２０１５（平成２７）年６月１１日（木） 
私の住む東海地方も６月８日（月）に梅雨入りしたとみられます
昨年より４日遅くのみなし宣言ですが平年通りの梅雨入りのようです
先月５月に見た韓ドラ『宮Ｓ』です
４月に見た『宮』の続編ものかとも思ったのですが
主演者の顔ぶれも一新
もしも今、韓国に王朝が存続していたならばの宮シリーズ第２弾でした
韓国内では２００７年１月～３月にかけ
文化放送（ＭＢＣ）が放映
日本では同年８月よりＢＳジャパンで放映された作品です
全１０巻２０話です
前作の『宮』は普通の女子高生のプリンセス物語でしたが
今回の『宮Ｓ』は普通の青年のプリンス物語です
演出は前作 『宮』 同様ファン、インレ監督が引き続き手がけています
今回の主演者はイ、フ＝後の永城公（ヨンソンゴン）
フは父の顔も知らず、最愛の母も病気で亡くし
おじさんサンギの経営する仁川の中華店
宮（クン）の出前持ちとして過ごしていました
ＳＥ７ＥＮ セブン
ところがある日、フは何者かに襲われ拉致されそうになります
身に覚えのない事件の後
フは韓国宮廷からの呼び出しを受け宮殿に招かれます
華仁（ファイン）女皇帝直々にフが
王位継承者第１位であることを告げるのでした
ミョン、セビン
どうやらフはこのファイン女帝の従兄のようです
当時、韓国王朝では女帝の後継者問題で揺れていました
女帝は独身を貫き、早く後継者を擁立と画策しているのは
皇孫の傍系イ、ギョム＝考将大公（ヒョジャンテゴン）です
国会議員で韓国政界の裏の実権を握る人物です
チョン、ホジン （トンイの父親役）
一人息子のイ、ジュン＝文成公（ムンソンゴン）
を王位継承者、皇太弟に正式に認めさせたいようです
カンドゥ （フのはとこにあたります）
イ、フが狙われたのは女帝の動きを察知した
考将大公の手の内の仕業です
ファイン陛下も今まで叔父である考将大公には随分と悩まされています
ファイン女帝が直々に後継問題に乗り出したのには
考将大公の言いなりにはなりたくないという思いも強かったと思われます
一夜にして皇太弟候補になったイ、フは慣れない宮廷住まいです
皇族図です
ここで出会ったのが
小、中学との同級生で幼馴染の見習い女官のヤン、スニでした
ホ、イジェ
フにとって慣れぬ宮廷暮らしで心が和むのは幼馴染のヤン、スニとの会話で
それがいつしか恋心へと変わってゆきます
フは皇族の教育、教養を身に付けるため
昼は修学院（日本の高校大学）に通い帰宅後も宮殿にて
朝鮮王朝の歴史や躾の勉強詰めの日々ばかりです
血筋だけで教養品位のないイ、フに対し
王族系の最高組織、宗親会は冷ややかな目でフを見下すのでした
この宗親会を牛耳っているのも考将大公です
宗親会では考将大公の息子ジュンと
次期首相の有力候補、副首相の娘シン、セリョンとの婚約を進め
ジュンの皇太弟の地位を揺るぎないようにしょうとしています
シン副総理 キム、ホンソク シン、セリョン パク、シネ
セリョンは韓国、第一の女性になることを夢み
周りの勧めるまま
次期王位継承者ジュンとの婚約にも成すがままの姿勢でしたが
突如、ジュンのライバル
フの出現により教養高く文武に優れたジュンよりも
心根の優しさのあるフに徐々に心は惹きつけられてゆきます
フとジュンの皇太弟争いと恋の行方が絡まった展開へとなってゆきます
次期王位継承者になるための
皇太弟選びの平等性を保つためにも
ジュンも宮殿生活をさせるべきだとの声が宗親会から持ちあがり
ジュンもイ、フ同様、宮殿を住まいとします
宮殿内で見かけたヤン、スニの屈託のない姿に
ジュンは心を奪われだします
四角関係です
主演者四人のプロフィールです
フにとっての味方は
原則、直系を重んじる現女王陛下とその母皇太后＝オ、ミヒ
父の双子の弟である考聖大公（ヒョンソンテゴン）の３名です
フの父（前帝）の双子の弟だけあって亡き兄とそっくりです
ハ、ジョエン
フは亡き母がなぜ宮廷から追放され
何故、母子ともども身分も剥奪されたのかを探求しますが
高い壁に突きあたり真相までたどり着けません
一方、ジュンも
今までは父、考将大公の言い成りの聞き分けの良い
いい子人生を送ってきましたが
セリョンとの婚約式には
気乗りがせず初めて親への犯逆で、すっぽかししてしまいます
これを機にジュンの心はヤン、スニに
セリョンの心はフにと一方通行的に思いが進みます
イ、フ ちょっと声がぼそぼそ声に聞こえるセブンでした
ｋ‐ＰＯＰ歌手、作品時２３歳でした
ヤン、スニ 宮廷女官 ホ、イジェ
韓国主演女優の顔はみな同じような顔かたちにみえ区別がつきません
イ、ジュン 文成公 カンドゥ この作品時２７歳、一番無理がありました
シン、セリョン 総理の娘 パク、シネ
聡明さと可愛らしさで憎まれ役を巧く演じ切っていました
考将大公率いる宗親会は一刻も早く王位継承問題にこだわり
後継問題を宮廷にせかします
窮余の策で現ファイン女帝は皇太弟候補二人を呼び寄せ
自身の皇位７周年に合わせ皇太弟の決定を発表したいと
二人に文武智略の試験を課すと言い渡します
