2017(平成29)年5月18日(木) 晴れ

南大門の前にそびえるのは

四天王寺の中心伽藍、中門と五重塔です

イメージ 1

中門は南大門の北に位置し

伽藍の守護神である金剛力士像(仁王像)が祀られていることから

俗に仁王門とも呼ばれています

向かって左、西側が密迹金剛力士像、東側、右が那羅延金剛力士像で

大仏師の松久宗琳、朋琳の作です

イメージ 9イメージ 10
























南鐘堂、正式名は鯨鐘楼

イメージ 2

太子井戸屋形

イメージ 3

太子殿(正式名、聖霊院)に入る門です

イメージ 4

四天王寺は推古元年(593)聖徳太子により建立されました

日本書紀によると当時の朝廷内は

物部氏と蘇我氏が拮抗する時代で

丁度そのころ日本にも仏教を中心とする新しい文化が渡来する時代でした

廃仏を推す物部氏と仏教を推進する崇仏派の蘇我氏との

権力争いに仏教伝来も巻き込まれました

戦闘が起こり当初は廃仏派の物部守屋勢が優勢でしたが

崇仏派の蘇我馬子方についた聖徳太子は

形勢の不利を打開するため

自ら四天王像を彫り

この戦に勝利したならば四天王を安置する寺院を建立し

この世のすべての人々を救済する…と請願し

戦勝後、四天王寺が建立されました

イメージ 11

聖霊院は太子をお祀りする堂で

前方に太子殿前殿、後方に太子殿奥殿と経堂が見えます

イメージ 5

太子殿から見る五重塔と南鐘堂です

イメージ 6

太子殿奥殿の前の猫の門です

イメージ 7

左甚五郎作で

日光の猫はメス猫で、ここ四天王寺の猫はオス猫だそうです

イメージ 8

番匠堂です

太子は仏教を広められると共に

朝鮮半島の百済国から番匠と称される幾多の名工、頭領を招請

高度な建築技術の導入にも尽力されました

番匠堂は建築に携わる人々の思いによって建てられたものです

イメージ 12

宝物館前の梶の木

イメージ 13

イメージ 14

同じく宝物館前にある石槽

イメージ 15

宝物館は閉館でした

振り返りますと五重塔と阿倍野ハルカス

新旧のコラボです

イメージ 16

境内図です

中の門から入場、現在宝物館前です

現在12:30分   13:00上六駅に戻らねばなりません

イメージ 17

牛王尊

四天王寺建立の際、石や材木を運んだ牛が

伽藍が完成するや否や化して石となったと伝えられ

堂内に牛王尊(ごおうそん)の巨石が安置されています

イメージ 18

亀井不動尊と亀井堂

近畿36不動尊の第一霊場で

現在の建物は昭和30年再建のものです

イメージ 19

太鼓楼(手前)と北鐘楼

北鐘堂と相対峙し伽藍の両耳をなしています

大晦日に除夜の鐘、招福の鐘が撞かれます

イメージ 20

六時堂

境内中央に位置する雄大な堂で

回向、納骨等を行う四天王寺の中心道場で

修正会、聖霊会等の大法要もこの堂にて行われます

イメージ 21

六時堂の前に位置する石舞台

イメージ 22

振り返ります

この石舞台で毎年4月22日、聖徳太子を偲んで

聖霊会雅楽大法要が行われ

古来よりの作法にのっとり舞台上で雅楽が舞われます

イメージ 23

六時堂

昼夜6回にわたり諸礼讃をするところから六時礼賛堂ともいわれます

イメージ 24

亀の池です

イメージ 25

沢山の亀です

イメージ 26

四天王寺は来る2022年(平成34)

三年先に聖徳太子1400年御聖忌を迎えます

イメージ 27

そのためもあってか

中心伽藍は耐震改修工事真っ最中です

イメージ 28

中心伽藍入口の西重門です

この先拝観料は300円です

イメージ 29

正面に五重塔と右は中門(仁王門)です

イメージ 30

五重塔の左側に金堂

ちょうど改修中ですが、金堂は

聖徳太子のご本地仏である救世観音をお祀りし

四方を四天王が守護しています

イメージ 31

その左側の講堂です

経典を講じたり説法を説いたりする七堂伽藍のうちの一つのお堂です

内陣は中央を境に

東を冬堂、西を夏堂と呼び

冬堂には現世の人々の悩みや苦しみを救う十一面観音像を

夏堂には来世極楽に人々を導く丈六阿爾陀如来をお祀りし

現世と来世にわたり

人々を安楽へ導き給うようにとの願いが込められています

イメージ 32

時間の余裕もなく今回は中心伽藍はパス

イメージ 33

時刻も12時37分です

イメージ 34

最初に入場した中の門から退出します

これは大黒堂です

本尊は一体の像に大黒天、毘沙門天、弁財天の三つの顔を持つ

福の神トリオの三面大黒天で

子孫繁栄、福徳智慧、商売繁盛等の御利益があると言われています

イメージ 35

約束の上六駅まで

なんとか13:00前に到着しました



四天王寺は第二次大戦まで

長らく天台宗に属していましたが

大戦後、建立当初の当初の基本に戻るべく

どの宗派の方でもご参拝できるように願いを込め

1946年(昭和21)天台宗から独立し、17条憲法の第1条の

『和を以って貴しとなす』の和をいただき

1924年(1949)和宗総本山として独立しています