2015(平成27)年10月13日(水)
北の国からは昭和56年(1981年10/9)~1982年3/26まで
フジTV系金曜劇場で放送されたTVドラマです
いまから34年前の作品です
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/82/0b/j/o0400023214491410751.jpg?caw=800)
主演は黒板五郎に扮する田中邦衛さん
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/07/f7/j/o0400023714491410753.jpg?caw=800)
北海道富良野市(麓郷地区)が舞台です
脚本は倉本聰、音楽はさだまさし
ナレーションは五郎の長男、純に扮する吉岡秀隆君
当時11歳です
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/70/b3/j/o0400022814491410757.jpg?caw=800)
物語は昭和55年(1980)の秋
東京から北海道の生まれ故郷に戻ってきた黒板父子が
布部駅に着いた時から始まります
北の国からのドラマはDVDでは6巻、全12話
黒板家の昭和55年の秋から翌年にかけての1年間、富良野の生活物語です
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/05/98/j/o0400022614491410759.jpg?caw=800)
迎えに来ていたのは
五郎の従兄に当たる北村清吉(大滝秀治)の四男、草太(岩城滉一)でした
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/5f/17/j/o0400031014491410764.jpg?caw=800)
黒板五郎は故郷富良野から東京に出
東京で妻の令子(石田あゆみ)と出会い結婚
令子は美容室を経営、五郎はガソリンスタンドで働き
純と蛍という子供二人にも恵まれた生活を送ってきました
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/3b/1a/j/o0400023214491410768.jpg?caw=800)
ある日、令子の不貞現場を目撃したことから
夫婦間に亀裂が走り
半年前に令子は家を出、五郎は子供たちと共に
生まれ故郷の富良野へと向かうのでした
親戚筋の北村清吉、正子夫妻(大滝秀二、今井和子)
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/9e/13/j/o0400022814491410772.jpg?caw=800)
五郎家族が向かった先は
かって五郎が住んでいた荒れ果てた住居でした
その五郎を暖かく迎えてくれたのは五郎の同級生で
中畑木材の社長、中畑和夫、みずえ夫妻でした(地位武男、清水まゆみ)
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/4e/88/j/o0400023114491410776.jpg?caw=800)
なんとかみんなの力を借り
その廃屋をどうにか住めるようにし3人で新しい生活のスタートです
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/f2/68/j/o0400028114491410780.jpg?caw=800)
ところがここには電気もガスも水道も、もちろんTVもラジオもありません
純にとっては東京の生活が恋しくてなりません
妹の蛍がこの生活に順応しているのが純には解せません
小学4年黒板純、同じく2年蛍です(吉岡秀隆、中嶋朋子)
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/3d/b8/j/o0400025914491410783.jpg?caw=800)
この家では厳しい冬を迎えるため
子供も働き手の一員です、水汲みはもちろんのこと
おかむろ造り(食物の貯蔵庫)に二人は一輪車で大きな石を運びます
五郎はストーブ用の薪造りに追われています
![イメージ 25](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/4c/95/j/o0400029514491410788.jpg?caw=800)
純の東京への思いは絶ちがたく募るばかりです
そのころ令子の妹、宮前雪子(竹下景子)が
三人の様子を見に来ました
雪子は姉夫婦の経緯からこの地に移り住んだ経緯をすべて知っています
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/8b/98/j/o0400023814491410792.jpg?caw=800)
富良野になじまず東京の生活に思いを馳せる純に
五郎は母の許に帰ることを許し
雪子に純を預けるのでした
ただ蛍は母の不貞現場に出会ったためかお父さんと一緒にいると断るのでした
雪子と共に布部駅から列車に乗った純ですが
見送りに来た
北村清吉おじさんの敗けて逃げていくんじゃの一言が耳から離れず
自分の意思とは反対に列車を降り
富良野にとどまる決心をするのでした
純と蛍は中の沢の分校に通いだしました
担任の木谷涼子先生(原田美枝子)
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/7f/86/j/o0400027214491410796.jpg?caw=800)
東京で教え子の自殺という十字架を背負いこの地に来ている先生です
生徒数、純と蛍を合わせても5名の分校です
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/08/95/j/o0400031714491410800.jpg?caw=800)
ようやく学校にも通い始め
こちらに来てから1か月も経ったでしょうか
東京から母、令子の委託を受けた弁護士(宮本信子)が現れ
二人の様子を覗いに来ました
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/ee/ee/j/o0400028614491410803.jpg?caw=800)
ドラマには宮本信子、伊丹十三夫妻が共演しています
伊丹十三は令子の高校時代の先輩で
令子の不倫相手、吉野信次役での出演です
俳優というよりも映画監督として名を馳せました
お葬式、タンポポ、マルサの女、あげまん、ミンボーの女…
1997年12月64歳で没
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/a7/da/j/o0400032014491410807.jpg?caw=800)
令子の妹、雪子がなぜか
この富良野の地に舞い戻ってきました
東京で妻子ある男との失恋の傷をいやすため
義兄を頼り、一家と共に暮らし始めました
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/51/1d/j/o0400031314491410811.jpg?caw=800)
雪子が富良野住まいを始めたため
草太(岩城滉一)の気持ちは揺らぎ始めます
草太は、それまで農協勤めの吉本つらら(熊谷美由紀)と相思相愛の中でしたが
心は雪子に思い焦がれています
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/ff/f9/j/o0400030614491410814.jpg?caw=800)
その草太の心変わりを感じ取った
清吉はつららの心情も察し、雪子に話を打ち明けるのでした
草太の兄たちはともに都会に憧れ
やっと末っ子の草太がつららと共に農場を継ぐ決心をしたばかりだと...
