 亡き母に代わり妹たちの面倒を見ながら
昼間は三日月堂の手伝い、週に二回ほど
叔母の経営する銀座の『美咲』でホステスとして家計を支えています
次女のひなた(清原果耶) 祖父の店の手伝いや妹の面倒見の良い
気配り上手な女子高校生
三女モモ(新津ちせ) 保育所に通う園児で天真爛漫な女のこ
アニメ 『君の名は』 の新海誠監督の娘さんです
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/dd/22/j/o0450030314491456133.jpg?caw=800)
冬になったある夜
零の部屋の前に一人の女、香子(有村架純)が佇んでいました
義姉香子は幸田八段の子で
弟の歩とともにプロ棋士を目指していました
しかし突如、舞い込んできた零に
二人は零に将棋で歯が立たなくなり
父からプロになる道を閉ざされた姉弟はその矛先を零に向けるのでした
荒れる香子、引きこもりの歩を見ることができず
零はいたたまれず幸田家を出るのでした
そして香子も時を同じくして家を出
今では幸田の弟弟子の妻子のある後藤九段と
ただならぬ関係が噂されています
この日は終電車に乗り遅れたと言って
零を訪ねてきたのでした
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/4e/af/j/o0450030214491456139.jpg?caw=800)
年が明けお正月
零は川本家の家族と初詣に出かけます
ある神社で偶然にも零は後藤と香子に出会います
零はもし自分が獅子王戦トーナメントで後藤正宗九段(伊藤英明)に勝ったならば
香子が実家に戻るという約束を取り付けるのでした
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/1f/0f/j/o0450033614491456148.jpg?caw=800)
獅子王戦は 将棋界の最高峰のビッグタイトルで
タイトル保持者の宗谷名人と戦うための挑戦者を決めるトーナメントです
零は後藤と対局するには
A級棋士の島田八段を倒さねば対局もできない状況でした
主な出演者と役名です
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/bd/c1/j/o0550038914491456152.jpg?caw=800)
年間4名しか入ることの許されないプロ棋士
将棋界には5つのクラスがあり
毎年順位戦が行われ
その最高クラスがA級で、その数わずか10名です
以下B1級、B2級、C1級、C2級と続き
本主人公の霧山零はC1級で
到底A級棋士島田八段や後藤九段に勝つ確率は僅かです
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/45/43/j/o0350021614491456156.jpg?caw=800)
以降
零は必至で後藤九段研究に埋没します
しかし零はその前に
獅子王戦準決勝であえなく島田開八段(佐々木蔵ノ介)に敗れてしまいます
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/3e/d7/j/o0450040514491456162.jpg?caw=800)
A級棋士の厳しさ、実力差を痛感した零は
島田の主催する研究会に頭を下げ入会するのでした
そこには零に2年遅れで棋士となった
零と同じ高校に通う幼いころからのライバル二海堂晴信(染谷将太)もいました
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/ec/8b/j/o0450030014491456169.jpg?caw=800)
獅子王戦トーナメント決勝
勝ち上がってきたのは後藤九段と島田八段
ともにA級棋士です
後藤正宗九段…40代、剛直な風貌と威圧感を備え
居飛車穴熊など厚く重い棋風
長期入院中の妻を抱え、零の養父幸田八段の弟弟子です
島田開八段…宗谷名人とは奨励会の同期で同年齢の30代後半
居飛車党で若い時から胃痛持ちの持病があり
山形県天童市出身で上京しアルバイト等を経てプロ棋士になった苦労人です
二人の息詰まる熱戦は
怯むことなく攻めに徹した島田八段が制し
現役最強の宗谷名人への獅子王戦への挑戦権を得ました
宗谷冬司(加瀬亮)
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/e6/8d/j/o0393040014491456173.jpg?caw=800)
一方、零(C1級5段)は
26歳以下の棋士が出場する新人戦に照準を絞っています
ライバルの二海堂(C2級4段)と共に優勝戦での対局を約していましたが
二海堂は準決勝で
百戦錬磨の山崎(C2級5段)の術中にはまり
千日手の応酬で身体に難病を抱える(腎臓病)二海堂は
対局途中で意識を失い病院に搬送されました
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/8d/3a/j/o0450029914491456179.jpg?caw=800)
新人戦決勝は
零と山崎順慶5段(奥野瑛太)との対局です
山崎は5段で停滞したままですが4年連続新人戦を制しています
手堅い守りの将棋を得意としています
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/52/9d/j/o0450029914491456187.jpg?caw=800)
零は対山崎戦で攻めの将棋に徹しょうと挑みましたが
対局中に二海堂の姿が浮かび
手堅い戦法に切り替え
長期戦の末、山崎を降し初の新人戦を制しました
新人戦の翌日は獅子王戦です
宗谷名人と島田八段の対局で
零は新人王タイトル者として大盤解説者の壇上にいます
対局は宗谷名人の攻めに耐え続ける島田八段の構図で
誰しもが名人の勝を確信していましたが
零にだけは反撃の一手が見えていました
零は解説者であることを忘れ
一目散に対局場を目指します
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/16/mmmt345/1e/82/j/o0450030314491456190.jpg?caw=800)
しかし、時すでに遅く
島田八段は既に投了した後でした
後編に続きます
評価 ☆☆☆☆
良かったです