皇太弟の座を巡り
修学院の教育理念、文武芸智略に徳を加えた６つの課題で競わせます
誰しもがジュンの圧倒的優位を認めざるを得ないほどの力量差です
第１ラウンドは文の課題です
王室の宝物が水害に遭ったまゝ復元もされず放置されいる
君上億道の画です
制作者は絵のビョスク、詩のヤンジュとも健在ですが
ふたりは仲たがいして共作どころではありません
フはこの絵の主題、３つの指輪からヒントを見出し
二人の仲たがいの真相は二人の師の御嬢さんを巡っての
誤解でありそれを見抜いたフが
両者を説得、画の完成と旧知の友人関係を取り持ちしました
フにとってこの指輪は亡母の形見であり
唯一の後継者たるものの物的証拠でした
まずはイ、フの先勝です
完成なった画を国民にも
指輪と共に公開しょうとの機運にフは顔を曇らせるのでした
それは考将大公の妻（ジュンの母）が
ジュンの心を惑わせしているとヤン、スニを宮廷から追い出すため
わざと指輪を隠し、その罪をヤン、スニの盗みにでっち上げた陰謀でした
ユン、イェヒ
急場しのぎの為
フはその指輪の代わりに自身の指輪を差出し
ヤン、スニの潔白を証明し、その場をしのぎます
しかし
この事実はフは勿論のこと、ヤン、スニも
息子のジュンも母の犯行であることを気づいています
後継者の証し、指輪の喪失はフにとっても絶体絶命です
ヤン、スニは自分が宮殿を去ることを条件に
考将大公の妻に直取引をし
外宮、水原宮への配置転換というかたちで宮殿から去りました
第２ラウンドは武です
奇しくもヤン、スニの勤める宮殿の外宮、水原の地での対戦です
弓、剣、テコンドーの対決で
フはかっての中華店の主、チョ、サンギに手ほどきを受けます
サンギは宮廷勤めもあり今までフを育てた人物です
イ、ギョン
一方ジュンの指南役は考将公、子飼いの女戦闘士ミン、シオンで
幼き頃から考将大公の許で養育せられ
忠実な部下として影の部分を受け持っています
チャ、ヒョンジュン
フとヤン、スニが久しぶりの逢瀬をしている場に
人目を避けるかのように男女が現れます
女王陛下と修学院の教師で赴任してきたばかりのアレクサンダー教授です
陛下が海外留学の頃の恋人です
ふたりの密会をスクープしようと
考将大公から情報をもらった記者がその現場写真を撮っています
フはそのカメラを押収し
スニは機転で教授を脱出させます
フはこの救出のさい腕を痛めてしまいます
武はジュンの勝利に帰し１対１の振出しです
第３ラウンドは芸と智の同時出題です
陛下が海外公務の間、陛下代理の皇太后のサポートが智の出題
芸は民間人との交流の場の行事の成否が採点基準です
ヤン、スニは先の事件の後
陛下の特別推薦により修学院に編入することが出来ました
対決です
芸でジュンは韓国の伝統的音楽の演奏を選び
フは今、韓国内の人気者ｂ－boysのダンス出演を予定していましたが
彼の車が交通事故に遭い来られません
これも考将大孝の指図です
窮地に陥ったフはかっての仁川、中華街の仲間を呼び寄せ
彼らのショーダンスでその場をしのぎます
この最終判断は陛下の帰国後となっています
次は智の対決です
摂政代理の地位を利用し
フは禁断の、皇室の正式記録を盗み見します
母の追放事件は福祉財団への不正融資で
その罪を財団役員のフの母に擦り付けた事件で、この黒幕も考将大孝です
ただ記録上、母を民間人に追いやったのは皇太后の断だとだけ記されています
このことを皇太后にちくった輩がいます
考将大孝の黒い手はどこまでも浸透しています
激怒した皇太后はフの摂政代理の任務を剥奪します
しかし事の真相は
（考将大孝の計略から母子の身を案じ追放したのは
生命を脅かされないための手段でした）
女王陛下が帰国しました
裁定が下ります
芸は引き分け、智はジュンの一方的な勝利で
これでジュンの２勝１敗１分です
しかし考将大孝の振舞いはえげつなさすぎますね
傍系のひがみか
皇位への執着か、人間としての域を逸脱しています
悪事の山です
以下、フとジュンの対決は進みますが
何が何でも我が子、ジュンを皇太弟の座にという執念で
考将大孝の迫害が続きます
以下略します
考将大孝の執念の異常さ
彼の皇室への恨みと王位への執着は異常でした
あそこまで野放しに悪事三昧の振舞いを続けられる体制に？ですが
狂気じみていました
彼の人生は幸せだったのでしょうか
妻とかっての宮廷官吏サンギ（仁川の中華店主）との不貞
息子ジュンも自分の子かサンギの子かと疑いながらの人生でした
王家傍系のひがみ
冷酷無比の犯罪、政界の裏ボス
この宮Ｓは
案外第１弾の宮に比較され不評でしたが
私はこちらの方が
楽しめたように思います
最後にフはこの対決に心で勝ち皇太弟の座を射ました
３年後
イ、ジュンはロックバンドの人気者に
セリョンは保母さんに
ヤン、スニは海外で通訳をしていましたが
女王陛下の招きにより尚宮として宮殿に迎え入れられました
おそらく二人の行く末を憂いた陛下のご配慮ですね
この作品の笑顔は皇太后役のオ、ミヒさんでしょうね
相関図です
有難うございました