大滝秀治いい役者さんですね 平成24、昨年10月に87歳で没
![イメージ 18](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/f5/27/j/o0400032914491410818.jpg?caw=800)
そのころ五郎の家を訪ねてきたのは
五郎の父親や清吉らと共に開拓に汗を流した笠松杵次(大友竜太郎)でした
怪傑黒頭巾、丹下作膳、右門捕物帖などの
新国劇から銀幕への剣豪スター、東映の看板俳優でした
昭和60年(1985)9月73歳で没
![イメージ 19](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/20/08/j/o0400031514491410822.jpg?caw=800)
杵次の娘みどり(林美智子)と五郎は幼馴染の同級生で
みどりは一人息子の正吉(中澤佳仁)を父の許に置き自身は旭川にて水商売をしています
![イメージ 20](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/b7/47/j/o0400031114491410825.jpg?caw=800)
家内を亡くし、娘にも出て行かれた杵次は
この土地はお前の両親を看取った代償に俺の土地になったんだと
五郎に言いに来たのです
![イメージ 21](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/7f/93/j/o0400029614491410830.jpg?caw=800)
雪子叔母さんも東京に帰り
寂しくなった一家ですが本格的な冬を迎える年の暮れに
川からひいた手作りの水道が出来上がります
![イメージ 22](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/41/3d/j/o0400030914491410838.jpg?caw=800)
五郎の力もさることながら
全ての面で協力を惜しまない中畑の友情に感謝する五郎でした
![イメージ 23](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/ee/ca/j/o0400032514491410843.jpg?caw=800)
地井武男演ずる中畑和夫は
脚本家、倉本聰が現地で暮らしたときに麓郷で林業を営んでいた人物を
モチーフにした人物で
この方は妻と共にロケ地の提供や撮影の強力を献身的に行い
倉本は彼がこの作品の最大の協力者であり功労者であったと述懐しています
地井武男2012年6月70歳で没
![イメージ 24](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/b1/62/j/o0400032114491410846.jpg?caw=800)
東京に戻っていた雪子ですが
かっての不倫相手から袖にされまたしても富良野に年の暮れに舞い戻ってきました
年が明け昭和56年(1981)
新年、早々母令子が富良野に現れました
一目でもという令子に五郎は
母親がどうしても会いたいというのにそれを拒否する権限は自分にはない
ただ今、子供らに合わすと今まで築いてきた3か月間の生活が
崩れてしまう、時期が来たら必ず会わすと懇願するのでした
![イメージ 26](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/eb/47/j/o0400029014491410852.jpg?caw=800)
子供たちを車の陰で見ながら令子は東京に戻ります
蛍は自分のパジャマに残る母親の匂いに気ずき
純もお年玉だと父からもらったラジカセが母からのものだと感ずくのでした
五郎の風力発電が完成間近です
富良野の電器店からバッテリーが入ったとの連絡が入り
雪子と純が取りに出かけます
ところが天候が急変
猛烈な吹雪に会い、車は吹き溜まりに突っ込み身動きできません
五郎、中畑木材の皆が探し回るもラチがあきません
この猛吹雪の中では車よりも馬そりでした
杵次の馬のお蔭で二人は救出され事なきを得ました
雪子が戻ってきたおかげでつららは気が気ではありません
![イメージ 27](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/26/51/j/o0400038014491410856.jpg?caw=800)
遂には故郷を捨て姿を消してしまいます
(後のことですが札幌のトルコ街で働いています)
1月20日
3学期の始まるこの日、待望の明かりが点りました
![イメージ 31](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/7c/b0/j/o0400027514491410860.jpg?caw=800)
5月になり
母、令子が入院したとの報が入り、妹との雪子と純は東京に…
令子は交際相手の吉野の仲介の病院で横たわっていましたが
ひどい痛みは胆石と思われるも原因が分からず
ひどくなるとモルヒネでおさえるという藪医者(病院)です
