2014(平成26)年 4月5日
休憩も終わり、3幕目の演目は有明です 15:20分
石見神楽の演目としては珍しく
神話や古事記、日本書紀等からの題材でなく
佐賀鍋島藩の化け猫騒動を描いた演目となっています
城主、鍋島信濃守勝茂公と側室、お豊の方
主君、勝茂公は毎夜悪夢にうなされ
体力も日増しに低下し政に顔も出さなくなってきた
いぶかしげに思った近習の重松進左衛門と千布本右衛門は
ついにお豊の方に乗り移った怪猫の正体を見破ります
次々と化身する化け猫
見事、化け猫を退治します
パンフ引用です
さぁ お待ちかねの大蛇(おろち)です
石見神楽佐野社中、総代上岡直晴氏の司会です
会場もほぼ満員 16:00
昨年は産業会館(旧公会堂)で上演も、収容400名で入場できず
帰られた方も
今年の文化会館への移行は正解でした
大蛇(おろち)は石見神楽の華です
日本神話におけるスサノオノミコト(天照大神の弟)が
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治する題材で
多くの神楽上演の最終演目として登場する花形演目です
始まります
悪業のため高天の原を追われたスサノオノミコトが
出雲の国、斐の川にさしかかると
老夫婦と娘、奇稲田姫(くしいなだひめ)が嘆き悲しんでいます
夫婦には八人の娘がいたのですが
大蛇が毎年現れこの7年間で7人の娘をさらわれ
最後の一人がこの娘ですと、嘆き悲しみます
スサノオノミコトは大蛇退治に策を練り
大蛇に酒を飲ませ、その中に毒を盛ります
大蛇に酒の振舞いです
酒を飲みほす大蛇たち
大蛇の舞手は大変です
紙の張子とはいえ相当な長さです
また身体を胴の中に隠し、観客に身体を見せずに舞います
大蛇も酔いが回ってきました
精巧に作られています
これだけ揃うと迫力あります
パフォーマンスです
たいしたものです
大蛇にも毒が回ってきたのか眼と首が定まりません
いざ決戦です
ものすごい迫力です
猛り狂う大蛇
あわや飲み込まれる場面も
次々と大蛇の首をはねたいじします
この時、大蛇の尾から出た剣は、天の村雲の剣(後の草薙の剣)として
天照皇大神に献上され三種の神器の一つとして
熱田神宮に祀られています
スサノオノミコトは助けた娘、奇稲田姫(くしいなだひめ)と結婚しました
最後にスタッフ総出で挨拶です
16:45分 終了しました 45分延長の熱演でした
おまけです
スタッフの若い方に撮っていただきました
このお二人です
帰りのロビーではお見送りのサービスです
石見神楽に堪能した一日でした
石見神楽佐野社中の皆さま
有難うございました
感動、感激の一日でした