2016(平成28)年11月23日(水)
倭姫宮の表参道の道路を挟んだ対面に
重厚な黒門(表門)が眼につきます 12:50分
この門は、江戸中期の安永9年(1780)に建てられたもので
もと八日市場町(外宮西側)の旧御師福島みさき大夫の邸門でした
これを永く保存しょうと
昭和10年(1935)3月にこの地に移築されたものです
坂を登れば神宮文庫です
神宮文庫は、日本の文化や伝統の調査研究に欠くことのできない
貴重な神道、文学、歴史などの和書を永久に保存しようという目的で
20万冊の和書を含む約31万冊の書籍を保存しています
神道学最大の宝庫です
神宮文庫は伊勢神宮が運営する図書館です
創設には経緯がありますが
慶安1年(1648)に設立された外宮系の豊宮崎文庫と
貞亨(じょうきょう)3年(1686)に設立された内宮系の林崎文庫が
明治39年(1906)宇治館町に
統合保管されることになり設立されました
現在の建物は蔵書が増え
大正14年(1925)8月に倉田山に移転、完成した建物ですが
増え続ける蔵書のため昭和33年、41年、平成14年と
3度の増築を行っています
あまりにもひっそりとしていたため
移転でもしたのだろうかと思っていましたら
日曜、祝日は休館日とのことです(12/29~1/7)
閲覧日は木、金、土となっています
神宮文庫の裏手を歩いていくと皇学館大学に出ました 12:55分
明治15年(1882)伊勢神宮祭主、久邇宮朝彦親王により
林崎文庫に設置された神宮皇学館を母体とし
神職や教員の養成にあたり
明治36年(1903)旧制の内務省所管の宗教系専門学校を経て
昭和15年(1940)旧制文部省所管の官制大学となりますが
第二次世界大戦は国家神道を推進した機関として
廃学、解散となりました
現在の大学は昭和37年(1962)私立大学として
旧制神宮皇学館の関係者が再興したものです
左の建物は大学本部と記念講堂、正面は教室棟2号館です
キャンパス内を歩いていくと第1グラウンドに出ました
神宮皇学館大学、講堂跡です
こちらですね
キャンパス図です
皇学館大学記念館です
こちらが御幸道路に面した正門でしょうか
三重県内の4年制大学は
国立三重大学(津市)
公立三重看護大学(津市)
私学では
皇学館大学(伊勢市)、鈴鹿医療科学大学、鈴鹿大学、四日市大学
全部で6校のみです
松阪市にも梅村学園の私学、松阪大学がありました
昭和57年(1982)~平成25年(2013)12月
平成17年(2005)年に三重中京大学に名称変更し存続を図っていましたが
生徒数の激減もあり平成21年(2009)の入学生を最後に
新規入学者の募集を打ち切りました
同時に昭和39年(1964)開校の松坂女子短大(改称し三重中京短大)も
平成23年(2011)3月、47年の歴史の幕を閉じました
御幸通りです 13:10分
このあと松尾観音により帰り道に皇学館高校の前を通りました
皇學館高校の正門です
続きます