![イメージ 28](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/c1/3e/j/o0400028614491410864.jpg?caw=800)
不審に思った雪子は姉に転院を勧めるのですが
令子は吉野さんの顔がつぶれると頑と聞き入れません
久しぶりの東京で、純はガールフレンドの恵子ちゃんや
友だちとも顔を合わせますが
皆の話についてゆけず傷つきます
![イメージ 29](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/a5/63/j/o0400029414491410869.jpg?caw=800)
5日ほどの滞在で純は富良野に戻ります
姉の看病で富良野を去った雪子を
草太は自分を捨てて東京へ戻ったんだと思い込み
一心にボクシングに打ち込みだします
![イメージ 30](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/3a/f5/j/o0400031414491410876.jpg?caw=800)
一方、杵次は困窮したのか
入村以来、ともに苦労した愛馬を手放す羽目に陥っていました
売られることが分かるのか馬は杵次の肩に首を寄せ
眼に涙をため率先して車に乗って行ったと
五郎に話に来るのでした
![イメージ 32](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/49/f5/j/o0245040014491410880.jpg?caw=800)
雨降る晩、酒に酔い自転車で帰ろうとする杵次を
五郎は引き留めるのですが
翌朝、川に落ち死亡している杵次が発見されました
正吉は誰にも別れの挨拶もなく母、みどりと共に旭川に行ってしまいました
夏休みが近づいたころ
雪子と体調のもどった令子が揃って富良野にやってきました
二人の他にあの女弁護士も一緒です
令子が正式に五郎との離婚を決めに訪れたのでした
五郎は離婚の条件を全て承諾
最後の別れを子供たちと共に過ごさせるのでした
![イメージ 33](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/ea/ad/j/o0400026614491410883.jpg?caw=800)
その夜、令子は病気をぶり返し
病院に運ばれ、大学病院で診断をと勧められます
母令子の滞在中は
そっけない態度をとっていた蛍ですが
最後に母が乗った列車をめがけ懸命に走り続けます
切ない場面です
![イメージ 34](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/e9/12/j/o0400030114491410888.jpg?caw=800)
8/5 恒例の空知川のいかだ下りです
![イメージ 35](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/6c/9c/j/o0400030614491410891.jpg?caw=800)
皆で短い夏を楽しみます
![イメージ 36](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/b4/15/j/o0400030314491410896.jpg?caw=800)
このいかだ下りが縁で五郎は
こごみ(児島美ゆき)というホステスと出合います
![イメージ 37](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/f4/d1/j/o0400030114491410901.jpg?caw=800)
一方、草太はボクサーとして初の試合を迎えます
何の取り得もない自分が、自信を取り戻すために選んだんだと言い聞かせ
雪子にその思いを伝えます
ただ、その思いとは裏腹に迫力ある打ち合いの末にKO負け
その男らしさにリングサイドで見て取った雪子は心を奪われます
10月に入りました
五郎は丸太小屋の制作に忙しそうです
そのころ雪子の許に姉、令子から吉野と正式に結婚するとの手紙が届きました
それからほどなく令子が急死したとの報が届きました
雪子と純、蛍の3人は急遽、東京に
五郎はあとから追いつくとのことですが通夜には間に合いません
葬儀の日に何とか駆けつけ、翌日には帰ってしまいました
非難ごうごうの中、五郎の親戚筋として出席していた
清吉が訥々としゃべりだしました
五郎は金が無く、ここに来るのに夜行で来たんじゃよ
帰るにも夜行
北海道の生活は厳しいんじゃよ…と
![イメージ 38](https://stat.ameba.jp/user_images/20190704/15/mmmt345/14/af/j/o0400033214491410907.jpg?caw=800)
新しく完成した丸太小屋での生活がスタートです
この1年の間に純と蛍は大自然に揉まれながら
力強くたくましく成長しました
今後、この一家や雪子
富良野の麓郷地区の人々の生活はどうなっていくのでしょうね
ドラマは続きます